自殺というと日本では、
精神的肉体的苦痛から逃れようとサラリーマンが電車へ飛び込みする姿を想像するのでなかろうか。

そんな中で、家族に見守られながら笑顔で自らの人生にピリオドを打つというスタイルの
自殺幇助団体がここ数年ネットの中で賑やかせている。
ディグニタスのことだ。決してディグダリオではない。


スイスには自殺幇助組織がある。
一つはエグジット、もうひとつはディグニタスという組織だ。
この二つの組織には大きな違いある。
エグジットはサービスが国民限定なのに対して、
ディグニタスは”国民以外も自殺幇助のサービスを受けられる”ということだ。
そのため医師の厳正な審査の元、毎年百人程度の人数がこのサービスを受けて自らの命を絶っている。

1998年にルートヴィヒ・A.・ミネリ氏によってチューリヒ市近郊で設立し、
それ以来ディグニタスは活動をしていたのだが、
日本にディグニタスが知れ渡るようになるまでかなりのタイムラグがある。

swissinfo:スイスのニュースと情報』というニュースサイトでは2003年の9月に
日本語でディグニタスについて『自殺の値段』という記事で語っていたのだが私自身も知らなかった。


イギリスの名指揮者であるエドワード・ダウンズ夫妻が2009年に
夫婦揃って夫婦円満にディグニタスの自殺幇助によってこの世を去ったあたりから
日本で認知度があがって知られるようになったのではないかと思われる。


本題に戻ろう。
このディグニタスを知っていくうちにふと思いついてしまったことがある。

(私も精神病の患者としてディグニタスで逝けるんじゃね)と。

私の病状についてはかいつまんで言えば、
家族との価値観による相違が原因とした鬱病である。
(もっともいつまでたっても鬱病の診断書はもらえない→ナマポをもらおうと真剣に考えてた、
薬漬けでは生命保険に入れない転職でも不利になるので途中で治療を打ち切ったのだが)
自殺を数種類実行し失敗に終わった自殺未遂者というくらいには症状が軽かった。

まぁそんなわけでディグニタスのEmailを調べ、
翻訳サイトと辞書サイトで四苦八苦しながら原文を英文へ変換しメールを送った。

-------------送信内容--------

はじめまして
私の名前は(本名)です

私はディグニタスに興味がありこうしてメール致しました。
日本は自殺者の多い国です。
ですが、自殺幇助が禁じられています。

私はうつ病に掛かっていました。
私でもディグニタスのサービスは受けることができるのでしょうか?

それと、もしできるのであればディグニタスのwebページは、
日本語対応にしていただけませんか?
-------------送信内容--------


送信時刻は日本時間の2012/07/02の21:16
てっきり数日を要すると覚悟していただけに
三十分もしないうちに2枚のpdfファイルと共に返信が来たので驚いた。

受信時刻は日本時間の2012/07/02の21:38

-------------受信内容--------


Dear

 

Thank you for your inquiry.

Unfortunately, Dignitas is unable to arrange an accompanied suicide

for healthy people or people with a mental illness or psychological problems;

the Swiss legal and medical situation is not yet sufficiently positive on this

 

Yours sincerely


-------------受信内容--------


何が書いてあるのか分からないので機械翻訳をかけて大体把握する。


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親愛なる ■■■(本名)さまへ

質問をしてくれてありがとう。

残念ながらディグダニスは健康な人・精神病・精神的な問題を抱える人々のための

自殺幇助をできる環境にありません。


スイスでの法的・医学的には、彼らに自殺幇助する場を与えることに肯定的ではありません。


敬具

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まぁこんな感じだ。解釈が間違っていたら申し訳ない。


結論としては、

ディグニタスでうつ病は死なせてくれんの?→現状じゃ無理。

ということだった。不幸だ。


うつ病患者の自殺幇助でDignitasにスイス当局の捜査

という面倒くさい事に発展しちゃったからディグニタスも警戒してて無理なのかな。


なお癌など症状が酷い病の場合には案外簡単に受けられるかもしれないので

一度メールすることをお勧めする。


もっとも

入会費(25万) 自殺幇助費(25万) 渡米ならぬ渡瑞費(片道5万)

現地での通訳(相場は?)母国への遺骨を輸送費(?)

と軽く見積もって70万は必要になるわけだが、そんな金俺に元々ないがな!


おまけ

『swissinfo』では『ディグニタス』で検索すると11件も出てくる。

ディグニタスやエグジット、スイス国内での自殺幇助の方針や動向など、

自殺幇助について真剣に考えている方は合わせて読んでいただきたい。



またディグニタスにはこのような黒い噂もあるので見て欲しい。


・ディグニタスが50近くの骨壷を投棄?

チューリッヒ湖の底に大量の骨壺、Dignitasが投棄か

・ディグニタス元職員が虐待をしていたと告発?
うつ病患者の自殺幇助でDignitasにスイス当局の捜査












皆さんはそこまでしても自殺幇助をしてもらいたい?










追記 2012.09.28

まさぜっとさん

>はじめまして。
>人生を痛みなく確実に安全に終了したいと思っている者です。
>ディグニタス、凄く期待していたんですがダメでしたか…。
>希望が断たれました…。
>残念です。

誰だって辛い状態で行きたくはないし、
周回遅れで困難なだけのレースゲームなどやりたくはありません。
そのゲームを自分で辞めることができるなら辞めたいと思うのも当たり前です。

ディグニタスに精神患者であっても自殺幇助をすることが得
と思わることができれば状況も変わるでしょうが・・・。

もっともそんな気力と権力、資本力があったならば自殺なんてしようと思いませんよね。