**ひとりごち**

博多発 三児の母のひとりごと

☆夏の風物詩 ホームステイ受け入れ日記☆

We love you, Kashaf!

一人朝早く目が覚めた。Kashafを無事、病気やケガもなく親元に返してあげられる…という安心感にしばし浸るも、次の瞬間には「忘れ物をさせてはいけない!」と家の中や洗濯機を再確認。3日目くらいに、Kashafが洗濯物の袋に間違って一緒に入れてしまい、私が洗濯をして止まってしまったお気に入りのBarbie時計、ダメ元で4日間乾燥機のある部屋に干し続けていたのだけれど、朝見てみたら再び動いていた。仕上がった洗濯物と時計と…それから昨日の夜撮った浴衣の写真をプリントして、彼女の両親に手紙を書いた。
他の両親は国から何度もホストファミリー宅に電話を入れたりメールをしたりして、子どもたちと交流していた様だけれど、Kashafの両親は一度もしなかった。それは「ルールは守る物だから」と。2週間も全く他の国で暮らす娘の事を案じながら過ごすのは、どんなに辛い事だっただろう。でもそのお陰でKashafは一回りも二回りも大きくなったと思う。家族を本物の家族だと慕ってくれた。私にも毎日、嬉しかった事、面白かった事…たくさん話してくれた。友達に悪口言われて嫌だった事は、「パキスタンでもいつもお母さんに話して聞いてもらってるの。今はMommyに話せるから、良かった。Mommyに話してたら怒ってた気持ちが落ち着いて来たよ。ありがとう。」って…私の事も本当の母と信じて慕ってくれていた。
本当に私たちが照れてしまうくらい、全力の愛情で私たちに向き合ってくれた。彼女の周りの良い環境は全て、彼女が自分で作り出しているのだな…と感心する。彼女と彼女の両親のそんな努力のお陰で、私たちは本当の家族になれた。
両親への手紙の中で私はその事にも触れ、本当に素晴らしい事だと讃えた。そしてあなたたち家族もまた、私たちの家族。いつか必ずお会いしましょう。。。と。
淋しさを見せずに、常に人の事ばかり考えて振る舞う彼女の素晴らしさ、そのまっすぐさと純粋さ…いろいろ伝えたい事を記して、彼女に託した。
動き始めた時計を渡すと、信じられない…という表情で「やっぱりMommyはなんでも出来るのね!」滞在中何度も言ってくれた "Mommy, you can do anything!" にどれだけ励まされた事か。

朝11時半の飛行機に乗せるため、9時半には空港入り。長いフライトとバンコクでの待ち時間。その中で食事は一度だと聞き、彼女が出国手続きをしている間に好物のキットカットとポテトのスナックを買っておいた。出て来た彼女に「お腹が空いたら食べなさいね。」と手渡すと、突然我慢しきれなくなったように泣き出した。私にしがみつき、激しく嗚咽する彼女を見ながら、絶対笑顔で見送ると決めていた私も泣いてしまった。Sueも声を出して泣いた。
ゲートを出て行く時、何度も何度も戻って来ては手を振り続け、ゲートを抜けても遠くから小さくなったKashafが手を振っているのが見えた。




「出会いは偶然じゃなくて、必然。」
大切な友人が言ってくれた言葉が心に響く。
地球のあちらとこちらで暮らしていた私たち、今までお互いの事を知る事もなく生きていた。
それが、ある時あるタイミングで出会い、そして生涯忘れられない思い出と絆を作る事になる。

彼女が私たちのアルバムの最後に書いてくれたメッセージ
"I love you. I can't live without you all."
そこまで大きな存在になる事が出来た、絶対これは必然。
これから世界のあちらとこちら、お互いの存在と宝物の思い出に支えられて、また元気に生きていこう。強い味方を得た私たち、今までよりももっともっと強く優しく歩めるね。
Of course we love you, too, Kashaf !!
夢を叶えて素敵なお医者さんになれるよう、いつも応援してるよ。

The last night in Japan.

