2009年02月18日

山口和男先生宅訪問

山口作品来月当社画廊で開かれる山口和男先生の個展の作品を預かりに神奈川県秦野市にあるお宅を訪問しました。
当画廊での個展は実に8回目となります。
私自身1991年の第1回展からのお付き合いとなるので
早や18年になります。
静かで穏やかな人柄の中に絵画に対する強烈な情熱をもった人だなあ
というのが第一印象でした。
それは今も変わってません。

今回の新作では17-18世紀にイタリア、スペインで用いられた技法に挑んでいます。
前回の個展の時と比べ
明らかにしっとりとした温かい
シルクのような質感を感じられる作品となっています。
過去二回の個展では
ア・ラ・プリマといって
下地なしに直接キャンバスに描く技法をとっていました。
よくみると筆のタッチがわかる粗い画面ながら
全体として静物の存在感が際立ってくるという作風で
個人的に感動してました。

今回のはライトレッドのモノトーンの下書きを作った上に描いています。
精密な静物画というと
写真のような絵と思われますが
画家は写真で出来ないことをしようとしています。
毎回新しい試みに挑んでいる山口先生の作品を見ていると
絵画の奥深さにしびれます。

山口和男近影
自宅にて(撮影:O)

技法などについては上述だけでは誤解があるかもしれませんので
山口さんのホームページ「画家 山口和男」で確認して下さい。

「山口和男新作油彩画展」
2009年3月9日(月)〜12日(木)
11:00-18:00(最終日16:00まで)
@毎日アート出版画廊
(O)

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この記事へのコメント

1. Posted by kazuo_y_art   2009年03月03日 12:13
お世話になってます山口です。
この度も、個展の企画を頂き、まことに有り難うございます。
こちらのブログや貴社サイトにても心籠るご紹介を頂き嬉しく存じております。

18年も、おつきあい頂いているので、試行錯誤の様子や画風の変遷も皆お見通しですね。

今は、パソコンによる画像処理という技術があって、できないことはないと言われてますよね。

ただ、万能のパソコンでも手描きの絵のメチエだけは表現出来ないだろうと思っています。

今のところ、サイトや印刷物と比較して、やはり実物の方が断然好いと仰って頂いておりますので、胸を撫で下ろしているところです(笑)
2. Posted by 毎日アート出版(O)   2009年03月03日 13:43
山口先生、コメントありがとうございます。
人の眼というのは正直です。安心して下さい。

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