2009年07月21日

今週の六十余州 その51「8. 志摩 日和山 鳥羽湊」

8図志摩国は三重県の東端部に位置し、多くの島嶼と多くの港が雑然と散在する。
江湾が極めて多く、船の出入りは頻繁で、ことに鳥羽港は天然の良港をなし、古くから待避港や風待港として栄えた。

前面に答志島菅島などあって外洋を遮断し、停泊の安全性をもつため、天候が悪く風波激する時、この湊へ寄港した。
ちょうど熊野灘と遠州灘の中間にあって、伊勢海の中心ともいうべき地点である。
この鳥羽の北西にある僅か百六十米※の丘が日和山である。
伊勢海を隔てて知多半島・伊良子崎から富士・八ヶ岳も望める景色は絶景といえよう。
この山で風雨の異変、海洋の荒れ具合などをみるという。

8図部分



小島眼前に散在しているなかに、白帆が立ち、近景では碇泊の船や小さな漁船なども描かれ、波立つ浜辺や多くの人家にまとまりをみせている。
天候などで不時の客船が多く大体が小港である様子が画面にもでていよう。

歌川広重「六十余州名所図会」完全復刻版 別冊解説書より

鳥羽市観光協会のホームページによると標高68mの小山だそうです。

日和山(ひよりやま):日本各地にある山の名前。船乗りが船を出すか否かを決める際に日和を見る(天候を予測する)ために利用した山で、港町に多い。(Wikipediaより)

mainichi_art at 12:12│Comments(0)TrackBack(0)今週の六十余州 

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