2008年08月19日

今週の六十余州 その5「41. 伯耆 大野 大山遠望」

41図伯耆(ほうき)の国は現在の鳥取県の西部にあたり、その中央に座す大山(だいせん)は、古来から信仰の霊場としてとして崇められていた。出雲富士または伯耆富士とも呼ばれる。
(画像をクリックすると拡大します)

そうそうと降る恵みの雨の中、村の人総出で田植えにいそしんでいる。
田んぼの端にはこれから植える苗の束。
天秤棒で何かを運んでいる人。腰を伸ばし息をつく人。
その農民のいとなみの近景の向こうに威容のシルエットをみせる大山。

41図部分


この作品には雨の筋が摺られていない後摺りも確認されているが、やはり初版のように斜めに落ちる雨の線の強さが、雨音まで感じさせる。
41図題
画題の部分も雨をイメージさせるストライプとなっている。
なおタイトルにある大野という場所について、現在の住所表記にはなく、書かれている文献も不勉強のため見あたらない。「大野池」という美しい池が西伯郡大山町鈑戸にあり、関連があるかは不明だが、大山に近すぎるため、絵のように見えるかは疑問が残る。

大山については大山町公式観光サイト「D-Club」をリンクします。


歌川広重「六十余州名所図会」の紹介ページはこちらです。

(O)
mainichi_art at 12:25│Comments(0)TrackBack(0)今週の六十余州 

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