古賀稔彦選手はすごいと思います。本当に。



マジでかっこいいです。
でも、あんまり参考にならないと思います。

というのは、彼がすごすぎるからです。
彼の背負いは、彼の怪物級の「身体を折り畳む力」と「ねじり切る力」に由来しています。体幹の筋力が半端ないんでしょう。だから投げきれるのであって、凡人ではあんなに回転できません。

こう言ったからといって、古賀選手を貶める気はありません。彼は世界有数の背負い投げ使いですし、五輪金メダリストです。
でも、身体能力に劣る子がマネしてよいかというと、甚だ疑問です。

話は変わるのですが、みんなどうやって自分の得意技を決めるのでしょうか。
なんとなく先生から「キミは小さいから背負い投げ」「手足長いから内股」なんて教えられるのでしょうか。
たしかに、最初は先生の言う通りにするしかないでしょう。
でも、例えば内股は、片足でバランスよく立つことができなければお話になりません。ぼくも内股ができませんが、そもそも片足立ちさえできません。まあ、「片足立ちできないくらい足腰弱いなら柔道なんてやるな」って言われそうですが(笑)、そういう人に言いたい、才能ないヤツも仲間に入れてくれ(笑)。でもね、片足でうまくいかないなら両足で支える技にすればよい。立ち技全般が苦手でも、寝技だってあるし。
要するにね、自分に合った技を使え、ってことなんですよ。周囲の評価に左右されずに。

身体能力に優れないなら、双手背負いを使った方が良いと思う。
僕は双手背負いと一本背負いはまったく違う技だと思ってるんだけど、双手背負いなら、テコの原理がうまく使える。自分の肘がテコの原理第一弾。そうして相手の上体を固定して、自分の腰を支点に相手の下半身を持ち上げるのがテコの原理第二弾。
一本背負いは、どうしても横へのひねりが必要だから、身体操作が複雑になる。つまり、縦への折り曲げ&横へのひねりを同時に行わないといけないから、スムースな身体操作にはセンスが必要になる。…センスない人間にはこの程度の動作が難儀なんスよ。

動画を見るとわかるけど、古賀選手の一本背負いは釣り込み腰系だよね。腰車も袖釣りも、一本背負いも全部同じ動作。腹筋背筋のねじる動作で投げている。それを悪いとは言わないけど、100kg級の選手を投げるには相当なパワーが必要。

さんざん古賀選手の悪口を言ったが(笑)、でも下記の動画の、ケンカ四つの相手への背負いの入り方は参考になるかも。


3時間くらいある動画で、しかも途中で内容がループしてるような気が(笑)。

以前とあるプロ野球選手が、「プロの世界は生半可な才能では生き残れない。怪物クラスじゃないと」と言ってたような記憶がある。プロになるような人は当然みんなこども時代はエースで4番、センスの塊、地元の有名人。でも、プロは全員がそうなのだ。全員が「コイツ天才なんじゃね?」と期待されてきたような集団なのだ。その中で抜きん出るのは、「怪物」としか形容できないような人間のみ。

古賀選手はまぎれもない「怪物」です。でも、弱者には弱者の戦略があるはずです。