March 2008

March 03, 200803:033月のメルマガ 中国人的養生法
冬将軍が「まだいるぞ!」と存在感をアピールしたかのような2月も終わり、
ようやく温かい春の日差しが差し込むようになりました。
東京では梅が美しく咲きほろこんでいるようですね。
北京も春節(旧正月)が終わりを告げるとともに気温がぐんぐん上がり始め、
ここ数日は日中は10℃を越える日も続き、すっかり春気分です。
農暦(陰暦)って日常に即しているね、と北京在住の日本人は感心しきり。
 
旧正月ムードも日本でいう小正月(正月から数えて15日目)の元宵節を
境にすっと消え(爆竹も花火も北京市内の街中では禁止になるため)、
すっかり平常運転、春に向けて活動開始!という感じです。
 
ちなみに上記の元宵節は、新月から始まるお正月から数えて15日目
ちょうど満月に当たります。
中秋の名月を愛でる中秋節同様、満月=家族団らん、
この日も家族で集まり、賑やかに食卓を囲み、
お月様に似せたゴマ餡入りの白玉団子をゆでて食べ、
(最近は中身がチョコだったり、クリームだったりと変り種も登場)
名残を惜しむようにこれでもか、と花火や爆竹を打ち鳴らします。
 
さて、そんな中国の日常の一場面を借りて、
中国人的養生法をお伝えしてみたいと思います。
 
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ある日のひとコマ。
外資系会社勤務の中国人男性(28)と日本人男性(34)の会話。
日 「今日は冷えるね〜」(昼間の外気温零下3℃)
中 「まだあったかくなりませんね〜 あれ?モモヒキはいてないんですか?」
日 「え、そりゃはかないよ」
中 「なんでですか?関節炎になりますよ!」
日 「なに?関節炎?」
中 「そうです、関節炎です。日本にはないんですか?
   若い時に冷やしてしまうと年をとってから関節炎で苦しむことになるんです。日本人はなんで履かないんですか?」
日 「ん〜、カッコ悪いからかな」
中 「ん〜、そうですか?仮にそうでも、ダメです、冷やすのは!!」
 
またある日のひとコマ。
医学部6年生の中国人女性(23)と日本人女性(32)の会話。
 
中 「お昼はどこで食べてるの?」
日 「ここの食堂かお弁当」
中 「お弁当?ってことは、冷たいの食べるの?それはダメよ!」
日 「でも、私たち日本人はなれてるから大丈夫」
中 「ダメよダメ、ダメ!冷えたもの食べるなんて。
   どうしてもっていうなら、せめて電子レンジ使って温めて。」
 
中国人は基本的に、今火を通したものでないと、絶対に口にしません
日本人がおにぎりなど冷えたご飯を食べるのは全くもって理解できない。
北京含め小麦好きな北方人が普通のパンは食べても、
サンドイッチを食べないのも、そのせいかもしれません(?)。
 
先日赤ちゃんを産んだばかりの友人宅を訪れた際も、
イチゴやみかんなど果物をお湯に浸して温めてから食べていました。
 
冷えは万病の元、が生活のそこかしこに根付いています。
 
またもう一つ、「上火(シャンフオ)」も皆よく口にする症状のひと
なのですが、日本人にはよく分からないと言ったところ、
「喉がイガイガごろごろして、顔がほてり、胸やけしたようで食べ物
下に下りていかず、胸がざわざわする感じ。こういう時は
水をこまめにとらないといけないのよね」と教えてくれました。
この「上火(シャンフオ)」は乾燥の強い大陸ならではの症状ですが
日本人でも夜遅くまで働く、もしくはお酒や外食など過食過飲が
続くなどして、睡眠時間が少なくなると出てきます。
東洋医学の陰陽で言うところの、身体を休ませ回復させてくれる
「陰分」(水分など)が足りない状態なので、
辛いものや塩辛いものを避け、睡眠時間と水分を確保しなければ
なりません。同時に身体を冷ます作用のあるお茶などを飲みます。 
 
