さてさて別チャン(別冊少年チャンピオンの略称です)移籍後初のみつどもえ、
233卵性「瞳をあけて」のレヴューを書かせていただきますよ!
って、今、何月?
10月。それももう10日も経ってます。朝夕なんてちょっと肌寒いです。
というよりかもうすぐ別チャン11号も発売されますね。
……。
さてさてさて!レヴュー開始開始!
桜井のりお『みつどもえ』233卵性「瞳をあけて」
<別冊少年チャンピオン10号:秋田書店>
【ネタバレ注意!】以下の文章には作品のネタバレが含まれております。
ご注意下さい。
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6年3組は体育の時間、プールの授業中のようですね。
ふたば、みっちゃん、宮…えっと、ってこういうのはひとはちゃんにまかせましょう。宮下さんです。宮下さん。
その三人のぶち抜きで始まります。何かを応援しているようです。
3人が応援している先には誰がいるのでしょう…。
実は明日の水泳リレー大会の為に水泳が大の苦手なひとはが猛練習しているのです。
それをチームで応援&指導しているということのようです。
そのチームというのはひとはとみっちゃん、ふたば、杉ちゃん、千葉氏、宮…いや宮下さんの6人。(推定)
でも何故水泳の苦手なひとは(&みっちゃん)が選手に選ばれているのでしょうか?
恐らくクラスでの大会なのでしょうね。授業の中の一環としての。
さて、それでは一コマ目から詳しくご紹介しますね。
ぶち抜き3人の次にひとはが泳いでいます。
ビート板を使用しておりますが、でもあんなに水泳の苦手だったひとはが泳いでいるのは感慨深いものがありますね。
「だぼんだぼん」というバタ足の音がまだまだ泳ぎに慣れていないけど一生懸命泳いでいる…そんな感じが絶妙に表現されております。なのに、宮下氏はひどいことを言っておりますよ。
ひとはのことをカナヅチで全国に名を馳せたって…そりゃアニメ化もしたし、生活の1シーンですがこうやって漫画というメディアを介在してプライベートをさらけ出しているのですからあながち間違ってはいないのですが。ひとはのカナヅチ。しかしひとはが自分のカナヅチ具合が全国に名を馳せているという事実を知ってしまったら…。ダークオーラが一週間ほど消えないのではないでしょうか。宮…下さんは、悪気はないのですがもう少し言葉に気を配ってほしいものですね。無理か。
みっちゃんも自分のことはタナにおいて威勢の良いこと言っております。
え?なになに?ひとはが足を引っ張らなければ余裕で優勝?
は?は?はああ??
ふたばはともかく、宮も一緒に笑ってないでつっこめよ!おいしいつっこみどころだぞ!これをつっこまなくて何時つっこむというのだ!?役に立たない宮め!ツッコミ要員だというのに!いらんツッコミは堂々とするくせに!全く!
あ、そっか。自分が褒められてるから…褒められるとその褒めてくれた相手に悪意は一時的にだが持たないというそういうことなのね。普通つっこむことよりも褒められたことのほうが重大事項となりますよね。しかも宮ってあんまり褒められたことなさそうだし。しょうがないか。でも宮いいな…。僕もみっちゃんに褒められたい。
ん?いやいやいや。なんだか話がそれてしまった。
ま、そりゃね、みっちゃんが威勢が良くなるのもわからないわけではないですよ。ふたばがいれば3~4人分のアドバンテージが得られるでしょうし宮下も6-3の中では運動神経がTOPクラスですしね。
と、そんなみつばの戯言には珍しく一切耳を貸さず、ひとはをみていた杉崎さんが何か異変に気づいたようです。
ひとはがコースから大きく外れていくではありませんか!一体どういうことでしょう?
診たところ約45度程右へ曲がって行っております!6コースから4コースへと向かって!
と、ここで余談ですが、この下のコマにSSS隊(佐藤が好きでしょうがない隊)が3コースで談笑しておりますね。
これなんだかちょっと珍しいシーンだと思うのです。
3人が談笑しているのが何がそんなに珍しいの?と思われるでしょうが、ちょっと上のコマ見てください。
コマの右上のほう、千葉氏ともうひとり、恐らく佐藤君ですねこれ。
佐藤君のそばを離れないのがSSS隊のあるべき行動形態。
なのに3人は佐藤君そっちのけで談笑している、これを珍しいと言わずして何を珍しいというのか!?
