2007年02月21日

ネットゲームに100万円

NHKの「クローズアップ現代」で、ネットゲーム上のお金のことを取り上げていた。

ネットでのRP(ロールプレイング)ゲームの中で使う、いわゆるゲームマネーを現実のお金と取り替える両替商がいる、と言う。ルールがないので、アングラなのだとも。

ゲームをやっているユーザーの中には、現実のお金を使ってでも、ゲーム内の自分に物を買い与えたいと思う人がいる。一方、ひたすらゲームをやってゲームマネーを稼いで、それを売る人がいる。仲介して手数料を稼ぐ人、それがアングラ両替商だ、と。

番組では情報が少し少なかったように思うが、ネットゲームには、現実のお金を使う正規の仕組みがある。多様なWEB専用ポイントをお金で買い、そのポイントをゲームマネーに替えるのだ。

だが、アングラ両替商のほうがレートが有利、なのだ。
為替相場で言えば、日本から見てより円高ドル安ということ。
円が現実のお金、ドルはゲームマネーと考えて欲しい。
正規には1円が1ゲームマネーにしかならないところを、アングラ両替商なら1円を2ゲームマネーにしてくれる、とでも例えれば良いだろうか。

NHKの取材に応じた中年サラリーマンは、1年で現実のお金100万円をネットゲームの自分に使った、という。どうしても欲しい武器があって、それを手に入れるほどプレイする時間がないから、現実のお金をより効率よくゲームマネーに替えるためにアングラ両替商を使うのだ、と。私にはそう受け取れた。

需要と供給。経済学の原則、か。

中国で、安い人件費でネットゲームをやる人間を雇って、ゲームマネーを稼がせ、アングラ両替商に売っていることも問題として取り上げていた。ソフトを組んで自動的にキャラクターを操作し、ゲームマネーを稼ぐ方法も取られている、とも。

ゲームを運営する会社はゲームマネーの両替を禁止している。また、ゲーム内で機械的、自動的にゲームマネー稼ぎをする人を探しては取り締まっている(退会させる)というが、いたちごっこだという。簡単に会員になれるようにすることで、会員数を増やしたいのだから、当たり前だ。しかもアングラ両替商のせいで正規のゲームマネーを買う人がいなければ、ゲームそのものを運営していくことさえ出来なくなり、会社が潰れてしまいかねない。こちらも必死である。

・・・とここまで書いて気が付いたが、NHKの取材を受けた人は、退会させられてしまうことになる。アングラなゲームマネーを使ったからだ。100万円はパーになってしまうのだろうか?それを承知で取材を受けたのだとしたら、太っ腹な人だ。

趣味にお金を使う、ということなら、お酒を飲もうが、ゴルフをしようが、ヨットを買おうが、旅行に行こうが、自転車を買おうが(笑)みな同じ。だが、何故ネットゲームにアングラで100万円ものお金をつぎ込めるのだろうか。そんなことまでしないと、そのネットゲームは楽しめないのか?これがまず不気味。

私もネットゲームをしている、が、その為に無闇にお金を使おうとはちっとも思えない。時間を掛けられないなら掛けられないなりに楽しむのがゲームのルールだと思えるからだ。

なにか、大きく言えば贈収賄とか裏口入学とか、身近に言えば人気ラーメン屋の並んでいる列への横入りのような、後ろめたさ狡さ、ルール違反に対するせこさ、人が見てなきゃスピード違反もOK見たいな、自制心の無さを感じるのは何故だろう?使った金額についてとやかく言うつもりは無いが、アングラな物を生み出している当事者であるということに対する無自覚さには、不気味さを感じる。

ルールを守られないなら、最初からゲームなんかしなければいい、と思うのはバカ正直というものなのだろうか。

何とも不気味なものを感じる、今日のニュースだった。
正体の見えない、人のエゴだけがうごめいているような感覚、だろうか。
ネットは怖いものである。
扱い方しだいでは。





maittamaitta77 at 01:22│Comments(0)TrackBack(0)clip!メディア | つぶやき

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