別冊チャンピオン1月号が発売されましたね!
ということは、みつどもえのレヴューのトレンドと言えば!?
そうです!
時代は239卵性&240卵性なのですよ!
最新話の239卵性&240卵性を論じるのがみつどもえレヴューの最先端なのデース!

というわけで!!

みつどもえ238卵性のレヴューなのです。

え?何言ってんの?ですって?

いやいや、何いってんのもなにも238卵性なのですよ。強いて言うならば「あえて」238卵性なのです。
なぜか。それはまだ238卵性をレヴューしておりませんからね。順番ってもんもありますし。順番順番。順番大事。
いやそれ以上にですね僕はですねあのですね言い訳みたいになっちゃいますがねいやいやそうじゃなくて誤解しないでください。
「シブい」男を目指してんですよ。シブい男。だから時代に流されない238卵性。フフフ。
ほらあれ河島英五さんのあれ…「♪時代ーおくーれの~男ーになりーたいー」
(作詞:阿久悠・作曲:森田公一「時代おくれ」より)
って曲があるじゃないですか!シブい男の曲!あれ目指してんですよ☆
だから238卵性なの!それでいいの!それでいいッッ!!


……では気を取り直してレヴュー開始しちゃうぞ…。




桜井のりお『みつどもえ』238卵性「ゴーストバストアーズ」(別冊少年チャンピオン12月号:秋田書店)<2012年11月12日発売>


【注意!】以下の文章には作品のネタバレが含まれております。


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「ゴースト」と「バスト」ですか。もうふたばの話にぴったりじゃないですか。

いつものことながら2本立ての2本目は1本目と関連のあるお話です。
でもなんですね、このあおり文。頭に「ア」を付けたら…。



布団の中で「おっぱい枕」に顔をうずめて、もう一時間目が始まろうというのになかなかそこから出てきそうにないふたばさんです。

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その理由は「お化け屋敷」。
そうです、前回のお話、松岡さんの退院祝いに歓迎ドッキリをしようということで吉岡さん主導にて教室でお化け屋敷を作るとそういうことでしたよね。
お化け関係にはめっぽう弱いふたばさんですので、で、こういう訳なのです。

みんなが作った「おばけ」をびっくりして壊しちゃいけないからとお父さんに言い訳するふたばさんですが
怖くて行けないんだろと図星をつかれたふたばさんのセリフが可愛いっス。

「ちっ…違うもん………」

この言い方、ふたばにしては珍しい言い方だとお思いませんか?
普通だったら、

「ちっ…違うっスもん………」

となりますよね。

「××っス」という言い方はお父さんにはしないんですよね。
まあいつもいつも「~っス」とは言いませんが、このふたばの口癖、意識して使い分けているような感じがします。

お化けのことは想像するだけでも怖いふたばさん。
パパ草次郎氏も仕事へ行かなくてはならないのですがふたばが怖がってなかなか行かしてくれません。
でも、このコマの絵面…。見たくないもの見てしまったような…。
おっぱい枕をつかみながらパパを引き止めるふたばさん。
丁度草次郎氏の胸のあたりにおっぱい枕が…。誰得なのでしょうこの絵面って。

引き止めるふたばに困ってしまった草次郎氏でありましたが、ふたばを学校に行かせる良い案を思いついたようです。
その案とは、一時間目は体育というのをを教えること。
それを聞いたふたばは脊髄反射のごとく部屋のドアを開ける時間さえも惜しいとドアをぶち抜けて外へ出て行ってしまいました。

実はそれ、「嘘」だと草次郎氏。
でもふたばさんは無事学校へ行ってくれることと相成りました。
部屋のドアを取替えないといけない代償と引き換えですが…。

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このようなことが日常茶飯事の丸井家って案外お金持ちなのかな?
いやいや、ひとはの家計の節制ぶりをみてみるとそうではなさそうですね。
ふたばの度重なる物損だけでなく、みっちゃんの大量お菓子買いも家計を逼迫させている一つの原因でしょう。
家のことを一手に任されているひとはさんが笑顔をなかなか見せないのは、
こういうどこか理不尽な家庭環境が長年しみついて、いつ何時でも心の奥底に「笑ってはいけない」という無意識に拠るからなのかもしれません。