朝、子どもたちを地域のバスハイクに送り出し、家に残ったSueとKashaf、夫と私で太宰府に出かけた。最後の外出にふさわしく、しっとりとした平日の太宰府。
『宗教が違うから、手を合わせられないけど、他の人は嫌な気分にならない?』と聞いてくるので、合わせたい人が合わせて、合わせたくない人は合わせなくていいのよ、と答えた。神社というよりも観光名所的な側面が大きな場所だからね。
天満宮の中ではちょっと固い表情。強い信仰を持つ人にとっては、この場所は神妙にしていなければいけない場所。私たちの「観光名所」的な受け取り方は理解出来ないかも知れない。11歳の女の子、でも敬虔なイスラム教の信者。一日に5回すると言っていたお祈りは、どうも数が減り今はいつお祈りしているんだろうか…というところが子どもらしくて可愛いけれど、国では就寝中も数回起きてお祈りを欠かさないとの事。アッラーの神の御技について私に話してくれた時の彼女は本当にキラキラしていた。
橋のところで池の鯉にエサをやる頃にはすっかり表情もほぐれ、次に訪れた光明禅寺には私たち以外誰もいなかったせいか、リラックスしてその景色を楽しんでいた。納骨堂に興味がありそうだったので、意味を話すと、一瞬うぁっと遠ざかって行き、再び戻って来て「日本のお墓はみんなこうなの?」と言う。いろんなタイプがあるのよ…と説明をしてみたけど…不思議そうに何度も納骨堂を振り返る。

九州国立博物館へ行き、常設展示場を見る。いろいろな物を興味深げに見つめていたが、特に埴輪(はにわ)に興味津々。一階のアジア体験コーナーでは、Sueと二人各国のコスチュームを着て写真を撮ったり、着物の模様作りなど楽しんでいた。
帰りに参道の店で、夫が二人にお揃いのくまもんペンケースを買ってプレゼントした。二人とも「くまもん」が大好きだったので、大喜び。何度も"Thank you, Dad!!" そして「あぁ、パキスタンにもくまもんショップがあったらなぁ。。。」くまもん、世界進出。

帰り道に夫と連携を取って、彼女にこっそり浴衣セットを買ったり頼んでいたフォトブックを取りに行ったり…帰ってから私は英語のレッスン2コマ。夫はキッチンに立って夜のFarewell Partyの準備をしてくれている。奏とKashafは一緒に昼寝。

そして夕食。夫と私が腕によりをかけて、唐揚げ、サラダ、カレーチャーハン、スパゲティー、和え物、味噌汁、果物…たくさん食べてくれた。中でもやっぱり大好物のスパゲティーはたっぷり食べてくれた。滞在中に何度スパゲティーをしただろう。全部彼女のリクエストだったけど…その度に喜んでくれたっけ。

夕食後、フォトブックを渡す。子どもたちもそれぞれ思い思いに用意していた手紙や品物を手渡していた。Kashafは嬉しそうに一人一人からのお別れプレゼントを受け取っている。
そして、浴衣。「高いし…」と自分で買う事は諦めていた様だけど、太宰府で浴衣姿の人とすれ違う度"Beautiful..."と見とれていたので、プレゼントを開いた時の喜びようは大変なものだった。飛び跳ねて何度も"Thank you!!""Beautiful!"
早速全員浴衣と甚平に着替えて写真撮影。
そしてみんなで花火をしに近くの公園へ。帰って来てからは全員で夜遅くまでトランプ。最後にふさわしい、笑顔いっぱいの夜になった。


それでも、まだ私たちは誰も別れを実感していなかった。

Shopping

今日は小学校で個人面談。
4人の子どもたちは家で留守番。リコーダーの練習をしたり遊んだり。
9時15分から10時の中で3つの教室を回り、3人の先生と話しをする。子どもたちの学校での様子は家と全く同じ。嬉しかったのは3人が3人とも
「どんな人に対してもいつも公平で、友達からの信頼も厚い」
と言われた事。困っている人がいれば迷わず助ける…とのこと。
勉強云々よりも生活態度よりも、なによりも一番私が大切に思っている事だから、本当に嬉しかった。
それに、たった今、子どもたちを見ながら私自身がそれを感じている。
kashafに対してもごく自然。この経験を通して、自分の子どもたちのいろいろな面を見て驚いたり感心したりすることが多いこと。。

