2009年09月01日

今週の六十余州 その57「31. 越前 敦賀 気比ノ松原」

31main 越前国(南西部を除いた福井県)敦賀郡(現・敦賀市)敦賀は敦賀湾の南浜にあって、近畿や近江国の北方門戸の位置を占め、琵琶湖とわずか一嶺を隔てる所にある。
北陸諸国の海運の中心であっただけでなく、朝鮮その他の船も来着する港で、『延喜式』に松原駅といい、松原客館とあるのは昔渤海使の客館がおかれたことによるので、『延喜雑式』に「越前国松原客館、令気比神宮司検校」とみえ、長門の臨海楼と相比するものであった。
現在気比(けひ)の松原は国有防風林となっていて風光明媚で知られる。
 なかをぐるりと刳り貫いたような湾内に、船が前方に二艘、遠方に九艘みえる。特に九艘の描写が左の家の描写と不均衡な大きさで描かれているのは不自然に感じるが、遠くの山々の自らなる山波と画面下方の松原の描写が対峙して、その不自然さを緩和し一幅の風景画としての格を保たしめている。

気比の松原については「敦賀の歴史」に詳しく書かれています。


歌川広重「六十余州名所図会」完全復刻版 別冊解説書より
(blogに転載するにあたり、市町村合併などによる地名の変更は極力現在の名称になおすようにしています)
mainichi_art at 09:32│Comments(0)TrackBack(0)今週の六十余州 

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