メールマガジン第295号より

大変ご無沙汰いたしました。

6月になり、ようやく夏物が着られるようになりました。
雨や曇った日も多いですが、
あの寒さが終わっただけで嬉しい毎日です。

マロニエの花が散った後は緑の小さな実がつきはじめ、
柔らかな緑の木々も今は青々と茂っています。

いつの間にか夜も10時過ぎまで明るくなました。
でも、当たり前と言えば当たり前、もうすぐ夏至ですものね。

「冬が終わったらすぐに夏休み」・・・という感じです。

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★フランスで暮らして「ユーロ紙幣」

ユーロが導入されてからもう10年以上が経ちました。

お金が変わるなんて、いったいどうなることかと当時は不安でしたが、
今思うと、案外問題なく移行したように感じます。

以前の通貨「フラン」に比べて約6,5分の1の小さな数字になったので、
様々な物が値上がりしたにもかかわらず、あまり高いと感じることなく
使ってしまった後になってフランに換算して、ビックりすることも多かったですけど・・・。

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一番高価なお札が500ユーロ、今のレートですと6万6千円くらいです。
500ユーロ、200ユーロ札は一般のお店ではなかなか使えません。
(デパートやブランド店では大丈夫ですよ)

どこのお店でも問題なく使えるのは50ユーロあたりまででしょうか?
100ユーロだと、大丈夫かな?と思いながら使っています。
それ以上のお札は「いいですか?」とあらかじめ聞いてから。

偽札が多く出ているため、大きな金額のお札は敬遠されるお店が多いです。

ただ、大きなお札は新品に近いパリパリ感が残っているきれいな状態のものが多いのと、
使う側も受け取る側も注意するので、偽札をつかむことは殆どないように思いますが、
10ユーロ、5ユーロの小さなお札は使い込まれて古くなっているのが多く、
また、あまり気をつけることも無いためか、返って偽物がたくさん出回っているようです。

最近5ユーロ札が新しくなりました。
新札が出るにあたって、フランス銀行からお札のチェックポイントや、
偽札を発見した時の対処法などを示唆する封書が送られてきました。

偽札を受け取っても決して争わず、使った人に穏やかに頼んで警察が来るまで
待ってもらって・・・とか
使用した人が逃げても追わないように、車のナンバーや人相や服装を覚えておいて・・・
など、
この国に似合わず親切にいろいろなアドバイスが書かれていました。

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5ユーロ札の真偽の見分け方も丁寧に説明してありました。
新しい5ユーロは右端の線の部分が立体的で触ってみると
ざらざらしています。


そういえばユーロになってすぐに、500ユーロ札で30ユーロ程の
支払いをしようとした人がいて、なんとなく怪しく感じ、
「お釣りがないから、前の銀行で両替して来て下さい。」と断ったら、
そのままいなくなった事がありました。

また、日本人のお客様がフランスで両替したという10ユーロ札が
私達住んでいる物だとひと目で分かる粗悪なコピー品だったことも。

旅行者にとっては馴染みのないお金ですから、
偽札が混ざっていてもわからないですね。。。

最近、日本での両替レートが良いと聞いています。
特にフランスの空港は偽札の心配はないものの、レートが非常に悪いですし、
街中の両替屋さんは信用出来ない所もありますので、日本で両替されることを
お薦めします。

日本なら一枚偽札が見つかっただけでも大ニュースになりそうですけどね。。。

ファンファンで使っている偽物を見分けるペンです。
偽物だと色が付きますが、本物は付きません。


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★ファンファンの独り言

ユーロのコインは
2ユーロ、1ユーロ、50セント、20セント、10セント。

そして薄くて、小さくて、見分けのつきにくい茶色のコインの
5セント、2セント、1セント と細かいのが沢山あります。
(フランスではサンチームと呼びます)

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1セントは日本で言うと1円の様な感じですね。
1セントと2セントの見分けがつかず、ややこしい・・・
と思っていたのは私だけではなかったようで、製造代もかかる上に
必要ないと判断されて、製造が中止になりました。

いちいち数字を確認しないと判断しにくいコインは
スーパーの支払いでも細かいのを探すのが大変で、
いつの間にか財布の中に溜まってしまいますが、
ご近所のパン屋さんで、自動支払機を置くようになってから
遠慮無く使えるようになって助かっています。

バゲット(90セント)を買う時には
サンチームを何度も数えて何十枚も手の平に握って使っています(苦笑)