こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
前回、普通のまともなレヴューを書いてみようと試みてちゃんとレヴュー書けたかな?と読み直してみたら、

ナニコレ?これってレヴュー?
何を言いたいのかさっぱり意味わかんない!只のチラシ裏じゃん!

状態でございました…。みっちゃん可愛ええとしか書いてなかったです。
ちゃんとした文章が書けない…。僕って日本人?でもニホンゴ以外の言語はわからないし…。多分日本人なのだろう。
でも…。ああ。僕って一体何者??もしかしてもしかして…ただの肉塊なのか!!
うむうう……肉ならみっちゃん以上にいっぱい身体にまとわりついている…反論の余地なしだ…。
もしかしたらやっぱり…肉塊なのかも…。

ということで、
今回はもうちょっとマシなレヴューを書いてみたいなと思います。
でもどうすればいいのかな……あ、そうだ。
とりあえず「あらすじ」を書いたらいいのだ。
そうすればとりあえずはレヴューっぽく見えるし。うんうん。なかなかいいアイデア。冴えてるね僕。うふふ。早速そうしよう。

それでは今回もみつどもえのレヴューへと参りますね♪



桜井のりお『みつどもえ』240卵性「ジュエルベッド」
(別冊少年チャンピオン1月号:秋田書店)<2012年12月12日発売>

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【注意!】以下の文章には作品のネタバレが含まれております。


では、早速あらすじを。


≪あらすじ≫










……えっと









<おわり>


書けない!どう書いたらいいの!?
そういえば学生時代は読書感想文が大の苦手だったよなぁ…。
いろいろお茶を濁して適当に書いてごまかしていたそのツケが…。
今まさにここでしっぺ返しを喰らうとは!なんたる人生!なんたる皮肉!!

いや、逃げてばかりではいけない!
なんとか書いてみようあらすじを。
そうだ。書いてみるのだ。
それしかないのだ。僕に残された最後の道は!!

すみません…もう一回僕にチャンスを下さい…。
書いてみます…書き上げてみせますみつどもえのあらすじを!!
しかと見届けてくださいね!!


≪あらすじ≫
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えっとですね、時間は夜で、場所は丸井家の三つ子の部屋です。
それでみっちゃんとひとはちゃんがですねベッドでしゃべってて、
ひとはが2段ベッドの上から下にいるみっちゃんに寝る前にお菓子食べちゃダメと注意しています。
お菓子以外にも肉や魚を寝る前に食べたらダメって言っててみっちゃんが当たり前じゃんって言って怒っています。
ふたばはというと寝る前のトイレでしょうか、部屋の外へ行こうとしています。

で電気を切ってみんな寝ます。おやすみなさいとみんなちゃんと言うのはかわいいですねー。

でもみっちゃんは…パンダの着ぐるみパジャマのみっちゃんはこっそりとスタンドランプを点けて漫画を読み始めます。

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お菓子「まめちょこ」なる物を食べながら。寝なきゃ食べてもセーフということだそうです。
しばらくするとみっちゃんはベッドの上(下段ベッドの天井)に何やら丸い変な気持の悪い物体をみつけて「びゃっ」って言って驚きます。

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それはひとはの目玉でした。そうです、ひとははみっちゃんを監視する為にベッドに穴を開けていたのでした。
ひとはは、みっちゃんが何かを隠した様子は窺えたのですがでも肝心の物的証拠は発見できなかったようです。
みっちゃんはというとムシャムシャっていういびきをかいていたんだと言い訳をしています。


何も隠していないし食べてもいない、それに人の寝姿をいちいち見ないでよ!とみっちゃんはひとはに抗議します。そしてあろうことかその穴にひとはが覗いているまさにその穴にみっちゃんは指を突き刺すのでした!!

みっちゃん!ひどい!!ぎゃああ!!

でも何故か悲鳴を上げたのはひとはでなくみっちゃんの方で、「ひゃああん」ってチョコに汚された口でなんだか気持良さそうな表情で言うのでした。
一体何があったというのでしょう。

そうです。ひとはがその指をなめていたのでした。チョコ味なのだそうです。みっちゃんはくすっぐったくて気持ち悪いと叫んでいます。

指をなめられてくすぐったい…。

うむ。確かにくすぐったいのだろうがそんなひやあんと言うほどくすぐったいものだろうか。
試してみた。


くすぐったくない。


やっぱり自分でなめてもダメなのかな?れろれろ。
そうだ、誰かになめてもらおう!

