まじめになっちゃだめだ

そのほうがうまくいくんだ

2016年12月

子守唄

母に子守唄など歌ってもらった記憶はないのだが、その辺り母と認識がズレていて、母は「歌ってあげたわよ、アタシ1曲で子供4人育てたんだもん」とのこと。その曲とは『いぬのおまわりさん』。…全然歌ってもらった記憶はないのだが、昨年子猫を育ててるときも母は高らかに歌っていた。

まいごの まいごの こねこちゃん
あなたの おうちは どこですか

…いたいけな子猫を不安にさせてどうする。 しかも迷子じゃないし。


母の情操教育に一抹の不安を感じたので、「理想の男性は宮内洋」と公言してはばからない一番上の姉に聞いてみたところ、
「アンタ子供育てるとき子守唄何にしてた?」
「あたしはねぇ、 『地獄のズバット』」



じごくが みえた あの日から
おれの からだを ふく風は 復讐の風〜

復讐に生きることしかできない悲しい男の歌を甥っ子と姪っ子に聞かせてたのか…。復讐を目的とした人生は悲しいぞ。だからガンダムは悲劇なわけだし(いろんな転機がありながらも、結局シャアは復讐に生きることしかできなかった)、復讐を乗り越えたジロンはさわやかな物語だったし。


ウチのねこズの子守唄は『父をもとめて』にしてるのだが。


おやに はぐれた ひなどりも
いつかは やさしい ふところに
かえる あしたも あるだろう
だのになぜ めぐりあえぬ 父のかげ
泣くものか ぼくは男だ
信じてる 信じてる その日のことを

ダメだろう(笑)しかもウチのねこズは男じゃないし。

ねこズ

さむい日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。ねこです。
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白餡がはみでたみたいになってますが、これが基本のスタイルです。上下から毛布ではさんでないとsっっっっっっっっd(←ジャマされた…キーボードの上を踏破されました)

おねえちゃんとも、最初は距離がありました。
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でも今は密着OKです。
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渾然一体となって、いつかほんとにバターになってしまわないか心配です。
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さらなる新人

また新人がウチに来ちゃったんですよ。

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2週間くらい前のある晩、近所中に響き渡る「ビャー!ビャー!」という泣き声。ついうっかり駆けつけてみるといました、子猫が。
道路の近くだったからまず考えたことは「車に轢かれちゃまずい」。なので保護することに。

ウチ連れて来ても、最初はやっぱり隠れる。
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この娘は完全にノラちゃんだったので、捕まえるときも指をかじられ…。しかも飼い猫がよくやる甘噛みではなく、本気噛み。指ちぎれちゃうんじゃないかと思った。
目の周りも目ヤニでよごれてる、ノミもいっぱい…。夜中もビャービャー泣くし。
とりあえず病院に連れてく。目薬とノミの薬をもらい、風邪ひいてるってことだったので注射してもらって。しばらくは病気が怖いので先住猫と隔離。

最初は弱弱しかったけど、ごはん食べて、目薬つけて、あったかくして寝かせて。
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だんだん元気になって。
最初はすごく警戒されたけど、人にも慣れてきたようで。
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ちょっと西洋の猫が入ってる気がする。

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目のまわりもキレイになってきました。最初は目ヤニでくしゃくしゃだったし、風邪ひいてたから鼻のまわりもくしゃくしゃ。でも2回注射してもらってよくなってきた。

その間この娘は、家のなかに他の猫の気配を感じながらも会えない、もどかしい感じに。
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そうそう、歯が抜けました。犬歯。
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コイツはコイツで、別ですくすく育てる。
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やったこと。
・風邪の注射
・目薬
・ノミの薬
・おなかの駆虫薬
で、最後に猫エイズと猫白血病の検査。猫白血病ってエサ皿とか共有してると感染るらしくて怖いな、って思ってたけど、健康な猫の方にワクチンうてば一緒に暮らしても大丈夫なんだって。はじめて知った(ウチの娘は猫エイズ・猫白血病は陰性でした、が、検査前はいろいろ考えた)。

あと、先住猫の方、まだやってなかったし風邪が感染すると困るので、3種混合ワクチンしてもらいました。

で、昨日ようやく、猫エイズと猫白血病の検査をクリアーし、晴れて共同生活です。
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遊んで?もらってる。左の子は7月生まれ、右の子は…、それよりも遅く産まれてるのだろうね、多分今3ヶ月くらいかと。
すげえ遊んで、2人で寝てくれました。ちょっと距離あるけど。
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さ、これから大変です。

