2009年01月13日

今週の六十余州 その25「42. 出雲 大社 ほとほとの図」

42図 出雲国(島根県東半部)にある出雲大社は縁結びの神として参拝者が絶えない。その由来は天照大神の国土経営の折り、大国主命に「汝もし国神(出雲族)を以て妻とせば、なほ汝を疎んずる心ありと謂はむ、されば今吾が女三穂津比売を汝に配はせ取らすべけれは宜しく妻とせよ」と宣われ、天孫族と出雲族の実質上の合一がなしととげられたことによるという。

 「ほとほと」は訪問者などの戸を軽くたたく音にいう言葉で、小正月(一月十五日を中心とする正月行事)に姿を隠して来訪し、戸口をたたいてほとほとなどの祝い事を唱え、そこへ餅など出しておくと知らぬまにこれをとり、代りに藁細工などを置いてゆく。神の代行者が訪れて恩寵を示す品物を置いてゆくのに対し、受ける方でも捧げものをするという信仰にもとづく行事である。

42図部分 シルエットで鳥居や杉木立を描き、そのなかで美しい着物をきた三人の女性があざやかに浮かび出ている。夜陰の雰囲気となまめける姿とがやや異様な感をあたえるが、この地の風俗を興味深く描いているといえよう。



以上は六十余州復刻版の解説書からの抜粋です。
成人式が1月15日に限らなくなって久しいです。
昔は元服や裳着を小正月に行っていたのかなどと適当に思っていたのですが、特にそうであったわけでなく、戦後に始められた行事が国民の休日になったようです。それゆえもともと由緒ある行事であったわけではないので、ゴールデンウィークやお盆など帰省者が多い時期に成人式を行う地方も多いんですね。


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mainichi_art at 14:18│Comments(0)TrackBack(0)今週の六十余州 

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