2009年10月20日

今週の六十余州 その64「6. 伊賀 上野」

06main伊賀の国、上野といえば
俳聖・松尾芭蕉(1644-1694)が生をうけた地として知られています。
およそ150年後の江戸に生きた広重もおおいに芭蕉に感化されたことでしょう。
上野の街道を描いたこの図もことさら旅愁を感じることができます。(O)


 伊賀国は、三重県西端部に位置し、東と北は伊勢近江に続き、南と西は大和と交わる。上野は芭蕉の出身地として、また上野の郊外にある鍵屋(烟草屋の名称)の辻は荒木又右衛門仇討の場所として有名である。
 遠方に描かれているのが上野城であろうが、ここは天正年中に北畠氏の臣滝川雄利が来り、筒井定次がその後文禄年間に築造したが、家臣中坊飛駅と争って封土を没収され、慶長13年藤堂高虎安濃津と上野の二城の主となり、代々藤堂家がこの地を治めた。本丸の南愛宕神社のそばに蓑虫庵がある。
「蓑虫の音を聞きに来よ草の庵」の芭蕉の一句から、服部半左衛門保英(土芳)は自分の些中庵を蓑虫庵とかえた。芭蕉帰郷毎にここに滞在、多くの人々集り来り、ここで芭蕉に教を乞うた。東南は大きく開け、国見山其他伊賀連山を望む閑雅な地であった。山懐にある名勝の地として名高い。

歌川広重「六十余州名所図会」完全復刻版 別冊解説書より)
mainichi_art at 13:44│Comments(0)TrackBack(0)今週の六十余州 

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