「中村3兄弟」という、柔道界では有名な兄弟戦士がいまして。
長男:佳央(よしお) 86kg級。
次男:行成(ゆきまさ) 66kg級。
三男:兼三(けんぞう) 71kg級。
3人とも世界クラスの選手で、いずれも世界選手権優勝経験があるすごい兄弟。特に三男の兼三選手はオリンピックでも金メダルを取った。
この兄弟、3者3様の戦闘スタイルで、長男はバランス型、次男はパワーファイター、三男は寝技師と、まったくタイプの異なる選手だった。
特に見てて面白かったのが次男:行成選手。体格は3兄弟の中で一番細いが身体能力が抜群で、すくい投げが得意技。一度、相手の股をすくって真後ろにブレーンバスターのような形で投げ一本勝ちしたのが記憶に残っている※1。TVで見た時、「リアル西野だ!」と思いましたよ※2。とにかく、外国人選手のような戦闘スタイルで異色だった。

でも、柔道もルールが変わって、いきなりすくい投げ行くのは今では反則になるらしいんだよね。いきなり相手の下半身を持つのはダメらしい。だから双手刈も、朽木倒しも、小内巻き込みも肩車もダメ。相手の内股を手の甲で防いだら反則負け、なんて例もあるらしい。たしかにタックル柔道が問題視されて久しいけど、…うーん、なんだかなぁ…。戦略が限定されてつまらなくならないかな…。

現在は指導者になっている行成選手。技解説動画があった。


1:58からすくい投げを教えていただけるが、ここに出てるのは教科書どおりの技でしかない。流れのなかでかける彼の技の迫力・豪快さはこんなもんではなかったが、雰囲気だけでも。
あと、「体落しはむずかしい技です」と言ってるのはとても共感した。

※1 正確には「ブレーンバスター」ではなく、虎ハンター小林邦明の得意技「フィッシャーマンズスープレックス」に近い技。

※2 『柔道部物語』に登場する西野は、小柄ながら大外刈、裏投げ、肩車、すくい投げといった大技で勝つパワーファイター。まあ、中村行成選手は手足も長くイケメンだったのでビジュアル的には西野とはちがうが。