理由その一。授業中ということなので勝手に立ち歩けない。そしてSSS隊の練習コースは3コース。
理由その二。その一の理由により仕方ないので授業後の作戦を立てている。
理由その三。佐藤君がなにかと千葉から離れようとしない。(迂闊に佐藤くんに近づこうものなら千葉に触れてしまう!腐ってしまう!)
ということなのでしょう。でもちょっといつもと違う普通なSSS隊を垣間見れたのはなんだかうれしいようなそんな心持ち。彼女達だって追っかけしてない時だってありますよね。
では本編へ。
コースを外れていったひとはちゃんはようやく25メートル泳ぎきりました。
着いたコースはやはり4コースです。
そして見上げると…トップレスのみっちゃんが!!いくら読者年齢層が高いと思われる別チャンでもこれはいけないでしょ!?と、よく見たら岡部君でした。勘違い勘違い。
ひとはもみっちゃんがとうとう身も心も本当の雌豚になってしまったのか、とそういう誤解が解けてよかったとホッとされておられます。
いい迷惑は岡部君でした。岡部君みつばと間違われてちょっと怒っております。当然です。
岡部君と間違われたみっちゃんもご立腹のご様子。
「毎日疑問の連続である」
このひとは氏の偉大なる格言はまさに名言中の名言。
疑問を持ちつづけることは人間でいることの証。小6で悟りをお開きになられているひとはちゃんは本当にすばらしい。みっちゃんのふとましさや何故自分の泳ぎがコースを外れていくのか等、
世の中疑問で満ち溢れているのである。
しかし疑問といえば今まさにここに最大の疑問があるではないか。
そう。『ひとはは何故コースを外れるのか?』という疑問。
ふたばの「せっかくひとはだけビート板の使用許可がおりたのに」のセリフの続きは恐らく『そうなのだから真っ直ぐ泳ぐことが出来るはずでしょ?』でしょうし、みっちゃんには『あんたが居るから勝てる試合も勝てない』というほぼストレートな意味のセリフで非難されるしで散々なひとはちゃんです。いつもと違ってちょっと何か困った風な表情をしているひとはちゃん。普段だったらこんなこと言われたらギヌロ間違いないのですがなにか事情がありそうです。
先程の宮&ふたばを褒めたセリフ同様のことをみつばは再度口にしていますが今回は「みつばは2番目に遅いくせにエラそうに」と杉崎さんに見事つっこまれました。
宮下さんも今度は杉崎さんに同調して心の中で「お前が偉そうなこと言うな」とそう叫んでおりますね。ようやくここでツッコミ入れております。あくまで心の中でですがね。みっちゃんに投げかけている視線からそれは間違いないです。さすがの宮下さんでもチームに問題が生じているときは褒められたとかそういうのは二の次になるのは当然といえば当然のことです。いや待てよ。みっちゃんは今回は「このメンツだったら勝てる」と言いましたよね…。そこには「みつばも含まれる」ということで宮下さんは自分が褒められたというよりも『みつばも含まれるチーム』ということを重要視したのではないだろか。だから今回は無言であったが目で心でみつばにつっこみを…。
…ってどうでもよいことでした。
とここで矢部っちから鋭いつっこみが!!
