August 2007

August 30, 200717:27北京到着!PC復活!

長らくご無沙汰しておりました。
色々あり、ようやく北京に参りました。
体のこと、鍼灸の話題もさることながら、
せっかくですから、
移り変わる北京の今を自分の暮らしととも綴ってみたいと思います。

早速ですが、タイトルの「PC復活」は、
日本から持参したデスクトップ型をそのまま240Vの電源につっこんだからで・・・
ぼんっ!という破裂音とともに、火花と焦げた匂いのまま動かなくなったのでした。

ところが今日、持つべきものは、ありがたいものは友人。
こちら北京在住の半分日本人の友人が、自分の懇意にしているPC技師さんに見せてくれ、
なんとその場で見事な手さばきで直してくれたのです!!
まさかこんなところに? 狭い入り口を入ると、電脳城の名のごとく、秋葉原の専門店街さながらのPCやさんがひしめいている。
PC関係で有名な北京の秋葉原「中関村」に持っていくよりずっと安いし、近いし、とは友人談。
事実、その技術は確かで、あざやかで、お兄さんの笑顔はさわやかで。
ひたすら感謝感激な一日でした。

しかし、PCって、ネットって偉大!

もうひとつ、この日の朝の話題。
昨日銀行で1時間以上待った挙句(50人待ち)、いきなりシステムダウンで「今日はもう電話代、電気代、水道代払えませ〜ん」と銀行員に叫ばれ思わず悪態ついてしまったのに、今日はすんなり3人目5分で終了。
上記の友人もビザの手続きで300人待ちだったのが翌日行ったらすんなりだったって言ってました、そういえば。この国のシステムは掴みきれません・・・

 



August 30, 200714:158月メルマガより〜食はここにあり〜

日本はまだまだ暑いのでしょうか?
こちらは朝晩20℃、乾いた空気が涼しく、既にすっかり秋の気配です。
さて、今月号よりしばらく何かと話題のここ北京よりお届けします。
オリンピックまで1年をきり、北京はどこもかしこもオリンピック一色。
報道されている通り、街中そこかしこで古い建物が壊され、
真新しい大きな立派な建物がニョキニョキと背比べをしています。
「もたもたしてたら自分の家がどこか分からなくなるわよ」
とは、住み慣れた我が家の取り壊しが決まった地元のおばさん談。
変化する街、時代に合わせて自分も変化させる、
人々のしたたかさと柔軟性がこの国のエネルギーのようです。
さて、前置きが長くなりましたが、そんなわけで今月より少しずつ
東洋医学発祥の地、中国の今の様子も加えてお伝えします。

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前号はクエン酸のお話とともに「肝」の働きについてもお話しましたが、
今回はエネルギーをつくり、体を作る、「脾胃」についてお話しましょう。

その前に、いわゆる「五臓六腑」とはどこでしょう?
五臓は「肝」「心」「脾」「肺」「腎」
六腑は「胆」「小腸」「胃」「大腸」「膀胱」「三焦」
それぞれの順番どおりに、対(ペア)になって働いています。
「三焦」の相方は心臓の守り役「心包」、なので実際は六臓六腑ですね。

これら六臓六腑が過不足なく、すべてきちんと働いてこそ
健康=体のバランスがとれた状態=が保てるのです。
実際はひとつが具合が悪くなっても他の臓腑が助けてくれますから
すぐに致命的な状態に陥ることはありませんが、
一つが悪くなると全体に影響を与えるということを覚えておきましょう。

さて、その中の3番目、「脾胃」のお話です。
食べ物を食べないと人間は生きてはいけません。
西洋医学では口から入った食べ物は食道を通り、胃で細かく砕かれ、
小腸で栄養を吸収し、大腸で水分を吸収して便が作られ、排泄される、
というのが消化吸収のしくみとして知られているところです。
実際はその他に膵臓が消化ホルモン(有名なインスリンなど)を出したり、
肝臓で栄養分・エネルギー分を蓄積分解したり、と、
重要かつ複雑な仕組みがあります。
これらがないと消化吸収は成り立たないのですが、
なぜかあまり耳にしませんね。
東洋医学では、小腸大腸に特定した機能以外全ての消化活動を
「脾胃」によるところのものとしています。

口に入った食べ物からエネルギー=熱量(カロリー)を取り出す作業は
実はなかなか大変で、食べるという行為自体エネルギーを使います。
食事する際、内臓を動かすために相当カロリーを使っているのですよ。
体が弱ると食欲が落ちるのはそのためで、
余分なエネルギーをセーブして、体を早く治そうとしているわけです。
東洋医学的な言い方をしますと、食べることは自分の体の「気」を使って
食べ物からさらに「気」を体にとりこむという行為。
病気の人というのは「気」が足りない状態、
にもかかわらず体力をつけようとせっせと食べようとすると、
少ない体力を消耗して、余計回復が遅くなります。
具合が悪い時は自然と食欲は落ちるもの。
そんな時は体の声に従い、暫く食べる量を減らして内臓を休ませ、
自然に食欲が出る=気が充満する=回復するのを待ちましょう。

俗に虚弱体質というのがありますが、これも消化活動の悪い人
=脾胃の弱い人に多いです。
体が弱いということは、元来のその人の「気」が少ないわけですから、
「気」を消費する「食べる」という行為をばりばりこなすことができません。
逆に食欲旺盛な人は元気な分だけさらに食べることが出来、
どんどん体を作ることができます。
食は生命の基本、体の基本といわれるゆえんですね。

ですから、もともと食の細い人は自分の体に負担をかけないためにも
無理に多く食べようとしないことです。
消化できないのに一生懸命食べても体に毒なだけ。
体の声に耳を傾け、空腹感を感じたとき=
消化するエネルギーのある時=食べ物を受け入れる準備が出来た時=
に食べるのがよいでしょう。
その代わり、普通の人よりもしっかり噛み、時間をかけて食べること。
唾液の作用で胃腸での消化吸収の負担を減らし、
少ない量でも効率よくエネルギーを取り出すことが出来ます。
そして、仕事をしながらなど、緊張状態や気張って食事をしないこと。
リラックスしていない状態では、
消化液やホルモンの分泌も悪く、消化器官は十分に働きません。
中国人はいかに仕事が大変でも、お昼時間はきっちり守ります。
忙しい毎日だからこそ、体を作る食事の時間を大事にしたいものです。

さらに言えば、私たちが口にする食べ物は、形を変えてはいるものの、
もとは全て「いのち」ある植物や動物。
食べ物から得ているのは「エネルギー」や「栄養素」だけでなく、
「生命力」「気」でもあるのです。
採れたて野菜が美味しいのも、愛情たっぷりの料理が美味しいのも
そんな「気」がこもっているからなのでしょう。
「有機」野菜は「有気」野菜なのかもしれません?
せっかくですから、食べるときにはそんなことも思い出して、
感謝をこめて、美味しく、楽しく、いただきましょう(^^)

「美味しい」と感じられることは健康である証。
美味しい!と思いながら今日ももりもり食べましょう!