2009年10月27日

今週の六十余州 その65「29. 出羽 最上川 月山遠望」

29main 最上川は出羽三山(月山、湯殿山、羽黒山)を囲繞し、山形盆地を流れ、大石田上流の基点・隼などの恐ろしい難所をこえ、庄内・最上境の連山板敷山の北を流れて酒田の海に入る。

松尾芭蕉は『奥の細道』で次の句を詠んでいる。
  五月雨をあつめて早し最上川
  雪の峰幾つ崩れて月の山
  暑き日を海に入れたり最上川

 出羽の国名は、鳥の羽毛をこの国の貢物としたことより名づけられたという。川幅が広く、ゆったりした流れの趣からして、この絵は酒田近辺より描いた景色といえよう。出羽三山のなかで月山は一番高く、中央に聳える高山がそれであろうか、古来修験道の霊山として著名である。藍のぼかしを上下二箇所に入れて、河流に変化をつけ、正面向きと横にすすむ帆船、筏などを組み合わせて平凡になる画面にアクセントをつけている。29pt2
歌川広重「六十余州名所図会」完全復刻版 別冊解説書より
mainichi_art at 12:37│Comments(0)TrackBack(0)今週の六十余州 

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