「ひょっとしてひとはちゃん水中で目を開けられないんじゃないのでは?」
というさらっと的確なご指摘。
即座に否定をするひとははぶつぶつ言いながらスイスイと足早にその場から逃げていきます。
これはひとはが都合の悪いときに起こす行動です。
それを理解している宮下さんと杉ちゃん。矢部っちの指摘は図星だったようです。
そうです。ひとはちゃんはずっと目をつぶって泳いでいたのです。
ゴーグルの使用許可申請を矢部っちに言えばと提言する杉ちゃん。
でもそれは出来ないというひとは。なぜか。
水泳授業の成績表がその答えの鍵となります。
成績表の一番初級、9級の項目を見てみましょう。
ひとはちゃんの現在の級は「8級」です。
おや?9級には「水中で目が開けられる」という項目がありますね。
これをクリア出来ないひとはちゃんは誤魔化し誤魔化しでなんとか8級になった模様です。
それがバレたらまた9級に逆戻り。嫌いな水泳で何とか最下級から脱してちょっとした優越感を得ている今現在の地位を失いたくないというひとはちゃんらしからぬプライド。ひとはちゃんかわいい。
些細なプライド!とひとはを非難するみっちゃんはプライドの塊なのですがね。
でもやはり姉妹ですね。悩むひとはに目ぐらい簡単に開けられるでしょ?と優しく諭すみっちゃん。
自分の目はデリケートなんだと言い訳するひとは。
でもこれわかります。ひとはの気持ち。
実は僕も小1ぐらいの頃、目を開けるどころか水に顔をつけることも出来ませんでした。
頭洗うのもひと騒ぎでしたから。
これではいかんと親がスイミングスクールへ通わせてからなんとか水への恐怖をすこしは克服できたのですが…。
でも今でも水はやっぱりちょっと苦手。(ちなみにスイミングは2年ほどでやめちゃったのですが)
どうでもいい情報すみません。
そこで宮下さんからご提案が。
泳いでるひとはの前で声をかけて誘導すればいいのでは?という案。
泳いでいる選手の前に立って誘導するというちょっとそれどうなのという案ですが
宮下氏のことです早速実施テストと相成りました。
誘導者は提案者である宮下氏。
「コッチコッチ」と掛け声をかけながらひとはを誘導していきます。
宮下さんの提案にしては順調な滑り出しでひとはも素直に従い真っ直ぐに泳いでいます。
これがどうでもいいことだったらひとははわざと宮下氏の誘導に反する行動を選択するのでしょうが
ひとはにはみっちゃん曰く「些細なプライド」が今まさに重大事項となっているので
素直に宮下氏の提案を受けいれていると、背に腹は変えられんとそういうことなのだと思います。
ひとはが今正に必死なんだとそういう場面ですね。ガチレン以外でこれは新しいかもしれません。
宮下さんの誘導も順調のように見えたのですがひとつ問題が。ひとはが息継ぎをすると…。
彼女の人を睨み付ける「ギヌロ」も怖いのですが必死になっているときのこの息継ぎ顔は更に怖い。
ひとはは美少女でもあるのですがそのギャップが宮下さんに恐怖を喚起させるのでしょうか?
ひとはが息継ぎをする度に「ひぎゃっ」と恐怖のあまり只ならぬ悲鳴をあげ、その顔を見たくないために横を見ながら誘導していたら自分自身もコースから外れてしまい、その声に素直に従って泳いでいたひとはもコースを外れるというそういう結果に。自分の顔をみられるたびに悲鳴をかけられるなんてと大いに心が傷ついたひとはちゃん。さすが人を怒らせる天才宮下氏でありました。
そういえば宮下といえば…あれ?あ、今回吉岡さんがいないなーと思っていたら…。
あー!見学してる!吉岡さんプール見学してる!
そういえば「みつどもえ」の面々って今更だけど6年生なんですよね。
と、と、ということで!この機会ですから6年生の女子のお赤飯率を調べてみた!
……
……
ううむ。どうもイマドキは12歳で50%は超えているようです。詳しくはご自分でお調べ下さい。
しかしそういう「性的」なことには以外にもリアリティに欠けていた「みつどもえ」なのですがとうとうリアルな子が表れてしまいました。その名は「吉岡ゆき」。
でもこれはよく考えると目出度いことです。彼女は本当にルックスも性格もかわいい女の子なのですがそれに女性という深みも得て更に彼女の妄想力がパワーアップするに違いないとそういう期待が膨らむファン待望の出来事なのかも!と良い方向に考えましょう!今後の吉岡ゆきに乞うご期待!!
妄想が暴走しているのはお前?
でしたね。ごめんなさい。
そうこうしている内に授業終了のチャイムがなってリレーの練習、というかひとはのみんなによる特訓も終わりです。
宮下さんのことを竹下さんというひとはの新しいおちょくりも出たということで
水泳授業が終わってひとはの安堵の余裕が垣間見れたそんなセリフです。
『せめて「宮」ぐらい覚えろ』と憤慨する宮下さんはひとはの言い間違えがわざとだということをまだ判っていないのでしょうか?宮下さんらしいですね。宮下さんその調子でがんばって!
