June 2010

June 28, 201015:38らくみ通信10年水無月 〜歯ハハハ!〜
 
外は梅雨空ですが、一人ココロは晴れ晴れ!
というのも、長年の懸案事項、親知らずととうとうおさらばしたのです(^^)v
体調が下り坂になると腫れてうずいていた右下を抜いたのが11年前、
その時の衝撃と気持ち悪さがトラウマで、ずっと逃げ続けていたものの、
いよいよ左も時折うずくようになり、観念して腹をくくった次第。
 
親知らず一本くらいで何をそう大げさな・・・と言われそうですが、
私の場合、横になって奥深くもぐりこんで生えており、隣の奥歯の根を圧迫、
どの歯医者に行っても、これはウチではできないから大学病院に行ってくれ、
下あごの骨を削って、歯を割らないと出てこない、麻痺が多少出るかも、
と脅かされれば、症状ないなら放っておくか、となりません?!
 
6月4日は虫歯予防デー、ということで
今月は歯の健康と鍼について考えてみます。
 
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さてそんなワケで、痛くないのをいいことに11年も放置してたのですが、
さすがに時折うずくようになり、何より歯医者さんに、
30代よりも40代、40代よりも50代、50代よりも60代・・・と
年を重ねる毎に難しく大変になるよと言われ、覚悟。
なんでも、結合組織と呼ばれる歯の周囲の組織が、
悲しいかな年齢とともに水分が抜けてカチカチに固まり、
骨と癒着してしまうのだそう。
そうなるとさらに大変な「工事」となり、老化した体には大きな負担。
背骨や膝だけでなく、よもや歯もそうなるとは思いもせず・・・
コラーゲンたっぷり、弾力性に富む若いうちに処置する方がよいようです。
 
しかも隣接している奥歯が高確率で虫歯になるのだそうで、
大事な奥歯を虫歯にしないためにも、
早めに不要な歯は除去しておいたほうがよいとも言われました。
 
当たり前ですが、歯は一度抜いてしまうと元には戻せません。
入れ歯やインプラントでは、機械的に噛むことはできても、
神経が通ってないため、物を噛んだ感覚と味がなく、
なんともいえず味気ないそうです。
舌と鼻だけでなく、歯も味わうのに重要な役割を果たしているのです。
 
8020運動、80歳で20本の歯を残しておこう、
特に咀嚼に重要な奥歯は残しておきたいもの。
奥歯を守るためにも親知らず、やっぱり抜こう、と相成ったわけです。
 
さて当日。
予告どおり抜歯は難航。
先生汗だくで大工道具フル活用、の後は当然、
漫画のように顔が腫れあがり、頭まで痛くなるほどの痛み。
薬はもらっていたものの、お、これこそ鍼灸の出番!と腕に早速プスリ。
腕が熱くなるような感覚があり、しばらくしてズキズキがすぅーっと引いていく。
我ながら感動(笑)
 
以前、歯科の術後痛に鍼治療が有効であると
NIH(米国国立衛生研究所)が科学的根拠をもって発表した
と書きましたが、まさにその通り。
歯の処置後ツライ場合は一度試しに鍼を受けてみてください。
 
さて、では東洋医学の立場から歯をみてみましょう。
 
「歯は骨余」と言われ、生命とエネルギーの源である「腎」に属します。
生命の源が腎臓?!と怪訝に思われるかもしれませんが、
西洋の「腎臓」と中国医学で言う「腎」は役割や捉えられ方が違っており、
腎に宿る「腎気」が充実してこそ健康に発育成長し、
「腎気」の減少とともに老化、「腎気」が消滅する=死と考えられており、
元気に生きていくためには「腎」のパワーが欠かせないのです。
この「腎」が「髄・骨」をつかさどり、「歯は骨余」なのですから、
腎気の充実と共にぐんぐん成長し、老化と共に骨も歯も弱くなる、
というのは説明がつきます。
 
実際、先天的な腎の機能不全がある奇形児などの場合に
頭蓋骨が癒合しない、骨がもろいなどの現象がみられるそうですから、
東洋医学の理論もあながち眉唾だと否定できませんね。
 
ちなみに「腎気」が表面に表れたものが「毛髪」、
これも腎気の衰退(=老化)とともに抜けたり白髪になる、
という風に説明できます。
 
このように東洋医学では腎気と骨・歯は不可分の関係、
全身の状態がそのまま歯の元気具合につながるのです。
確かに風邪などで体調がよくない時には、
歯がうずいたり、歯が浮いたような感覚になりますし、
ストレスがたまると歯ぎしりしますよね。
ストレスは口腔内を酸性に傾かせ、虫歯を起こしやすいとも言われています。
また、糖尿病患者の9割以上が歯周病を併発し、虫歯の可能性を高めるとも。
西洋医学でも、全身症状と歯とは切っても切れない関係にあるのです。
 
一番のケアはもちろん歯磨きなどの口腔ケアと定期的な検診ですが、
普段からハハハ!と大口開けて笑えるような生活を心がけましょう(^O^)
 
ちなみに余談ですが、歯をキレイにするには「噛む」のもポイント。
唾液でお口を掃除してくれます。
そのほかにも咀嚼は胃腸への負担を減らす、
大腿部の筋力をUp(だからスポーツ選手はガムを噛む?!)、
脳への刺激・血流を増やす、体重減量につながる、
などなど効能は沢山。
 
歯が丈夫なら食いしばることができ、いざ!という時にも力が出るもの。
若いと歯のことなんてまだまだ先のこと、と思うかもしれませんが、
今のうちから意識して毎日の生活に当たり前のこととして取り込みましょう。
定期的な検診も忘れずに!