2009年04月21日

今週の六十余州 その39「64. 肥後 五ヶの庄」

64図肥後国(現在の熊本県)は九州中央にあって、三方を山がおおい、菊池・阿蘇・益城・球磨の四大河は、その山嶺から生じて、西に流れ一方の海に注ぐ。


その阿蘇・益城・球磨の上流は火山や盆地を形成して、別天地の感をもたせ、奇怪と峻険の地として名高い。
五かの庄は、球磨川の上流の地の山谷深き九州第一の僻境といわれる所である。
椎原・久連子・樅木・葉木・仁田尾の五村からなり、北は矢部、南は五木江代、東は椎葉、西は種山、皆険阻で名高い地に囲まれている。
深山の谷地ともいう地で、平家の落人が住みつき、秀吉の頃までその存在が知られずにいたという所としても有名である。
「北斎漫画」七編の「肥後五ケの庄」から借用した図であることは知られているが、北斎は何から自身の図を得たかは明らかではない。

64図部分雲煙たちこめる谷にかかった橋に杣人、深山幽谷の感がみなぎっている。
杣人の黄の着物が図中の中心にあって効果的である。


歌川広重「六十余州名所図会」完全復刻版 別冊解説書より

mainichi_art at 10:04│Comments(0)TrackBack(0)今週の六十余州 

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