ハイ、3回連続柔道ネタです。

2014年に柔道のルールが大きく変更された。最大の変更点は、「下半身を手で攻撃してはいけない」である。タックルはダメ、足取りもダメ。帯から下を持ってはいけない、ということで、東ヨーロッパの選手にありがちだった変則組み手も禁止されます。

でも、これによって、使えなくなった技がいくつも出てきます。
小内巻き込み。
朽ち木倒し。
双手刈り。
すくい投げ。
肩車。

…うーん、どうなんだろうなー。
小内巻き込みがダメなのは納得いかないなー。小内巻き込みは背負い投げとの連携でものすごく効果を発揮するし、小柄な選手の生命線だと思うけど。

いちおうこのルール変更にもエクスキューズはある。ちょっと古い情報だが、(【国際柔道連盟試合審判規定】新ルールに関してよくある質問 10.5.27
・小内刈りで足を払い、時間差で巻き込みに移行する
のはOKらしい。

朽ち木倒しも、背負い投げからの連携で入るのはOKだが、背負いがダミーで足取りが目的の場合はNG。…審判の判断がむずかしいぞ。

すくい投げに関しては、
Q7 相手が「内股」に来たので透かしてその脚を取って「掬い投げ」に入ることは「反則負け」か。

「内股」にも色々なレベルがあって決め付けることは難しいが、手や腕を使って相手の帯から下を攻撃・防御と判断され易く「反則負け」になる確率が高い。
「反則負け」を避けるためには、「内股」を透かす場合は組み手を変えることなく捻り倒すか、一度腰で受けて返し技として「掬い投げ」に変化することが必要である。

「組み手を変えることなく捻り倒す」なんて小柄な人間には無理だし、「一度腰で受けて」なんてやってたら跳ね飛ばされちゃうよ。

…なんかね、ぼくはこのルール改正、「改悪」だと思います。
というのは、このルールだと、フツーに強いヤツがフツーに勝っちゃうからです。

ちょっと話はちがいますが、以前福満しげゆきが、
「正攻法でやると、生まれた時からかっこいい男が、ふつうに会話してふつうにご飯たべてふつうにモテてしまう。それでは非モテは立つ瀬がない」的なことを言ってて。

今の柔道ルールだと、「組み手を変えることなく捻り倒」せるようなふつうに体格・センスに優れた者が、順当に勝っちゃうんですよ。それじゃあ弱者はどうすればよいのか。
弱者は奇襲・フェイント・変則しかありません。
ぼくも奇襲に双手刈り使ったことありますし、小内巻き込みは背負いをこらえた相手に有効でした。これを禁じられちゃうと、ふつうに投げられるのを待つしかありません。

たしかに、タックル柔道は目に余るものがありました。
レスリングみたいな柔道が多かったのも事実です。
国内でも、石井慧vs井上康生のような、ひどいかけ逃げが行われたこともあります。

でも、申し訳ない言い方だけど、それに勝てないヤツが悪い。
タックル柔道に対処できないヤツが悪いし、変則組み手に勝ちきれないヤツが悪いし、かけ逃げだって、逃げられる前に仕留められないヤツが悪い。
それだって実力だろう。
弱者は弱いがゆえに工夫します。頭使います。だったら、それを上回ればいいんだよ。単純なことじゃないか。

カニばさみも、食らうヤツが悪い。
昔、遠藤純男選手が、最強の呼び声高かった山下泰裕選手にカニばさみで奇襲をかけたことがある。試合は痛み分け(引き分け)に終わったが、山下選手は足を骨折、その後カニばさみは禁じ手となったが、…これも食らう方が悪い。当時はルール内の技だったのだから。
足取りもタックルも肩車も、それも含めて柔道でした。カニばさみも。こういうの、全部アリアリのルールの柔道、どっかでやってくれないかな。ついでに足関節も解禁して。(昔は足関節も柔道にはあったのですよ)

そういえば、こんなニュースもある。

拡散希望してるのは、『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の増田さん。元々柔道にも当て身(打撃)はあって、ただ、怪我のリスクを避けるため、競技としては投げと寝技だけのいわゆる「柔道」が発展したんだけど、本来は柔道は総合格闘技。
どんなルールになるのかなー。

あと、格闘関連で。