2008年08月12日

今週の六十余州 その4「25. 信濃 更科田毎月 鏡臺山」

25図長野県更埴市南西にある冠着山(かむりきやま)、俗称「姥捨山」、は標高1,252メートル。古来、「田毎(ごと)の月」なる名月の地として、土佐の桂浜・石山寺の秋の月と並んで三名月と言われている。
松尾芭蕉も「更科紀行」でこの地を訪れ、後日

「元日は田毎の月こそ恋しけれ」

と、懐かしむ句を残している。
この図のように全ての棚田で同時に月をながめることは出来ないが、時と共に移る月の姿を趣き深く広重は描いている。
ふもとを流れているのが千曲川で、川の向こう、月が昇っている山が鏡臺山(きょうだいさん)である。標高1,269mと冠着山と差はないが、知名度では雲泥の差があり、広重がタイトルに入れなければ、ネット検索でもなかなかヒットしない地味な山です。夜景ゆえ、山に掛かる霞も墨のぼかしで表現され、上空の満月の明るさを一層際だたせています。
(画像をクリックすると拡大します)


25図部分「田毎の月」については「信州の旅.com」
をご覧下さい。


歌川広重「六十余州名所図会」の紹介ページはこちらです。
(O)
mainichi_art at 16:38│Comments(0)TrackBack(0)今週の六十余州 

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