誰か僕の指をなめてくれませんかねー。可愛い小学生女子なら誰でもいいのですがー!
いえいえ変態とかそーゆーのじゃなくてですね他人に指なめられてくすぐったいかどうかの実験というだけですからー!あ、誰か北



チョコ味…。確かにみっちゃん自体がお砂糖と素敵な物で出来ているから『みっちゃん=甘い』というのは間違いないのですが、でもそんなみっちゃんであってもいくらなんでもチョコ味を体現することは難しいと思われます。
よってみっちゃんはチョコが添加されている何かを食べていたと、ひとはちゃんは宮下さんに負けず劣らないであろうその柔らかな舌で確信したのでありました。


で、みっちゃん衝撃の発言。
曰く自分は元々チョコ味なのだとか。
そうだったんだ…。まさかそこまで体現できるとは知らなかった…僕の見込みが甘かった。チョコだけに☆


あらすじ続けます。


二人がぎゃあぎゃあ言い合いっこしているのをふたばが目撃。そして「穴の中から何だろなゲーム」をしようと提案。そしてお父さんが部屋に入ってきて早く寝なさいと言いました。


翌日。

ひとははみっちゃんがお出かけしている隙に決定的物証を見つけようとふたばと一緒に大掃除にかこつけて
みっちゃんのベッドを捜索し始めました。
ふたばは見つけたお菓子を食べていいかとひとはに訊ねるのでした。

でも…。

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無いご様子。お菓子が無いのです。みっちゃんのベッドに。
一体何があったと言うのでしょうお菓子たちに…。これは全くありえないことです!

もしや、あの大量のお菓子は既にみっちゃんのお腹に隠されてしまったのでしょうか?

ではなくて、ひとはがマットをめくったらベッドに大きな穴が開いておりました!
そしてベッドの引き出しにその穴経由でしょうか、ごっそりお菓子が詰まっていたのでした!
ベッドに穴を開けてまでこんなことをするなんて…とひとはちゃんは怒り心頭モードです!全くです!
しかしそんなひとはを残念そうな顔でみているふたばさん。あなたに同意します…。全くです…。

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みっちゃんは大きなクマさんのぬいぐるみを持っています。
いや実際に今、手に持っていると言うのではなくて所有しているということです。
それを今抱きかかえているのはひとはちゃんです。

ひとはもみっちゃんもかわいいものが大好き。
ひとははついついみっちゃんのベッドにあったクマさんを抱きかかえていたのでした。
クマを抱えながら怒り心頭のひとは。考えていることと行動していることが一致していないというのは、なんかかわいいですね。
で、ひとはちゃんはついついその怒りでクマさんをぎゅううっと締め上げるのでした。すると。

くまちゃんがおもらししてるっス!!とふたばさん。
くまさんのおしり辺りから何やら黒い楕円形の物体がコロコロと漏れているではありませんか!
そうです。みっちゃんはくまさんの身体の中にもお菓子を詰め込んでいたのでした!
その黒い物体はどうやら昨夜みっちゃんが食べていた「まめちょこ」のようです。

くまさんのお尻には綿を詰める為のチャックがついているのですが、そこが少し開いていたのでしょう、
それでお菓子が漏れたとそういうことなのです。

そしてぞくぞくとお菓子がクマさんから中から見つかりました。
お菓子の無くなったクマさんはすっかりぺらぺらとなり哀れです。
でもこのままではみっちゃんに家捜ししたと気付かれるのでひとはちゃんは何か替わりに詰めないとと思案に暮れます。

ふたばはというと、お菓子を見つけることが出来たということで片手にぺろぺろキャンデー、
心に…じゃなくて唇にチョコをそしてお顔に人生を満喫しているとそんな幸せそうな表情をしております。

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で、ここで疑問が。
ふたばの持っているぺろぺろキャンデーなのですが、マンガ肉にも匹敵する漫画やアニメで定番の小さな子供が嬉々として外で歩きながら食べているお菓子アイテムの最右翼「ぺろぺろキャンディー」はこの飽食社会の現代でも売っているものなのでしょうか?
ただ単に幼さを強調する為だけの安易なアイテムとなってしまっているのではないか?リアリスティックではないのではないか?
スーパーとかで見かけたこと無いし。そんな子供も見かけたことないし。

で、調べてみた。



いやはや…ありましたありました。けてーちゃんのとか定番うずまきのとか。(amazonにて調べ)
でも一本あたり100円オーバーはちょっとお高いような?でもそんなものなのかな?
でも実際にぺろぺろキャンディーを大事そうに握り締めている子供を見たら心がきゅううんとなること必至だろう。だからアニメや漫画では子供の必須アイテムの地位を獲得したのも納得できる。
安易なアイテムと蔑んだ今までの自分が如何に了見が狭いかを思い知らされた。
ぺろぺろキャンディー万歳、である。


でクマさんである。
ぺらぺらになったクマさんを如何に「処理」をするか。
ひとはちゃんは「ぱっくり」開いたクマさんのチャック(ファスナー)を見つめ、なにやら思案している様子だ。

