2009年12月01日

今週の六十余州 その70「目録 下題」(最終話)

00main歌川広重の『六十余州名所図会』は嘉永六(1854)年七月から安政四(1857)年九月にかけて制作されました。
実に広重が亡くなる前の年
なんとか間に合ったというところです。
「目録 下題」

00目録2なぜ制作年月が判るかというと
各図の余白か図中に記された改め印があるからです。
「改」というのはおかみが改めたという印で
合法な作品ですということ。
「辰九」というのは辰年の九月
この時代では安政三年にあたります。

『六十余州』のような名所図集は
人気が高ければ最後まで出版されますが
そうでもなければ途中で出版が終わってしまいます。
最後までの出版が決まったのが安政三年だったのでしょうか。
全図の地名と題が一覧となった目録が制作されました。
買い続けた蒐集者にとっては
この目録をもって完成というところです。

当社では『六十余州名所図会』を販売しておりますが、
初版の頃と同様に
版木を現代の彫り師に制作してもらい
浮世絵用の特漉き越前奉書紙を注文し
摺り師が色合いを調合し刷り上げた
自信の作品です。
おそらく『六十余州』が今後ふたたび全図揃った形で復刻出版されることはないと思います。
なかなか高価なもので個人的には買えないのですが
欲しいです。


歌川広重「六十余州名所図会」完全復刻版の紹介ページはこちらです。(O)
mainichi_art at 10:00│Comments(0)TrackBack(0)今週の六十余州 

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