昼食時の話題

「…今の時代、ソ○ーとかパ○ソニックとかの技術者が、中国の企業から3倍の年俸とか提示されて、んでヘッドハンティングされてるんだって。当然外国企業は日本の技術とか情報がほしいからそうするんだけど、でも3倍とか提示されたら…、行っちゃうよねえ」
僕「イヤそれはさ、そんなんで行っちゃう日本の技術者に問題あるし、さらに言えば「お金以外の何か」を提示できない日本の企業、あるいは社長、に問題があるんじゃないかな」
ここで、僕と同い年の人がつぶやくように質問した。
「「お金以外の何か」って、何なんスかね」

…僕は一瞬あぜんとしたあと、早口でまくしたてた。
「…あのさ、たくさんあるだろう?日本だったらだいたい社食があって、あたたかい食事がでてきて。暖房の効いた広い部屋で、それなりの椅子と机が与えられて仕事ができて、ちゃんと電気が通っていて。電車も時間どおり来る。おいしいおそばも食べられる。飲食店入ればサービスも行き届いている。そうしたインフラだって、見えにくいけれども財産だ。さらには、伝統的なメーカーならそれまで蓄積された知見があり、仕事に行き詰まったときのためのヒントになるし、もしかしたら技術者は独創的なアイデアを産んだかもしれないけれど、その人だってそういう伝統風土、知見の蓄積のなかからアイデアを産んできたはずなんだ。そういうのを無視して、目先のカネで動く、あるいは動けちゃうことはどうなのか」

彼は「はー」と、少しだけ納得したような様子。

でもぼくは、若干早口意味不明にしゃべりつつも、嘘をつくことを忘れなかった。嘘、というか、本音は言わなかった。たぶんわかってもらえないから。だから話題を意図的にずらした。
ぼくの本音はこうだ。働くって単なる経済活動ではない。自己利益を増やすだけの利己的活動ではない。働くことの意味、意義、を企業ないし社長は与えなければならないし、社員はそれに照らして自己の人生の意味を問い直すことになる。だから企業は、「夢」とか「あこがれ」を提示できなければならない。ぼくは企業理念ってすごく大事だと思ってる。あそこには企業の目指す行き先が提示されてるから。「理念」って言ってもアレだよ、某社長がかつて言ってた「株価時価ナンバーワンを目指す」とかじゃないよ、アレは自分のことしか考えない目標でしかない。そうじゃなくて、社会にどう貢献するか、誰か他人を助けるためにどうしたらいいか、そういうものをことばにしたものが「企業理念」だろう。たまに「ぼくと仕事したい」って言ってくれる人がいて、ぼくはそういうとき「御社の企業理念は」って聞くことにしてるんだけど、そうするとだいたいみんなしどろもどろになって答えられない。企業理念がそもそもないのか、あるいは末端の社員にまで浸透してないのか(そういう人に限ってまずカネの話をする)。社員に浸透してない企業理念なんて意味が無い。企業の方向性と、自分の方向性が、完全にイコールではないにしてもそれに照らし合わせて自己をとらえるよう教えられていれば、カネで簡単に動くような人間には育たないはずなんだ。だから、カネでかんたんに動くような人間にしちゃってる企業がダメだし、そういう人間を育ててる社会やわれわれ大人が悪い。
カネ自体は感情や思いをもたない。人によってはカネの話はちょっと恥ずかしいものだったりする。でもそれを払拭できるのは、そこにどれだけ思いを、社会的意義を、もたせられるかにかかってる。竜王が「世界の半分をやろう」と言ってきたときに、断れるのか。断れるだけの理由を王様は提示できるのか。断れる理由を自分で発見できるのか。「量の多い/少ない」じゃない価値観を提示できるのか。そういうこと考えてない経営者の話なんて聞いてもムダだ。

ダメな本といい本と

まずは悪い例から。

デザインノート20161212

『デザインノート』70号。今号は日本全国のロゴ&マークを紹介してる。だけど、自分の考えでは、これは勉強にならないな、と。
仕事柄「デザイナー」って職種の人と会うことが多いんだけど、その人たちが若い人にアドバイスするとき必ず「たくさんいいものを見なさい。美術館行ったり、たくさん映画観たり」って言うんだよね。でも、ぼくはホントにそれでいいのかなと思っていて。自分はデザイナーじゃないけど。
そうじゃなくて、ひとつのデザインに対して、そこに込められたロジックというか、意味というか、思いというか、そういうのを事細かに追いかけるような、そういう体験が必要なんじゃないかな、学ぶうえで、と思うわけで。

