舞さん通信29号「自己嫌悪と向き合う」

今日、畑の土手に今年初めてつくしを発見!
次々土の中から顔をのぞかせているその姿に、本格的な春の訪れを実感しました。

また学校のレポートと課題読書に追われる日々になってしまい、通信を書くのを
ご無沙汰してしまいましたが、みなさまお元気でしたか?

芽吹きの季節は体も心も大きく変動する時期で、精神的にも不安定になりやすいですね。
私は今「瞑想の心理学」というコースを勉強していて、毎日課題のため45分は瞑想しています。
そうすると、普段見過ごしてしまいそうな自分の中の細やかな変化にも気づくことができるのがありがたいです。

ある日座ってみると、背中の右側になにか重苦しいような感覚がありました。
些細な感覚ですが、静かに座っていると、気になってきます。
そこに意識を向けてもっと細やかに見ていくと、なんだかとっても嫌な感覚、思わず目を背けたくなるような不快感が出てきました。

その不快感に抵抗せずに、心を開いて更に見ていくと、その日に起きた、ある出来事が思い出されました。
クラスのフリーダンスで使う曲を前日の夜に編集したのですが、借りたCDになかなかいい曲がなく、仕方なくちょっと不本意な曲を選んでしまいました。当日のクラスでその曲をかけた時に、踊らない方がいました。
「踊りたくないときは踊らなくていい」というのがクラスの鉄則で、私は気にしないようにしていたのですが、本当は自責の念がチクチク心を刺していたのです。

「みんな全員が気に入る曲は選べない」とか自分に言い訳していましたが、その曲を本当にいいと思って自分で選んだわけではない後ろめたさがあったのですね。後で気づいたことですが。
本当にいいと思って選んだ曲ならば、踊らない人がいても気にならないのです。

「私がもっと前もって準備をしておいて、いい曲を用意していればよかったのに」そういう自責の念は、不快なので、あっという間に見ないように蓋をしていました。
自分の怠慢さに向き合うのが嫌なので、頭で「仕方がないこと」「些細なこと」と、片付けていたんですね。

自己嫌悪というのは、本当に不快な感覚です。不快なばかりに、理屈でなんだかんだ言い訳して、すぐに蓋をしてしまおうとします。

でも、その自己嫌悪を無視して放置しておくとどうなるのでしょう。

私には経験があります。隠れた自己嫌悪は、とても傲慢な態度を生みます。自分を守るためになんでも知っているフリをしたり、相手を攻撃したりするのです。
もう一方には、無意識の内に自分を責め続けて、鬱や様々な病気になってしまうという現れ方もあるでしょう。

自己嫌悪のエネルギーはとても破壊的です。
私が今勉強していることの一つに、人の精神的な思いがどれほど体に影響を与えるかということがあります。
様々な感情、ストレスが、免疫力、ホルモン、脳内物質のバランス、各内蔵分泌物、血圧、血糖値にも大きな影響を与えます。

心にわだかまりを持たないことが、まさに健康で幸せになる秘訣なんですね。

そこで私は瞑想の中で、その自己嫌悪の不快感を受け入れながら、「私は自分を許します」と心の中で唱えてみました。

しかしその言葉はちっとも体にも心にも響かず、浸透してゆきません。

何度唱えても受け入れられないのです。そうです、私が自分を許そうとしないのです。自分を責める気持ちは信じられないくらいとても強く、こんな些細なことでもちょっとやそっとじゃ許してくれません。エゴの器量の狭さはさすがですね。

困ったので、神様に祈りました。
神様でも仏様でも、聖者たちでもなんでもいいのですが、とにかく祈りました。
「自分を許したいのです。お願いです。自分を許せるように助けてください」
何度も真剣に祈っていると、例によって吐き気が襲ってきました。
オエーと滞っていたエネルギーを吐くと、背中はすっきりとし、試しに「私は自分を許します」と言ってみると、今度は心地良く心と体に浸透していきます。どうやらやっと自分を許せたみたいです。
自力で無理なときはやはり他力なのでしょうか。

不快な感情にすぐに蓋をしてしまう私たちの習慣は根深いので、やはり丁寧に自分を見つめる時間は大切ですね。
そうしないと、知らず知らずのうちに否定的な思いのエネルギーが心と体に蓄積してしまいます。

頭で考えるのではなく、やはり正直な体の声に耳を傾けることで、偽りのない自分のプロセスに気づけるのだと思います。

こういった体を通して自分に気づき、癒していくワークをヨガや気功、ダンスを絡めて、今後、一日講習会や、リトリートでみなさんと一緒に探求していきたいと思っています。

ちなみに、次回のリトリートは7月15、16、17日の予定です。
場所は丹沢の山中で、自然が美しい「愛川ふれあいの村」を希望していますが、
電話抽選なので、予約がちゃんと取れたらまたご連絡させていただきますね。

皆さまの心と体の健康を心から祈っています。
素敵な春をお過ごしください。
愛を込めて

舞原さなえ
2006年3月19日





2006年03月20日