2009年06月16日

今週の六十余州 その46「47. 備前 田の口海浜 瑜賀山鳥居」

47図 小学校の林間学校で由加山(ゆがさん、瑜賀山)に滞在したことがある。
蓮台寺というお寺はとても古い歴史がある古刹だと説明を受けたけれど、参加生徒全員に配られた由加山名物「あんころ餅」のやわらかさしか憶えていない。
 山の中というイメージだったので広重の図のように海の中にその鳥居が立っているなんて思ってもみなかった。
現在は地上に建っているが、やはり港に面しています。(O)


 備前の国(岡山県南東部)児島郡にある田の口は日比浦西二里半にある海村で小港をなしている。田の口より北一里に瑜賀山があり、ここには蓮台寺がある。瑜賀山下には宿屋五、六十軒が両側に立ちならび、坂路には仁王門銅華表(鳥居)等があった。『筑紫紀行』によると「山坂二十丁ばかりのぼりて潔き茶屋のあるに入てやすむ。讃岐の山々島々丸亀の城なんど、みな眼下に見おろされて、樹色烟を含み、海気日に映じ、布置の巧なること名画も及ぶまじとおぼへて、一望の絶景に精神これがために爽なり。」とあり、さらに本社に近く「二丁ばかりこなたに大なる石の鳥集(とりい)たてり」とある。ここに描かれている鳥居は「明神鳥居」で、最上部の笠木とその下の島木に反りがみられ、岩上には亀腹の上に両柱が立ち、中央の貫が柱の両外面に出て、島木と貫の間には額束があるが何もかかれていない。鳥居のすっきりとした姿によるのであろうか、清澄なムードがただよっている。
歌川広重「六十余州名所図会」完全復刻版 別冊解説書より
mainichi_art at 18:03│Comments(0)TrackBack(0)今週の六十余州 

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