しかし「ぱっくり」でよかった。「くぱぁ」とかだったらもしかしたら東京都何チャラ条例とかにひっかかって今号は発禁処分になっていたかもしれない。
オノマトペひとつとっても桜井のりおのセンスが光る。


天高い冬の午後の青空。ただいまとみつばの声が家じゅうに広がった。

冬であっても関東地方の空は雪国とは違い、秋に見られるようなすがすがしい空を拝めるのはそう珍しいことではない。そのような空気を胸いっぱいに浴び、みっちゃんはチーム杉崎一派を引き連れて家に帰ってきました。


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ひとはが徘徊するとすれば、ガチレンジャーが最終回を迎えその次の週の同時刻にテレヴィジョンの画面に「あるべきものがない」とそのあるべきものを探し求める際であろう。もうそこには「あるべきもの」なんていうものはないというのに。
彼女がたどり着く先は矢部智の部屋であるのは間違いないのだ。



みつばは友達が来ているというのに自分のベッドに疲れたと横になるのだった。
その傍らにはクマちゃんが。ぺたんこでないクマさんがあった。


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何かいつもと違う空気を察知したようなみっちゃんの目。
実はクマさんの中にはひとはが入っていたのだ。しかしもちろんひとはの全身が入っているわけではない。
上半身はあのくぱあじゃなくてぱっくりあいたファスナーから入りクマのほぼ全身をカバーし、
下半身はベッドと壁の隙間にもぐりこむような形で位置し、ベッドの下に鎮座している。
そう、ひとはの身体は見事に全身が隠れているのだ。彼女が小柄であったがゆえに可能なことだった。

ひとはは我ながらうまくやったと思っているのだろう。みつばにバレていないと確信しみつばを驚かす場面を想像したのだった。


みつばがクマの中のお菓子を食べようとクマの「皮」を剥いだ時、実は怖い顔をした自分が入っていた、それを見たみつばの驚きようといったら…。そんな妄想を。
これでみつばのお菓子の隠蔽も懲りるはずともっともらしい理由をつけるひとはであったが本心は只みつばを驚かせたいだけ。
こんなことでみつばがベッドの中でのお菓子を諦めるはずもなくこの作戦が失敗するであろうフラグがニョキニョキ立っているのが想像できるのであった。

そんな見えないフラグが立っているのにも関わらずみつばを驚かすため「怖い顔」をスタンバイするひとは。がその時。
みつばは友人達に自分の可愛いクマを見てくれと突然言い出すのであった。

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ひとはは思いもよらないみつばの行動に動揺した。失敗フラグがうっすらと姿を現し現実味を帯びてきた。
友人のひとり吉岡は可愛いといい、杉崎はどうせ安物でしょとつぶやく。宮下は興味なさそうに眺めているだけ。
しかしみつばはそんな友人達の振る舞いなど気にせず話し続けた。
これは只のクマのぬいぐるみではないと。
お腹を押すとしゃべる、そうみつばは嬉々として説明するのであった。

ひとはは緊張した。そのような機能は初耳だと。
しかしみつばはそんなひとはの動揺を知ってか知らずか容赦なくすぐさま「くま」のお腹を押した。


haro - boku kumachan. otomodachi ni natte ne.


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宮下によると感情の全くこもってないというこのくまの声は杉崎達を気味悪がらせ、
しかしみつばには福音のように思わせるという二面性を持っているのだった。
みつばは確信した。ひとははくまの中に入っている!!と。

くまのぬいぐるみになりきりみつばの釣りにまんまとひっかかってしまったひとはであったが、しかしこれでよしと感じたのだろうか。
そうではあるまい。ひとはは恐らくもうみつばにばれていると「おしゃべりができる」とみつばが言ったその時点から察知したはずなのだ。
だのに何故この様な「釣り」に安易にも食いついてしまったのだろうか。
これは今後の検証に値する出来事だ。ひとはの危機管理の甘さは今に始まったことではないが彼女は自らが思っているほど論理的でも冷静でもない。可愛い。


しかし「何故みつばはひとはが中に入っているとわかったのか。

ひとはは侮っていた。みつばの嗅覚の鋭さを。


”好きこそ物の上手なれ”


嗅覚といえばまず頭に浮かぶのは加藤真由美であろう。
彼女は佐藤信也を愛するが故にその匂いをナノレベルかどうか解らないが多分それぐらいのレベルで認識することが出来る特殊な能力を持ち合わせている。
みつばもそうだったのだ。
お菓子大好き人間のみつばはくまの中に隠していたお菓子の香りをいつも肌で感じていたのだ。
最近の菓子類は1984年、昭和59年に起きたいわゆる「グリコ森永事件」以降完全密封されているものが多いが、それに更にくまのぬいぐるみで覆われている菓子の匂いを察知するみつばの嗅覚は驚くべきものである。
まるで犬のようだ。そう。お菓子の匂いだけに反応するみつばは、まさに、「お菓子犬」なのだ!!お菓子の「犬」なのだ!!