苦手な授業が終わりホッとしているであろうひとはちゃん。
でも彼女のことをクラスで誰よりも心配しているは他ならぬ姉妹であるみつばとふたば。
ひとはがちゃんと泳ぐことが出来るために何か良い方法はないかとふたばちゃんは呟き、みっちゃんは何か真剣に考えてます。そこで良案がひらめいたみっちゃんが担任の矢部っちに頼みごとをします。
その頼みごととは。
ひとはの為に策を考えるみつばのことを妹想いだねと褒め、ガチレングッズを持参することにした矢部っちであったがまさか命の次に大事といっても過言でないコレクター達がひどい目にあうこととなるとは…。
しかしなんだかんだいってもいざとなったら妹に優しいみっちゃん。試合当日、ガチレングッズをスタート台に並べるのではなく、平然と矢部っちの大事な大事な秘蔵ガチレングッズをプールのコース上にポイポイ投げ込んでいくのでありました。その音を頼って(あわよくば目をあけて)誘導する、そういう作戦です。
でもひどいよね…。矢部っちの気持ち考えると…。ガチピンクの写真集はサインも入っているのに…。ああかわいそうな矢部っち。
矢部っちの悲痛な叫びもひとはチームの面々には兎に角ひとはを何とか水中で目を開けさせることに夢中で、もちろん耳に入ってなんかいません。
杉ちゃんなんかこの作戦を考えたみつばに対して「さえてる」と褒め言葉まで出てしまう始末。
もしかしてみっちゃんが杉ちゃんに褒められたのってこれが初めてかもしれませんね?
この二人はもう既に親友以上の切っても切れない関係になっているのに褒めるとかそういうのは照れくさいんですね。杉ちゃんはみつばを「みつばにしては」という前置き付きですがそれでもみつばを褒めた自分に何かカタルシスを得たような表情ですし、みっちゃんも意外な言葉を杉ちゃんから発せられるのを聞いて、
”えっ…何?杉崎…今、私を褒めた?”
なんて心の中で反芻しているのかもしれません。そんな表情のみっちゃん。
その恍惚だか唖然だかなっているであろうみっちゃんが今まさに放り込んでいるのはガチピンクの写真集。
二人のイチャコラに多大なる被害を被っているのは矢部っちということで、もう、矢部っちに救いの手を!
と、そうこうしているうちに矢部グッズも底を尽き、順調にガチレングッズの落ちる音を目指して進んでいたひとはもまたまたコースを外れていくのでした。
ちなみにグッズのレア度は杉ちゃんの弟、龍ちゃんの方が上だと杉ちゃんに言われダブルショックの矢部っち。
子供とはいえ、やはりブルジョアには勝てないと一地方公務員である矢部っちの心に「諦め」の気持ちがよぎったのは間違いないでしょう。
あんまり公務員をいじめないで、お門違いだよ、なんて考えさせられる一場面です。
さ、策は尽きたかと思われたその時、千葉氏が秘策ありといわんばかりにプールの中へ自分の出番だと入ります。その秘策とは。
「チクビ」とはひとはが大事にしているクラスで飼っているハムスターの名前。
ひとははチクビが泳いでいるのを観て見たいと眼を開けようか迷うのですがあの千葉氏が言うことです。そのまま信用しても良いものだろうかともう一つの普通のちくびも想定して迷った挙句後者を選択。目を開けませんでした。結果ひとはの読みは見事に的中しました。
そんな千葉のお馬鹿な誘導にみつばが激怒!千葉氏を頭から押さえ込んで水中に沈めます。
でも今日のみっちゃんはホントひとはに優しいですね…。
千葉を沈め、水泳帽を偶然剥ぎ取ったみっちゃんでしたが以前千葉の帽子の中はどうなっているのか?ということが話題となり(11巻209卵性、12巻228卵性)それを思い出してみんなに千葉の秘密が今ここ目の前にあるとはしゃぎだします。しかし周りの反応は薄く、宮下には「そのネタいつまで引っ張るの?」と蔑まれ、杉ちゃんには「よく考えるとどーでもいいこと」と一蹴されます。
確かにどうでもいいことですね。千葉氏は頑なに頭を隠そうとしているのですからそっとしてあげてもいいのかも。気になっていたのはみっちゃんだけでした。(あと、担当編集者も)
と思いきや。
ひとはが水中で目を大きく見開いているではありませんか!
