December 06, 2005

必見、女性誌ポジショニングマップ!

a57d540c.jpg引き続き、ファッションネタです。
実はこのネタ、仕事で使いました。 私個人の仕事なので、公開です。(笑)

前回、前々回のまとめを書くと、
・ファッションは、自己向けの自己演出か、他者向けの自己演出かで、意味合いが変わってくる
・もちろん、ゼロイチの世界でなく、割合の世界で、両方のベクトルの混じり具合
・ただ、いずれにせよ、その自己演出度合いが強いと、一層差別化(気合のお洒落!)が進み、そして、さらにはディテール、素材の差別化に走り、もっと行くと、全体的な斬新性を追求したモード系となる
・基本は「美」の追求であるが、年齢によって、「美」がかわいらしさであったり、エレガントさだったりするので、年代によって、美の意味合いが異なり、ゆえにファッションのテイストも異なる
ということです。

したがって、消費者向けファッションの世界は、自己向けと他者向けのバランスの程度という軸と、年齢という軸の二軸で、ある程度分類が可能になる。
そして、世界で最も細分化された女性誌を、その二軸にマッピングしてみたのが、今回のチャレンジです。

縦軸が、自己向けと他者向けのバランスで、上に行くほど、他者向けの自己演出度合いが強まります。つまり、異性の視点をある程度意識したファッションテイストです。
横軸が、年齢です。
(この軸に当てはまらない、コスメ系とモード系があり、それを欄外にいれています)

ただ、横軸の25歳前後で、縦軸の意味合いが若干異なってきます。 25歳くらいまでは、純粋な意味で、「美」は外見的なファッションの要素が強いのですが、25歳を越えてくると、「美」は外見プラス内面ということになり、ライフスタイル的な要素とファッションが混在してきます。 そこで、途中から、縦軸は、ファッションとライフスタイルのバランスという軸になります。 上に行くほど、ライフスタイルのバランスが強くなります。

このマップからわかることですが、

25歳以下セグメント(「美」が外見的なファッション中心、そのファッションが外向きか、内向きか)では、4つのグループに分かれ、それぞれメジャーな雑誌がカバーしています。

1.モテ系かわいい
ベタな女性らしさ、異性から注目を浴びる女性らしさを「美」とするグループ、(キャンキャン他)
2.派手系かわいい
10年前のギャル系女子高生をルーツとする、明るいセクシーさを女性らしさの「美」とするグループ、日本はセクシー=バカの構図があったけれど、それをかっ飛ばすエネルギッシュな層、目立つので、たくさんいるように見えるが、そうでもないが、少数でもない (エスカワ、ブレンダ他)
3.アンチセクシャル系かわいい
異性の視点を排除し、同性から「かわいい」と言われるような、カジュアル系かわいいを「美」とするグループ。 裏原ほどとんがっていないが、その手前で、お洒落を競うグループ。 オトコから見ると目立たないが、実は多い (ミニ、スプリング他)
4.普通にかわいい
ファッションに対する意気込みは、人並みのグループが、お洒落にチャレンジしていく時の、ベーシックかわいいを「美」とするグループ、最大マーケットだが、目立たない、つまりインハウス系です。 (ノンノ、ミーナ他)

ファッションからすぐにわかる子もいるし、志向は持っているけれど、そういったファッションにチャレンジできていない子もいるので、インタビューは必須、笑。

長くなったので、続く。

maigc_logic at 22:03│Comments(0)TrackBack(0) マーケティング 

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