2009年10月13日

今週の六十余州 その63「3. 河内 牧(枚)方 男山」

03main 河内国(大阪府)は東南に山岳を擁し、淀川が西北を、そして大和川がその中央を流れて、交通の利便さにより発展をみせていた。
枚方(ひらかた)は淀川の水駅として名高く、徳川幕府はここに船番所を置き、上下の舟をきびしく監視して、伏見と大坂の間の航行を掌握していた。


京・大坂を結ぶこの淀川左岸沿いに走る京街道に設置された宿駅枚方は、遊里としても賑わいを見せたようである。
 男山(鳩ヶ峰の別称)は河内と山城両国の境を接する海抜百四十米、この北方に淀川を臨み京師への関門となっている。有名な石清水八幡宮の西にある。
淀川の曲がった川筋には悠々として水が流れ、それに応ずるがごとく白雲を冠した男山が泰然と上空を圧している。
すやり霞はその間にあって、両者を程よく関係づけて効果的な働きをなしている。

「八幡山西にあらしの秋吹けば 川波しろきよどのあけぼの」
(月清集・後京極摂政)の一句がある。



歌川広重「六十余州名所図会」完全復刻版 別冊解説書より)
mainichi_art at 12:03│Comments(0)TrackBack(0)今週の六十余州 

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