血は争えません。千葉氏の一件は丸井家の一員であるひとはにも大いに気になる事項のひとつなのでした。
ひとはが目を開けたその目撃者はもちろん水中にもぐらされた他ならぬ千葉氏。
水上に出てみっちゃんをその頭頂でアッパーを食らわしメンバー全員にひとはが目をあけたことを報告。
そしてひとはが自分の頭の上を見て爆笑したとやや自虐的なネタで他メンバーを興味の渦に誘い込みます。
ひとはが爆笑するなんて今迄見たこともない何としても見てみたいと、今現在の興味のネタは「千葉氏の頭」から「ひとはの爆笑の表情」へと千葉自身が上手くみんなをコントロールしてチェンジさせることに成功しました。
しかし姉妹であるみっちゃんやふたばもひとはの爆笑したところを見たことがないなんて。
確かにひとはの笑っている顔って描かれたことないですよね。
でも爆笑しないということはないと思うのですけどね。ひとはだって人間ですもの。
ではどのような時にひとはは笑うのでしょうか?
ガチレンの番組で何かお笑い的な場面があった時とか…。
いや、それでもニヤニヤする程度か。そういえばニヤニヤしている場面もみたことないですね…。
ひとはって「楽しい!」とか「興奮する!」とかそういう時って真剣な顔して目をキラキラさせて鼻息荒くするのが定番ですものね。
うむむ。これはまた楽しみが増えたような。
どのような楽しみかというと、ひとはの爆笑の表情がいつか描かれる時がくるのか、というそういう楽しみ。
爆笑しているところを見せていないという事はまだみんなと本当に打ち解けてはいないということなのでしょうか?いや、そんな一元的な見方で心のことを扱うのは浅はかかもしれない…。でもいつか見てみたい…。ひとはの笑顔。
もしかして僕も千葉マジックにひっかかってしまったのでしょうか?いかんいかん。
ひとははひとはであのような表情でもしっかり心では爆笑しているのかもしれないですね。多分そうです。
なんだかんだいって何かと楽しそうですからね。
そんなひとはちゃんですが、水中で一度目を開けてみればなんてことがなかったと悟ります。ええ。ひとはちゃんにとってはこれは悟りですよ。
とそこへひとはの爆笑笑顔を拝みたいがため、みつば、杉崎、宮下の三名がひとは真下に潜り込んでいきます。何事かとギョッとするひとは。
折角目が開けられてプールのコースラインが見えたというのに…。
ということで結局ひとはちゃんは1コース分程ずれてゴールする羽目になるご様子。
「やっぱりあのチームはダメかぁ…」
と無情な矢部っちのつぶやきがむなしく夏空へ消えていくのでした…。
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☆まとめ☆
初見での感想は、別冊移籍初の掲載話ということで8月の週刊復活最初回の228卵性「先生への楽しい謝り方」のようなサービス満載の印象が一番に感じられました。
228卵性の時は連載休止してからブランクがあった為「みつどもえ」にまだ触れたことのない読者に対してのキャラクター紹介&説明が強く感じられたのですが、今作は逆に既存のみつどもえファンに対してのサービスが多く(杉ちゃんの胸、吉岡さんの見学、千葉氏の頭等)別冊読者に「みつどもえワールドをもっと知ればこの回はもっと面白く感じられるぜ?君もどう?」とそんな誘導作戦的な回だったのではと感じた次第です。
通常のみつどもえよりややギャグの応酬でくどいかな?と初めは感じました。
ですが繰り返し読むうちにそのくどさも何故だが緩和されていくのは不思議。
それはやっぱりくどさもみつどもえの一つの形態であって、くどい時もそうでない時もあるのであってただ単にファンとして移籍後の変な期待値が高すぎた為の色目だったのかなと今になってはそう思うのです。
初見というものは何かと印象が「荒削り」になってしまいがちですね。初見で如何にその本質をつかむかが理想ではありますがでもスルメのように噛めば噛むほど繰り返し読めば読むほど楽しみが倍増するそれがみつどもえという作品です。あらためてすばらしい作品だと実感しました。(初見じゃ吉岡さんのこと全然気づかなかったですし)
ひとはの爆笑。いつかはみてみたいですね。
◆今回のベストカット
ガチレンへ一目散のひとはかわいすぎ。
ってこれふたばの想像なのですけどね。
(おしまい)
P.S.
2本立てのもう1本、234卵性「胸を描くよ」のレヴューはまた近々に…
って次号(11号)の発売がもう目の前だよ><