懇談が終わってからショッピング。100円ショップに連れて行くと
大フィーバーで1時間半くらいかけて20個くらいお土産を買った。
レジで小銭が少し足りていない。数十円だから…と私が払う。話していると、100円ショップで大はしゃぎで買っていた物は全て家族や親戚へのプレゼントだった。
「みんなを喜ばせたいの。私は良い思い出いっぱいもらったし!」
って…でも見ていると、彼女がおしゃれや食器類ではなく文具に大変興味があるのが分かった。

隣のディスカウントストアに立ち寄ると、これまた大はしゃぎで文具を見ている。「ドルがまだあったから、少し買物してもいい?」と鉛筆やクリアファイル、ミニタオルを買っている。
「Mommy、どっちの色がいいと思う?」「Mommy、これ安いね〜!」って本当に嬉しそう。でも鉛筆はパキスタンの5倍の値段らしくてビックリ。
買った後に「これはMommyからのプレゼントだから、ドルのは使わずに持っておいてね。」と言うと何度も"No~!!"って遠慮して拒んでいたけど、最後に満面の笑みで"Thank you~, Mommy!!"
やっと自分のお土産が出来たね。
でも家に着くと、50ドル札を持って来て「100円ショップでお金が足りなくなった時、立て替えてくれたから、これ。」って…いやいや、数十円だから!って返す。

夜、同じ団でパキスタンから来た友達、Ayzhulkがホストマザーと遊びに来た。一番の仲良しなので来る前、Kashafは本当にワクワクしていて「Mommyのパスタは美味しいから、まずパスタでしょ〜、それから、サンドイッチ!パキスタンでは、お友達が来たら4種類くらい食べ物作って、デザートは2種類作るんだ〜」って…夕方に英語のレッスンも一つあったので、訪問してくれるお友達にも一品頼んで、なんとか3種類。取り敢えずお腹いっぱいになる様にたくさん作った。
AyzhulkとKashafはとても素直で可愛い女の子。二人は会うといつもウルドゥー語ではなくて英語で会話をするので、なぜか聞いたら、ホストファミリーがいるから…だって。11歳でそこまでの心遣い!?素晴らしい。。。お陰で一緒に会話を楽しむ事が出来た。食後はみんなでアイスクリームを食べて、子どもたちはトランプなどのゲーム、私はAyzhulkのホストマザーとキッチンでお茶を飲みながら、しばらく休憩♪

楽しく遊んで、帰る時間。みんなで見送った。そしてまたゲーム大会!残すところ後2日。Kashafは「あと2日しかないから、今日はとことん遊ぶぞ〜!」と、眠さで目が半分になっているうちの子どもたちと家の中でかくれんぼしたり、鬼ごっこしたり…元気に遊んでいる。とにかく抱えきれないくらいの思い出を作りたい、という気持ちが彼女から溢れ出ている。

明後日の午前の便なので、実質はあと1日。

I hope it will rain!

このプロジェクト、"アジア太平洋子ども会議"に参加が(面接など厳正なる審査をクリアしたとの事)決まってからずっと練習してきたダンス。今日はそれをステージで披露する日。

朝はSueが月に一度行っているお花教室に一緒に参加。送って行って先生にご挨拶し、一時間後に行ってみると、二人とも上手に生けた花の絵を描いていた。生け花と言い、絵と言い、とてもセンスのある子。素敵な物が出来たので掛け軸のかかっている床の間の前で一緒に写真を撮る。

家に帰って昼ご飯を食べていると、雲行きが怪しい。雷がなって激しい雨。ここのところずっとこんなおかしな天気が続いている。Kashafに冗談で「雨が降ったら、今日のイベント中止になるかも」というと、「そうだ!!雨ふれ!雨ふれ!」と雨乞い。たくさんの人の前でダンスを踊るのが相当嫌だという。
でもしばらくしてから、「準備する」と部屋に戻り衣装を着て出て来たKashafは本当に素敵。国旗と同じ緑と白の衣装に、頭にもスカーフを巻きアクセサリーも両手にいっぱい。
メイクをしたら、もっと大人っぽく見えて嫌だ。と言いながらも一度洗面所でメイクアップ。「ママ、どう?」と聞きにくるから「いいじゃないの。」と答えたが、やっぱり気に入らない、と全部とる。
ま、女の子のする事だから…放っておきましょう。

