某ルーピーは置いといて、鳥山明先生の名前がパラダイス文書にあったというニュースは正直驚きました。

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直接ドラクエ10と何か関係がある訳ではありませんが、一瞬ドラテン界隈を騒がせた事かもしれませんし、見渡したところ、あまり詳しい解説記事もありませんでした。

少々遅報で不肖このブログではありますが、パラダイス文書とタックスヘイヴン、おまけで法人化騒動を少々。解説したいと思います!('ω')


一通り勉強したつもりですが、あくまで専門家ではなく、ただの趣味の範囲ですので、意味不明な事を言っていたらすみません。



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タックスヘイヴン、日本語で言えば租税回避地。

何か難しい言葉に聞こえますが、昭和時代、「佐藤タマ」とか「織田信長」で貯金通帳が作れた愉快な時代の横文字バージョンと思ってくれればだいたい合っている(ような)気がします。

なぜこんな愉快な貯金通帳が作られたのかと言えば、「節税」行為です。知り合いにお願いをして貯金通帳を作ってもらったり、信用関係で怪しいカネをロンダリングする単純な例だと思ってください。
もちろん今では厳しく規制がされています。古き良き・・・かどうかは知りませんが昭和のかぐわしいカホリだと思っておきましょう。

ここで面白いのは、当時の大蔵省も見て見ぬふりをしていた点にあります。むしろ確信犯的に見逃していました。資金繰りに苦慮していた役人と小金稼ぎの零細企業の社長が奇妙な一致点を見出した点にあります。
実際に郵貯の場合、このアヤシイ、タマやら戦国武将名義のお金が財源になって高度経済成長期のインフラ整備を支えました。持ちづ持たれずの関係。グレーゾーンがうまく機能してしまった例といえるでしょう。

不道徳な"脱税行為"が必ずしもマイナスであるとは限らないのです。

ところが時代が進み、個人経営、零細企業が大企業へ成長していくと、節税行為の規模自体が大きくなっていき、ついにはタックスヘイヴンの利用へ繋がっていきます。これが非常に深刻な問題を引き起こしています。

もう少し具体的にタックスヘイヴンの条件を見ていきましょう。

・税率が低い
・規制が緩い
・秘匿性が高い


特に秘匿性が非常に重要です。バレしてまえば儲けを隠す意味もありません。
このような行為は先ほども書いた通り、テキトーな貯金通帳を作ってそこに金を預けて、さも儲けを少なくする節税行為とほぼ同じことです。

これによって何が引き起こされるかと言えば、正しく税金が納められないことで、先進国は税収不足に陥ってしまいます。
税金が足りなければインフラの整備も維持もできません。庶民からさらに金を毟りとらなければいけなくなってしまうかもしれません。

米国の例ですがちょっと恐ろしい数字があります。

2000年代半ばの資料ですが、米国の多国籍企業が国外で7000億ドルの利益を得ているのに、払われた法人税は160億ドル、わずか2%に過ぎないとか。

米国の法人税は35%ですので、これでは「大企業ムカツク!あんたの会社って一体どこの国に貢献してるの?」と疑いたくもなります。

名前は一応ふせますが、今皆さんが使っているOSの会社や木が生い茂っている通販、顔の本が並んでいるような会社は税金面では日本のみならず、自国(米国)にもほとんど貢献していなかったようです。

さらにタックスヘイヴンの怖いところは、税金が取れないだけに留まりません。
集まったあやしいカネの一部が得体のしれない組織に流れるなどテロリストの資金源になる事が実際にあったのです。

アメリカでは9.11を契機にそういったアングラマネー(アヤシイカネ)が取り締まりが行わて、タックスヘイヴンからのお金の流れが枯渇していきます。

ところが、この正しいともいえる政策が意外にも悲惨な事件を引き起こします。

2008年のリーマンショックです。

得体の知れないお金でもカネはカネ。それが流入していた経済の仕組みが壊れてしまって、タックスヘイヴンの間接的な規制は世界的な大不況を招いてしまいました。

テロを抑止するための政策が不況のトリガーを引いてしまう・・・なんという皮肉でしょうか。
絞り取り過ぎれば経済は停滞し、放任しすぎたら国が壊れる。税金の集め方はなんとも頭の痛い問題なのでしょうね。

そんなタックスヘイヴンですが全体を通してみれば厳しい立場に追い込まれ、終わりを迎えつつあります。
世界的な規制な流れや、これだけデータが流出したのですから、既に秘匿性は危ぶまれています。秘匿性が最重要なタックスヘイヴンは流出自体が終わりのサインです。

特に去年のパナマ文書の流出はその多くがバージン諸島やケイマン諸島など英国海外領土と旧植民地で、大英帝国の遺産が構築してきた複雑なタックスヘイヴンが大打撃を受けたことになります。

・・・さて、誰がこんな事をしたのでしょうか。一番税金が吸われてしまっていたあの国の誰か・・・なんていう考えをしたら面白そうです。陰謀論おいちぃ(*´ω`*)