さてふたばさんは体育体育と考えながらでしょう、すっかり「おばけ屋敷」のことは忘れて学校へとまっしぐらです。
小学校にたどり着き体育に間に合うかなとグラウンドを見ると6-3のみんなが、先生がまだ来ていないのでしょうか、ボールやらでわいわいと遊んでいるようです。どうやら嘘と言った草次郎氏の発言は勘違いだったようですね。
「間に合った」とふたばさんは校門を軽々と飛び越え真っ先に目に付いたみっちゃんに声をかけるのでした。

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みっちゃんが別人のように!!何ゆえに??
他にもひとはは背が高く胸も大きく貫禄があり
千葉氏はイケメンに変身し、
吉岡さんの目つきは鋭く
イケメン佐藤君はどこかパッとしない風貌。
そして何より、宮下さんが気弱な子になってる!

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ヘアピンも一本だし!お化け屋敷は終わっていなかったのか!!

みんなが変になっちゃったと泣き出すふたばさんでしたが
実はこれ、6-3ではなく、5-3の生徒達。
ひとはに似ている子は「一橋」さん。
千葉氏は「柏」君、というようです。胸の名札から。

ところで宮下さんに似ている子は何という名前なのでしょうか。
宮下さんの「宮下」という名前の由来は恐らく鴨橋小の「地名」モデルとなっている鴨川小の所在地からと思われます。(「西」が付きますが)
それを変化させるとすると「東宮下」さんとか。
いやそれよりも、同じ「宮」つながりで上尾駅のすぐ東側に位置する「宮本町」から「宮本」さんとか。
こちらのほうがひとはがわざと間違って言う感じにしっくりきますね。
いやいや、もしかしたらもしかしたら……「宮下」さんなのかも。
そうすることによって6-3の宮下さんが宮田さんや宮原さんや宮なんとかさんになる可能性が高くひとはの発言が逆に正当化されるとそういうことで、
うん。これのほうがいいね。5-3の「6-3宮下さん」に似ている子は「宮下」さんなのだと。そう想像することにしました。

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ということで、本物の6-3は教室で授業を受けているのでした。



◆□▼


本当のことがわかり安心するふたばさんでしたが、それにしても寝巻き姿のふたばさんはセクシーですね。
そんな姿で登校する無頓着なふたばに激怒し怖がりもいい加減にしろと言うみっちっん。
その「怖がり」の実例をみんなに披露するひとは。
その実例とは…夜中にひとりトイレへ行くのが怖くて寝ているひとはを担いでまでトイレに連れて行き、無事用を足し終わったのはいいけど、ひとはのことをすっかり忘れてそこで髪を振り乱した状態で寝ているひとはをお化けと勘違いしたこと等々。
それを聞いていた杉崎さんはふたばのそんな怖がりよりも物覚えの悪さの方にヤバさを感じると。全くおっしゃる通り。

ひとはさんだけでなくみっちゃんもいろいろふたばの怖がりには「被害」を受けているのでしょう。ひとはに霊媒師という設定を活かしてふたばの怖がりをなんとかしろと持ちかけます。

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ひとはも同意しふたばにおばけなど怖くないと説得します。
彼らは裸族だからと。
そう。幽霊は裸族。何故裸族なのか。ひとは博士の説明によれば、
霊体は物体に触れないとのこと。まあ透明ですしある意味「念」というか「思い」というか「まどか」というかあこれ違うか、ま、そういう「物体」ではない何かですからね。
で、服は物体。触れない。よって着ることも出来ないと。ということは自然と裸族になるそういうわけです。なるほど。でおばけの定番のポーズの謎についてひとはさんが明解な答えを出しておられます。


【問い】
おばけは何故いつも両手を胸の前でゆらりと垂らしているのでしょうか。


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【答え】
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なるほど。そーだったのか。
でも手で隠さず、お色気漫画のように髪の毛でおっぱい隠す小賢しいおばけもよくいると言うひとはさん。
だからおばけって長髪が多いんだと至極納得するふたばさんです。なんだかちょっとおばけに親しみがわいてきたようです。
ふたばのおばけ恐怖症完治までもう一息!とみっちゃんがひとはの後に続いてふたばを説得にかかります。
そのみっちゃんのありがたいお言葉を以下にご紹介いたしましょう。


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おばけになるということはそれすなわち
基本誰にも見られない透明人間になるということ

まず透明人間になったら何する!?


