まじめになっちゃだめだ

そのほうがうまくいくんだ

2015年11月

この背負いがすごい!!

youtubeで見つけた、藤猪省太さんの背負い投げの映像。



横ひねり式の背負いです。
釣り手を立て、相手を横に大きく振り回すようにして投げる。円運動という点では内股に近いかもしれません。
釣り手を立てたまま投げれるということは、相当釣り手が強いと思います。あと体軸も。
引き手も強いですよね。4:18あたりで、引き手だけで投げてます。すごいです。
でも、脱力もすごくしてるんですよ。
0:53からの映像を見てもらうと、しゃべりながら左右にゆらゆら揺れてます。身体の内奥からゆるんでいるんだと思います。
下の映像でも、下半身の脱力具合と安定感がわかります(特に足技の際)。



もちろん、単純にマネすればいいってわけではありません。各自が「自分の背負い」を見つける、というのが大前提。だけど、古賀稔彦選手とはちがう背負い。勉強になります。 

オレも昔は裸忍者が最強だと思ってたよ…(遠い目)

姉と話していて。

 姉「某谷の住人のパパとママのことなんだけどさ」

弟「ああ、カバに似た妖精さんの」

papa20151124_2

姉「パパは裸にシルクハットなんだよね」

弟「…」

姉「ママにいたっては裸エプロンだぜ?」

mama20151124_2

弟「…」

姉「あと、某森の黄色いくまさんなんか…」

弟「ああ、くまの○ーさん」

puu20151124_2

姉「裸にチュニックだし」

弟「アレ、オスなのかな?」

姉「諸説あるらしいよ。「ウィニー」って女性の名前らしいから」

弟「ふーん」

姉「でも、某警察のキャラクターにいたっては…」

pipo20151124_2

姉「裸にガンベルト一丁だぜ?」

弟「取り締まる立場の人なのにね」


…もうすぐ、年が明けます。

柔道のルールが変わった

ハイ、3回連続柔道ネタです。

2014年に柔道のルールが大きく変更された。最大の変更点は、「下半身を手で攻撃してはいけない」である。タックルはダメ、足取りもダメ。帯から下を持ってはいけない、ということで、東ヨーロッパの選手にありがちだった変則組み手も禁止されます。

でも、これによって、使えなくなった技がいくつも出てきます。
小内巻き込み。
朽ち木倒し。
双手刈り。
すくい投げ。
肩車。

…うーん、どうなんだろうなー。
小内巻き込みがダメなのは納得いかないなー。小内巻き込みは背負い投げとの連携でものすごく効果を発揮するし、小柄な選手の生命線だと思うけど。

いちおうこのルール変更にもエクスキューズはある。ちょっと古い情報だが、(【国際柔道連盟試合審判規定】新ルールに関してよくある質問 10.5.27
・小内刈りで足を払い、時間差で巻き込みに移行する
のはOKらしい。

朽ち木倒しも、背負い投げからの連携で入るのはOKだが、背負いがダミーで足取りが目的の場合はNG。…審判の判断がむずかしいぞ。

すくい投げに関しては、
Q7 相手が「内股」に来たので透かしてその脚を取って「掬い投げ」に入ることは「反則負け」か。

「内股」にも色々なレベルがあって決め付けることは難しいが、手や腕を使って相手の帯から下を攻撃・防御と判断され易く「反則負け」になる確率が高い。
「反則負け」を避けるためには、「内股」を透かす場合は組み手を変えることなく捻り倒すか、一度腰で受けて返し技として「掬い投げ」に変化することが必要である。

「組み手を変えることなく捻り倒す」なんて小柄な人間には無理だし、「一度腰で受けて」なんてやってたら跳ね飛ばされちゃうよ。

…なんかね、ぼくはこのルール改正、「改悪」だと思います。
というのは、このルールだと、フツーに強いヤツがフツーに勝っちゃうからです。

ちょっと話はちがいますが、以前福満しげゆきが、
「正攻法でやると、生まれた時からかっこいい男が、ふつうに会話してふつうにご飯たべてふつうにモテてしまう。それでは非モテは立つ瀬がない」的なことを言ってて。

今の柔道ルールだと、「組み手を変えることなく捻り倒」せるようなふつうに体格・センスに優れた者が、順当に勝っちゃうんですよ。それじゃあ弱者はどうすればよいのか。
弱者は奇襲・フェイント・変則しかありません。
ぼくも奇襲に双手刈り使ったことありますし、小内巻き込みは背負いをこらえた相手に有効でした。これを禁じられちゃうと、ふつうに投げられるのを待つしかありません。

たしかに、タックル柔道は目に余るものがありました。
レスリングみたいな柔道が多かったのも事実です。
国内でも、石井慧vs井上康生のような、ひどいかけ逃げが行われたこともあります。

でも、申し訳ない言い方だけど、それに勝てないヤツが悪い。
タックル柔道に対処できないヤツが悪いし、変則組み手に勝ちきれないヤツが悪いし、かけ逃げだって、逃げられる前に仕留められないヤツが悪い。
それだって実力だろう。
弱者は弱いがゆえに工夫します。頭使います。だったら、それを上回ればいいんだよ。単純なことじゃないか。

カニばさみも、食らうヤツが悪い。
昔、遠藤純男選手が、最強の呼び声高かった山下泰裕選手にカニばさみで奇襲をかけたことがある。試合は痛み分け(引き分け)に終わったが、山下選手は足を骨折、その後カニばさみは禁じ手となったが、…これも食らう方が悪い。当時はルール内の技だったのだから。
足取りもタックルも肩車も、それも含めて柔道でした。カニばさみも。こういうの、全部アリアリのルールの柔道、どっかでやってくれないかな。ついでに足関節も解禁して。(昔は足関節も柔道にはあったのですよ)