これでタックイヘイヴンも全て終わりか!という話になるところでしたが、生き残ったタックスヘイブンはまだまだあったのです。

鳥山先生のケースを以下産経新聞から抜粋。

米国に設立された不動産リースの投資事業組合に出資していたことが5日、パラダイス文書の分析で分かった。事業を巡っては、出資後赤字になった場合に本業の所得から差し引くという会計処理を国税当局が認めず、多数の出資者から追徴課税したことが05年に報道された。

先ほどアメリカの税金が大英帝国の旧領土や海外に流れている!アメリカ大変!と書いたのですが、そのアメリカの中にタックスヘイヴンがあるので笑えない話です。

「俺の金はとるな!だが俺に金を集めろ!」

ちょっとこの人たち都合がよすぎる気がしますが、いつもだいたいそんな感じなので気にしないでおきます。米英一体ッテスゲー(棒読

アメリカ国内で最も有名なタックスヘイヴンはデラウェア州です。この州は人口90万の小さな州なのですが、一年を通して90%の会社がここで設立したり、ひとつのビルに30万近くの企業が法人登録されているなど、まさに世界最大のタックスヘイブンとも呼ばれています。

税金も安く、世界で一番会社が早く作れる緩すぎる条件。さらには企業の権力が異常に強いのもこの州の特徴です。

企業の力が強すぎる例として、某ピカチュウじゃない方のネズミを作り出した会社の社長の話ですが・・・

株主「ネズミ社長の退職金が高すぎ!株主の意向に従え!」
デラウェア州「そういう決定権はお前らにないから」
株主「」


このように、会社の権力が異常に強くなるというのも大きな魅力となっているようです。
今回の鳥山先生が投資した会社は恐らくこのデラウェア州ではないかと思います。

そして"米国内"という言葉が今回のパラダイス文書のキモのような気がしますね。

パナマ文章で辛酸をなめさせられたのは英国とその海外領土と大英帝国の遺産と書きました。という事は・・。

今回の流出の裏には誰がいたのでしょうか・・・そこには舌がありすぎる紳士たちの姿があったのかもしれません。陰謀論おいちぃ×2(*´ω`*)


哀れ、鳥山先生はこんなヤバイ奴ら・・いや方々たちのバトルに巻き込まれてしまった!
まぁこの場合は自分から巻き込まれに行ってしまったというのが正しいでしょうが。


だがルーピーはだめだ!外地誘致罪適用の上、女装した状態で市中引廻しだ!!

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やめておきましょう。



ちなみにですが、日本でも法律は施行されて、平成30年度以降はこのようなペーパーカンパニーらしきものに出資することは大きく規制されるようです。

繰り返しになりますが、タックスヘイヴンで節税すること自体は違法ではありません。しかし、世界的な流れで規制が強くなり、今回の文章の流出で秘匿性はますます低くなってしまいました。やがてはその存在もなくなるかもしれません。

しかし、タックスヘイブンにも代る節税方法は仮想通貨など新しい段階に入りつつあります。
アングラマネー、あやしいカネと節税の世界も完全な終わりなきイタチごっこなのです。

<まとめ>

いろいろ書いてきましたが、税金の集め方とはなかなか難しい問題です。最初に書いたことですが、完璧に取り過ぎては社会が停滞し、放任しすぎてはインフラの維持や福祉が崩壊します。

ドラクエ界隈で騒がれた法人化も、節税の問題でもあります。法人化は何か社会的責任を負うとかそういう以前に節税目的で設立されることが非常に多くなっています。

株式会社を作るのに多くのお金が必要だったのは今は昔。現在は資本金1円で会社を建てることもできます。気づけば会社という存在と個人という存在は随分とあやふやになってしまいました。

どちらかと言えば、ほぼ個人の会社が法人化で節税とは何事か!普通に税金払わんかい!という指摘の方が節税云々と騒がれている今の流行りのような気がします。どこの事を指しているかは伏せますけどね('ω')

ちなみに日本では消費税が増税されていますが、消費税が上がれば下がるのが法人税なので、政府がそれを推奨しているように見えるのもまた事実です。

良い悪い。ゼロか百かという話でもありません。

未来は日本国民総法人化。・・・・さすがにそんな時代は来ないでしょうが、節税のグレーゾーンが社会で一番儲かることもまた事実です。節税の概念がない学校法人、宗教法人。どこも立派な建物がたっています。

一番間抜けなのは、「俺、節税のために佐藤タマっていう通帳作ったwww事務処理大変wwww」みたいな話を大っぴらに言ってしまうことです。ついでですが、黄色い果実をこれは新成長に関わる!と言ってしまったなんちゃら研究所もかなりの間抜けと言えます。

後者は救いようがないので置いておき、前者のような自分だけが得をするような話は口をつむるだけで防止できる事です。あまり大っぴらに話さない方が良いでしょう。


・・・地図上のタックスヘイヴンはこんな感じですが。
taxhaven




TH
実際はこんな感じなのでしょう。

タックスヘイヴンも法人化も、もはや遠い世界の話でなく、誰もが繋がる可能性がある身近な存在であるという事です。


以上です!


ささっと解説するつもりが、ドラテンブログなのか疑わしい話題になってしまいました・・(´・ω・`)
違う話題もたまには書くの楽しいネ!




mesa3









積んでた本で勉強できたからまぁいいかな?(´・ω・`)
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