形勢逆転。
くまがひとはとわかったみつばは妹をどういじめてやろうかと鼻息が荒くしているその時、くまの右手が左右に動いたのをふたばは見逃さなかった。
これはひとはによるふたばへの合図だった。
非常事態のときは右手を動かすからベッドの下から足を引っ張って脱出させてくれと、そういうことなのだった。
ふたばはそれを思いだし早速その行動に移った。
みつばはというとひとはへのいじめを始めていた。
まずこの「くま」は耳を引っ張ると笑う、それをひとはに対し暗に命令した。
みつばはくまの耳を引っ張る。ひとはは命令どおり笑った。
が、杉崎によるとそれは単に「ハ」を6回続けて発せられただけのように聞こえたという。
真意は定かでないが「ハ」が6回で「ハム」とも受け取れる。これはひとはのみつばに対するささやかな抵抗なのではないかと思われる。

しかしそれを不満に思ったかそうでないのかみつばはこの行動に異議を唱えた。
もっと心をこめて大爆笑するはずなのだと。
それには訳があった。みつばの魂胆は、ひとはが大爆笑したところでくまをはがし取る、今まで人前で晒したことの無いひとはの笑顔が公になる、吉岡は気味悪がり杉崎は大スクープだとスマートフォンで撮影する、その時のひとはの羞恥に悶える様をみつばは拝みたいと、そういうことなのであった。


ひとはもみつばの魂胆を察知していた。
もう時間に猶予はないとふたばに早く引きずり出してもらうのを今か今かと心待ちしていた。
ふたばはベッドの下という光の届きにくい場所である為ひとはの足を見つけられないでいた。

ひとはの足を求め暗闇をまさぐるふたばの手は、あろうことかみつばが空けた「穴」から「外」へと出ていたのだった。それでもふたばは気がつかずひとはの足を捜し続ける。

みつばはくまの耳を引っ張り続けひとはは爆笑した。と同時にその耳をそのまま一気に引っ張りあげひとはの醜態をさらそうと「くまの皮」をはがそうとしたとまさにその時ふたばがつかんだ物とは…。


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以上があらすじです。
しかし一体ひとは&みっちゃんはどうなっちゃっうのでしょうか><
結論から言うと最後に笑ったのは杉ちゃんなのでした。もう狂ったように。


さてさて感想を。
まあ、なんて言ったらいいのでしょうか。丸井三姉妹は仲がいいと言うか退屈することがないと言うか
ほほえましい内容でございました。でも3人はベッド壊しちゃったんでお父さんに怒られて今日は晩御飯抜きなのかな?今回も十分楽しませていただきました。

しかしみっちゃんのこのお菓子の量といったら…。あんたは冬眠を控えたリスか!とでも言いたい気分です。
でも夜な夜な食べていてそれでいてみっちゃんがあの体型をキープしているというのはある意味代謝が人一倍活発なのでしょう。ま、あの汗のかきようからしてこれは間違いありませんよね。
普通だったらもっと丸々となってしまいますよ。
この代謝はみっちゃんの身体的特徴のひとつと言ってもいいかもしれません。(今更かな?)

でもひとはのぬいぐるみをかぶってみっちゃんを困らせると言うその発想はホント可愛いというしかないですね。
わざわざそんなことしなくっても注意できるのにと思うのですがそれを実行しちゃうひとははやっぱり可愛いです!


ところで今回のレヴューはチラシ裏とならずに済んだでしょうか……?


◆今回のベストショット


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杉ちゃん、みっちゃんのくまさん談義に食いついてます。
安物でしょと興味のなさそうなことを言っていた杉ちゃんもやっぱりなんだかんだ言ってみつばのくまに興味があったのでした。杉ちゃんかわいいですね。
このような、なにげない登場人物たちの行動の描写はみつどもえの醍醐味のひとつ。
みつどもえは何度読んでも面白いと言われる所以はこういうところにあるのだと思うのです。
キャラクターたちが生き生きとしているというのは正にこのようなことなのでしょうね。
宮下さんと比較してみるのも面白いです。
彼女の、「くまのぬいぐるみに反応するという女子的」な事柄に対する、「興味が無い」という態度は終始一貫しています。

P.S.

次回はみつどもえレヴューもこれでひとまず置いて、2012年のお気に入りアニメランキングでもしてみようと思います。
お楽しみに☆


(おしまい)