会場で、パキスタンから来た友達と集合。衣装をまとった子どもたち、とても可愛い。会場には他の約40カ国から来た子どもたちがそれぞれの衣装を着ていて、本当にみんな可愛らしい。
Kashafの番。家で少しだけ見せてくれたけど、ステージ上の彼女は一生懸命な表情が輝いていた。2週間かけて覚えた踊りを頑張っている様子を見ると、涙がこぼれそうになる。
終わってからステージ上では「パキスタン受け入れのホストファミリーの方、どなたかいらっしゃいますか。」記念に…と手を挙げてステージに上がり、インタビューに答えた。

帰りに約束通り家の近くの100円ショップに寄る。小学校で子どもたちがリコーダーの発表をした様で、家でもSueと奏がリコーダーを吹いていたら興味深げに見ていた。「私もあれを習いたい!」というので、100円ショップにて購入。夜はずっとSueが先生になってエーデルワイスを練習していた。元々楽器を学んだ事がないという彼女だけれど、一生懸命練習して3分の1吹ける様になった。

このイベントの大仕事、パフォーマンスを終えてまたKashafが一回り大きくなった様な気がした。

Train, Train, Train!

朝から資源回収。私とSueだけ参加する。Kashafは家でリコーダーの練習。着いてからの数日間、ずっと人目にさらされっぱなしで疲れ気味だったので、出来るだけリラックスして欲しい。

9時半に帰って来て9時47分のバスに乗るため、着替えとサンドイッチ作り。驚異的な早さで完了して、一緒にバス停へ。バスにはタッチの差で間に合った!本当は奮発してタクシー…?と思っていたけれど、タクシー会社に電話すると4人の子どもと私だったら、2台に分かれて乗らなくてはいけないという事。意地でもバスに乗るしかない。
電車はイスラマバードには無いので、電車初体験。「速いね〜」と感心している。
バスに揺られて駅へ。電車に乗って約1時間。駅から迷いながらも、なんとか福岡青少年科学館に到着した。今日はパキスタンからの子どもたちを受け入れている7家庭が揃ってのお出かけの日。国の親とは一切連絡を取ってはいけない、というルールの元よく頑張っている子どもたちへの私たちからのご褒美企画。
持参したサンドイッチを食べ、クイズに答えたりいろいろな実験に参加したり…プラネタリウムは「本物みたい!」とビックリしていた。日本人の子どもたちとパキスタンの子どもたちが、全く何の壁もなくはしゃぎ回っている様子は、本当に見ていて不思議な気さえするけど、これが私たちが求める世界なんだ、と改めて思う。

帰り道はまたバスと電車。クタクタになったので、今日別のホストファミリーから聞いたマクドナルドに行ってみる。バスの待ち時間を潰すためだったけど、子どもたちの強い希望で晩ご飯はマクドナルド。ハッピーセットで、パキスタンでも放送されているという「ピカチュー」のオモチャをゲット。
スコップを手渡され、「写真で見たらフォークかと思ってたのに」とスコップで食事をする真似をしている。私のオマケのフリスビーを渡して「弟くんと遊んでね」というと大喜び。

夜はカードゲーム。うちですっかりリラックスしているという彼女、夏休みも始まったのでしっかり夜更かしして遊んでいる。子どもたちがコロコロ笑う声と時々聞こえるリコーダーの音。不思議なほどしっくり来ている。彼女が帰る日の事を時々思って、喉が詰まりそうになるけど。とにかく出来るだけたくさん話してたくさん遊ぼう。

エーデルワイスは半分以上吹ける様になっている。
**Profile**
73
英会話講師/デザイナー

地球温暖化や精神力低下の世の中、便利な物はほどほどに。。。出来るだけ自然に優しく子どもと楽しく生きることを心がけています。
自然や人とのふれあい、繋がりで人は成長するものだと信じています。

KIDS:すず(7歳)ソウ(6歳)SAYA(4歳)
**guests**
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