そういえば、こんなニュースもある。

拡散希望してるのは、『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の増田さん。元々柔道にも当て身(打撃)はあって、ただ、怪我のリスクを避けるため、競技としては投げと寝技だけのいわゆる「柔道」が発展したんだけど、本来は柔道は総合格闘技。
どんなルールになるのかなー。

あと、格闘関連で。 

背負い投げと一本背負いはちがいます

古賀稔彦選手はすごいと思います。本当に。



マジでかっこいいです。
でも、あんまり参考にならないと思います。

というのは、彼がすごすぎるからです。
彼の背負いは、彼の怪物級の「身体を折り畳む力」と「ねじり切る力」に由来しています。体幹の筋力が半端ないんでしょう。だから投げきれるのであって、凡人ではあんなに回転できません。

こう言ったからといって、古賀選手を貶める気はありません。彼は世界有数の背負い投げ使いですし、五輪金メダリストです。
でも、身体能力に劣る子がマネしてよいかというと、甚だ疑問です。

話は変わるのですが、みんなどうやって自分の得意技を決めるのでしょうか。
なんとなく先生から「キミは小さいから背負い投げ」「手足長いから内股」なんて教えられるのでしょうか。
たしかに、最初は先生の言う通りにするしかないでしょう。
でも、例えば内股は、片足でバランスよく立つことができなければお話になりません。ぼくも内股ができませんが、そもそも片足立ちさえできません。まあ、「片足立ちできないくらい足腰弱いなら柔道なんてやるな」って言われそうですが(笑)、そういう人に言いたい、才能ないヤツも仲間に入れてくれ(笑)。でもね、片足でうまくいかないなら両足で支える技にすればよい。立ち技全般が苦手でも、寝技だってあるし。
要するにね、自分に合った技を使え、ってことなんですよ。周囲の評価に左右されずに。

身体能力に優れないなら、双手背負いを使った方が良いと思う。
僕は双手背負いと一本背負いはまったく違う技だと思ってるんだけど、双手背負いなら、テコの原理がうまく使える。自分の肘がテコの原理第一弾。そうして相手の上体を固定して、自分の腰を支点に相手の下半身を持ち上げるのがテコの原理第二弾。
一本背負いは、どうしても横へのひねりが必要だから、身体操作が複雑になる。つまり、縦への折り曲げ&横へのひねりを同時に行わないといけないから、スムースな身体操作にはセンスが必要になる。…センスない人間にはこの程度の動作が難儀なんスよ。

動画を見るとわかるけど、古賀選手の一本背負いは釣り込み腰系だよね。腰車も袖釣りも、一本背負いも全部同じ動作。腹筋背筋のねじる動作で投げている。それを悪いとは言わないけど、100kg級の選手を投げるには相当なパワーが必要。

さんざん古賀選手の悪口を言ったが(笑)、でも下記の動画の、ケンカ四つの相手への背負いの入り方は参考になるかも。


3時間くらいある動画で、しかも途中で内容がループしてるような気が(笑)。

以前とあるプロ野球選手が、「プロの世界は生半可な才能では生き残れない。怪物クラスじゃないと」と言ってたような記憶がある。プロになるような人は当然みんなこども時代はエースで4番、センスの塊、地元の有名人。でも、プロは全員がそうなのだ。全員が「コイツ天才なんじゃね?」と期待されてきたような集団なのだ。その中で抜きん出るのは、「怪物」としか形容できないような人間のみ。

古賀選手はまぎれもない「怪物」です。でも、弱者には弱者の戦略があるはずです。

中村3兄弟の次男、中村行成

「中村3兄弟」という、柔道界では有名な兄弟戦士がいまして。
長男:佳央(よしお) 86kg級。
次男:行成(ゆきまさ) 66kg級。
三男:兼三(けんぞう) 71kg級。
3人とも世界クラスの選手で、いずれも世界選手権優勝経験があるすごい兄弟。特に三男の兼三選手はオリンピックでも金メダルを取った。
この兄弟、3者3様の戦闘スタイルで、長男はバランス型、次男はパワーファイター、三男は寝技師と、まったくタイプの異なる選手だった。
特に見てて面白かったのが次男:行成選手。体格は3兄弟の中で一番細いが身体能力が抜群で、すくい投げが得意技。一度、相手の股をすくって真後ろにブレーンバスターのような形で投げ一本勝ちしたのが記憶に残っている※1。TVで見た時、「リアル西野だ!」と思いましたよ※2。とにかく、外国人選手のような戦闘スタイルで異色だった。

でも、柔道もルールが変わって、いきなりすくい投げ行くのは今では反則になるらしいんだよね。いきなり相手の下半身を持つのはダメらしい。だから双手刈も、朽木倒しも、小内巻き込みも肩車もダメ。相手の内股を手の甲で防いだら反則負け、なんて例もあるらしい。たしかにタックル柔道が問題視されて久しいけど、…うーん、なんだかなぁ…。戦略が限定されてつまらなくならないかな…。

現在は指導者になっている行成選手。技解説動画があった。


1:58からすくい投げを教えていただけるが、ここに出てるのは教科書どおりの技でしかない。流れのなかでかける彼の技の迫力・豪快さはこんなもんではなかったが、雰囲気だけでも。
あと、「体落しはむずかしい技です」と言ってるのはとても共感した。

※1 正確には「ブレーンバスター」ではなく、虎ハンター小林邦明の得意技「フィッシャーマンズスープレックス」に近い技。

※2 『柔道部物語』に登場する西野は、小柄ながら大外刈、裏投げ、肩車、すくい投げといった大技で勝つパワーファイター。まあ、中村行成選手は手足も長くイケメンだったのでビジュアル的には西野とはちがうが。
livedoor プロフィール
最新コメント