脱ぐでしょ!!

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神々しい…。
どこぞかの塾の講師のようなドヤ顔&言動のみっちゃんステキだ…。


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心霊大先生のひとはさんからだけでなくふたばさんからも否定され、神から痴女に一コマで成り下がってしまったみっちゃんでした。
が、僕はみっちゃん説を採りたいなと思いますよ。全くその通りだと。ふんふん!

みっちゃんが赤面しながら杉ちゃんとイチャコラしているのをよそにひとはの幽霊談義は続きます。
うらめしやといきなり逆さまの状態で現れてもおっぱいのたれ方に注目をするというひとは。
しかしよく考えてみると、そもそも物体でない幽霊のおっぱいが重力に影響されて垂れたりするのかどうか等議論の余地はあるが今はそんな話をしているのではない。逆さまになったおっぱいの垂れ方が重要なのだ。
そしてそれによってふたばが幽霊に親しみを持ってくれればそれでいい。そういうことなのです。

幽霊を見て「おっぱい創作」の参考になりそうだともうすっかり幽霊なんて怖くない怖くない怖くないと自分に言い聞かせているふたばさんです。マインドコントロール。

しかしひとはさんはちょっと策を弄しすぎたようですね。

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◆□▼


さて、ふたばは本当におばけ嫌いを克服できたのでしょうか。
夜中に目が覚めたふたばはいつものように尿意をもようしているご様子。
みっちゃんもいつものように天使の寝顔で…って口の周りにお菓子のカスが…。

それはさておき、時計を見ると午前2時。正にうしみつどきです。
ってふたばはこんな言葉も知っているのに何故ひらがなをちゃんと書けないんでしょうか?
と、これもさておき1階のトイレに仕方なく向かうふたばさんでした。

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あたりはしんと静まりかえっています。
聞こえるのは自分が踏みしめる階段のきしむ音だけ。
トイレはダイニングの横を通りぬけその先に、とその時!

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「おっぱいが丸見えっスからね!」と何度も大声で叫ぶことで幽霊たちを辱めると同時にこの静寂を破りそして幽霊たちの気配をも気づくことが出来ないよう自分の恐怖の感覚を鈍らせようと振舞うふたば。


尿意による緊張感からより恐怖心も増大していたと考えられるが、用を足すことによりそれらから開放され幾分落ち着きを取り戻したふたばさん。
やれやれというような面持ちでトイレから出て行きます。
そして洗面台に赴き、ちゃんと手を洗うことも忘れないふたばさん。でも鏡に映ったものは…。



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怖いですね怖いですね怖いですね…ガクブル
今回のみつどもえは恐怖回でした…。
この後ふたばさんは一体どうなっちゃったのでしょうか?
ああこわい!!


◆今回のベストカット

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みっちゃんのどや発言からひとはが次の展開をたくらんでるそんなカットです。
みっちゃんが首をつっこんできたのはこの一コマ前からなのですが、その時にはもう既にオチを予測していた表情も伺えるひとはさん。恐ろしい子。

このカットのオチは「全然違うよ!!」になるのですが、
ひとはの心の中は表情とは裏腹に「みっちゃんグッジョブ!!」と叫んでいるのがひしひしと伝わってきますね。



P.S.


ふたばが「おばけ屋敷」のことを知ったシーンが237卵性でちゃんと用意されていますね。

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(237卵性より)
のりお先生、こういうの目立たなくさらっと描いて次の話(今話)に繋げてるんですよね。上手いなー。


もういっこP.S.

次号の1月号「みつどもえ」のカラー表紙がえらいことになっております。
特にひとは!!ひとはーーーーぁ!!!


(おしまい)