2004年10月05日

一般人はなぜ2chからblogへ移ったか?

こちらの日記でなぜ知識人は2chを嫌うのか?という視点から2chとblogの関係について考察しているのを見てふと思い出しました。じゃあ私たち一般人はなぜ2chからblogへ流れつつあるのでしょうか?


そこで私なりに出した結論は「公私の"私"を手に入れ戻そうとしている」です。PC通信(Niftyのフォーラムなど):公→"ホームページ"ブーム:私→大型掲示板ブーム:公→blogブーム:私 と波のように公私を求めるブームが来て、今は"私"の方にその波が来てるのではないでしょうか。


人間は内向的・外交的な正確に関わらず、公私の両方を求めるものです。もちろん割合は正確によって違いますが。例えば私は常々私:公=6:4と口にしています。人と賑やかにするのは好きですが、決して得意ではないので、ややプライベートを重視するバランスでないと疲れてしまうからです。

公の場、例えばパーティー(飲み会)の場などが特にそうですが、そこでの言葉は常に流れに流れ、その場限りのものです。その場にいる人たちが次々と思ったことを思ったままにベラベラ喋り、時間が過ぎていきます。時にはある人の何気ない一言で大賑わいになったり、時には自信たっぷりに話の種を振ったのにあっさりスルーされて凹んだりします。いずれにせよ共通するのは、どの発言もすぐに流れていくということです。


どの発言も流れていくということは、なかなかワタシを確保し辛いことを意味します。流れに乗って楽しんでるうちはいいのですが、常に発言していないと公の場からワタシは消えてしまう。もし発言したとしてもそれが滑ったりスルーされたりした時も、ワタシは何か公から取り残されているような疎外感を受けてしまいます。


そのような"公"に疲れてしまった人たちが求める"私"、それがblogなのではないでしょうか。"公"の2chはそれこそ宴会場で常にワイワイガヤガヤ騒いでいる感じですが、さすがにずっと宴会続きだとくたびれてしまう。特に2chは通常名なしさん(匿名)が基本なので、それこそ発言をしつづけない限り、さらに人によってレスを貰わない限り、そこにワタシがいることを実感できなくなるのです。公の場にワタシを出しつづけるのに疲れてしまった人は、ワタシの存在がどんどん流されて消えていく2chという宴会場を冷たい目で見るようになり、たいてい「何も残らなかった、時間の無駄だった」というようなセリフを残し、去っていってしまうのです。


そのような"公"に疲れた人求めたのがblogという"私"ではないでしょうか。blogは自分の専用スペースが最初から確保されています。言うなれば自分の家や自分の部屋が在るようなものです。自分のために空間があるのですから、無理に頑張らずとも好きなペースで進めていけばよく、決してワタシが人の波によって流されてしまうことがない、それがblogや日記サイトの隆盛の一因ではないでしょうか。


大規模掲示板という宴会場からくたびれて帰ってきた人たちがネット上に求めた「マイホーム・マイルーム」、それがblogや日記サイトでしょう。幸い、今回はホームページ製作という"私"の前回のブーム時に多くの人を悩ませ、また多くの人を大規模掲示板へと向かわせる原因となった、「更新の面倒くささ」という問題が自動化によって大分解決されています。また、ケータイやデジカメなどの普及により、より身近な・適当なことでも気軽にアップロードできるようになったことが、以前の大きく構えて一生懸命頑張らないといけなかったホームページブームの時代との差を生んでいるようにも思えます。


しかし序盤に書いたとおり、私たちはバランスは違えど公私の両方を求めるように出来ています。ここまでは話の流れ上"公"の欠点ばかり書いてきましたが、自分の知ってる話で盛り上がったり、自分の知らない話に耳を傾けたりできる"公"はもちろん楽しいものです。ですから決して"公"である大規模掲示板群がなくなったりすることはないでしょう。ただ、今まで毎日宴会で大騒ぎ一辺倒だったのが、少しづつ自分の家に戻るようにもなる、つまりバランスを取ろうとするようにはたらくだけです。タイトルには「一般人はなぜ2chからblogへ移ったか?」と書きましたが、実際のところは人が移ったのではなく、一個人辺りのバランスが変わりつつある、が正解なのではと考えています。


なので私は昨今の2chのビジター数の頭打ちの減少とblogのブームを見ても、決してblogが2chを潰してるなどとは考えません。これら2つはお互い敵対する表裏関係でなく、むしろ上手くバランスを取るために別々の機能を持った表裏関係として、これからも平行していくのではないでしょうか。 



もちろんblog隆盛に付いては、海外からの事情や、2ch全盛期と時期を同じくする個人ニュースサイトブームも大きく絡んでいますので、今回のだけが原因とする考えはありませんが、今回のような見方も、要因の一つとしてできるのではないでしょうか。


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1. 日刊ヤギッチェ  [ ヤギッチェ予定地(仮) ]   2004年10月13日 04:26
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この記事へのコメント

1. Posted by さとしす(satoshis)   2004年10月13日 23:52
三度「公」に向かうとしても、それは2chではあり得ず、SNSや、「内輪のアンテナ」だったりしませんか?
2. Posted by h   2004年10月18日 20:55
二行目以降は読んでませんが。なんか納得いかないですね。
3. Posted by tim   2004年11月02日 07:56
nice here

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