ぼくは『ほぼ日刊イトイ新聞の本』が好きなんだけど、なぜかというとそこには、糸井重里が「ほぼ日」を作るに至るまでの思いとか、考えとかを、単に経緯の羅列だけでなく語ってくれてるから。しかもやさしく、ていねいに。結果だけを見れば、糸井のやったことは「ホームページを作った」これだけでしかない。で、物事の結果をしか見ない人は「あ、糸井っていう時代の流れを読むのがうまい人が、webをはじめて、成功したのね」って感想しかもたない。でも、何かが大きな流れに至るまでにははじめに小さな湧き水があって、それが源流となって、そしていろんなところからたくさんの支流が集まって、そうして今に至っている。こうした経緯を忘れてしまうと、ぼくらは成功者に対してひがむことしかできなくなる。

この本はたしかにたくさんのロゴ&マークに出会える。でも、出会えるだけ。紹介してるだけ。それでは勉強にならないだろう。特に、気付く力に劣っているビギナーにとっては。たしかにたくさんのロゴをぼくも見れたよ、でも「見た」だけで、大部分忘れてしまった。これじゃあなあ。

で、本題。
『独立国家のつくりかた』。

独立国家20161212

この本の著者も結果だけを見れば「若い頃本を出した、今は自称独立国家の総理大臣」っていう若干エキセントリックな肩書きしかない。特に後半の「自称独立国家の総理大臣」ってのは、そこを目指したいか目指したくないかで言うと微妙なところだ。でも、そこに至るまでには彼なりのロジックがあって、思いがあって。この本にはライブ感がある。立ち上がろうとする高揚感と不安感と、でも何とかしなきゃともがく使命感と。大事なのはこのライブ感を追体験することであって、彼のやった結果ではない。彼の最初の本を出版するまでの経緯、「初版分は印税いらないから出させてください!」って、生きる態度としてとても共感できる。そこには「若いうちにやってることなんて全部投資」って発想があるから。また彼は「自分のやりたいことなんてどうでもいい」と語る。「自分がやりたいこと」じゃなくて、「自分がやらないと誰がやる、ということをやらないといけない」と。ぼくは、ちょっと大げさな話だけど、Excel四十八手を作るときに「自分以外にはできないだろう」と思っていた。表向きはひらがな多めの雑談の多い解説、中層に予備校チックな学習システム、深層に発達心理。それを動画ではなく、テキストと画像という静的ページでやる。ぼくは動画は暴力だと思っている。自分の時間感覚を他人に押し付けるから。自分のペースで進められない分、ついてけない人を産み出してしまう。Excel四十八手は、進学塾やスポーツ組織によくある「できる人をふるいにかける」ものではない。「できない人が前に進む」ためのもの。だから、このやり方しかない、と直観した。スマヌ、自分の話。

さっきの『デザインノート』がダメなのは、結果の羅列でしかないから。これ読んでぼくたちにできることって、せいぜい表面をなぞることでしかない。そうじゃなくて、もっと深いところから呼び起こすような、そういう経験が「まなぶ」でしょうよ。

それに対して『独立国家のつくりかた』の方は、もちろん著者の人生の語りではある。でも「単純に彼のやったことを真似すればいい」ってマニュアル本ではない。まなぶべきなのは「彼のやったこと」、事実、ファクトではなくて、「彼がそこに至るまでにどんなことを、どんなふうに考えてきたか」、プロセスだ。彼の行った行為はひとつの出来事でしかない。それは彼の選択で、彼の人生。でも、なにかひとつの小さな出来事も、そこには彼の思い、お金に対する考え方、経済に対する考え方、社会に対する考え方、そういうものに裏付けられてる。それを、自分の人生と付き合わせて、自分の問題として咀嚼して、著者の真似ではない、誰かの真似ではない、自分の人生を生きるために、役に立つとまでは言えないかもしれないけれど、生きてくるんじゃないかな。

イチローが人の心を打つのは何も結果を残したからじゃない。もちろん結果は説得力として大事なんだけど、それ以上にそこに至るまでの考え方、態度、そういうものに惹かれていくんじゃないかな。ぼくらの大半は野球選手じゃない。だからイチローのやってることって直接はぼくらの人生に関係ない。だけど、何かに到達するまでにどういう態度で挑むのか、そういうところを学びたいから、イチローはあれだけ注目を集めてるんじゃないかな。

・おまけ ねこ
ねこ344

でっかくふっくらしてきました。またそのうち紹介します。 
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