特に春先はお天気も植物も全てベクトルが上方向に動く時、
今まで寒くて内側にこめていたエネルギーを放出する時。
上火の症状が急に出る人も多いようです。
思いもがけず体調をくずしてしまったり、
やる気はあるのに精神的に乱れてしまったり、
そんな症状がある時は中国人に習って水をこまめにとりながら
温かくなったからと食べものを急に冷たいものに切り替えず、
首元や足首、手首、首と名の付くところは冷やさないように
外出時の服装に留意しましょう。
 
同時にそろそろ花粉のひどい季節となってきました。
黄砂による被害はあっても、「花粉症」は中国には存在しないため、
残念ながらよい方法をお伝えできません・・・
上手にお薬を使って、花粉を浴びないように便利グッズも駆使して
乗り切りましょう。
いずれにせよ、冷えと睡眠不足は悪化の元!
少し早起きになった太陽と共に早寝早起きに切り替えるのもひとつです。
 
桜の季節まであと一息!
万物の命の動きを楽しみましょう。


March 01, 200800:56続 病院研修
ひとまず1週間終了。
始めたばかりで流石に緊張していたのか、金曜日でどこかホッとしたのか、帰りのバスで爆睡、思わず乗り過ごすあせあせ(飛び散る汗)

なんとなくだが、各先生の特徴もつかめてきた(毎日午前/午後で担当の先生が違う)。
月木午前担当の主任先生はなんと朝8〜12時の4時間で90人exclamation ×2 圧巻。

病院はいわゆる総合病院で、内科、外科、胃腸科、眼科、耳鼻科、歯科、小児科、婦人科、救急(ER)、全てある。
そのうち私がお世話になっているのはズバリ「鍼灸科・神経内科」で、首/肩/腰/膝などの痛み及びしびれなどの整形外科範囲に加え、日本にはない脳梗塞後遺症などの脳神経障害などを扱っている。
病棟も外来もあるため(病棟は主に脳梗塞発症直後の重症患者さんなど入院させながら西洋治療と鍼灸治療の混合治療で経過を見る)、先生たちは時間によって病棟を見たり外来を見たり、大忙し。

どの先生も西洋医学も分かるため、病棟にいても外来にいても、CTやMRIをとってこさせて問題がどこにあるかを判断し、鍼灸よりも薬が適応な人には薬を出して、適応の人にだけそのまま鍼灸治療をする、という流れ。

外来の患者さんは、
軽い脳梗塞もしくは半身麻痺などの脳梗塞後遺症/頭痛/顔面麻痺/耳鳴り・めまい/不眠・うつ/頚椎症/腰痛/五十肩/ダイエットなどなど・・・
驚くべきは顔面麻痺が一日に少なくても15人、多いと30人ほど来ることふらふら17歳くらいの子をはじめ、20代前半の男性、女性が多いのにはびっくり。日本でこんなにはいないはず。やはりこちらの乾燥した風が吹き荒れる気候と関係あるのか、あるいはウイルス性か?
道理で教科書で多くとりあげられて、国家試験の頻出問題にもなるわけだと納得(^^;

しかし、沢山の患者さん見て改めて思ったのは・・・中国人でもみんなやはり鍼は怖いらしいあせあせ
3つの男の子ぎゃーぎゃーびーびー泣き喚いてたのは致し方ないとしても(日本では子供にはさする鍼だけで、刺さない)、大人も皆診察の際、鍼はコワイから薬にしてくれ、としきりに言っている。
そりゃそうだ、あの太い鍼をガンガン打たれ、30分も放置。
出血して内出血になることもしょっちゅう、なのに、先生たちは「どってことない、心配要らないから!」と吐き捨てるわ、「こないだ先生に打たれたら余計しびれた」という訴えを聞いて、「痛くもない鍼打っても効きやしない!」と一喝するわ・・・こわいよぉ・・・
「ラポール(患者と医師との信頼関係)」なんて言葉、みじんもない冷や汗

きちんとした問診や診察をした上での、双方納得の行く説明&治療がいかに理想的で必須かを改めて感じさせられてます。 
時には中国鍼の大胆な手技や刺激も必要だけれど、刺激が少なくて効果の高い、負担のない治療ができるようになりたいなーと思う毎日。

来週は鍼を打つ回数&患者さんも増えるのでまた気合入れねば!病院パンチ