February 29, 201200:29 らくみ通信 2012年 如月 〜ツボと経絡(けいらく)〜

Vol.101
2012/02/28
 
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┃\/┃     らくみ通信 2012年 如月 〜ツボと経絡(けいらく)〜
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暖かくなったかな、と思ったらまたぐぐっ〜と冷え込み、またまた都心は雪!
北陸生まれの私でも、もう雪はいいかなぁと思ってしまいますが、
こうしながらも春に一歩一歩近づいているんですよね。
木々を見やると、この寒さにもめげず自然は一足お先に春支度。
中心にぎゅっと固く集中させていたエネルギーがゆるみ、
枝先まで広がっているのが分かります。
あぁ、もう少しであちこちに色と匂いがあふれるなぁと思うと
実際はまだまだ寒くとも、ほっこりした気持ちになります。
縮めていた首を伸ばし、視線を上にやると、なんとなく胸がすぅっとします。
 
さて、前回予告したとおり、今年は五臓六腑を順にご紹介します。
が、その前に、全体像をとらえるべく、
今回はざっくり、「ツボと経絡(けいらく)」についてお伝えします。
 
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私達鍼灸師が鍼を刺す目安である「ツボ」。
WHO(世界保健機構)で認められているツボは361。
これらが主に14本の「経絡(けいらく)」の上に並んでいます。
並んでいる、といってもお行儀よく整列しているわけはなく、
集中しているところもあれば、随分間があいているところもあり、
まっすぐ並んで見えるところもあれば、大きく蛇行しているところもあります。
 
ツボは聞いたことがあるけれど、経絡(けいらく)って?
ツボを駅とするなら、経絡は電車の路線。
14路線361駅。
それぞれ行き先が肺、大腸、胃、心臓、肝臓・・・などと決まっており、
肺経、大腸経、胃経・・・と名前がついています。
脇から指先まで9ツボ(駅)しかない、短距離路線(経絡)もあれば、
頭のてっぺんからつま先まで63ツボもある、長〜い路線もあります。
 
銀座線が銀座、半蔵門線が半蔵門を通るように、
肺経、大腸経・・・と名前がついた各経絡は、その名前の臓腑と関連します。
「肺経」という路線のツボ(駅)であれば、肺から遠いところであっても
そこへ通じているので、肺に関連する症状を治すことができます。
また、乗換駅では他の経絡につながることができるので、
「肺経」のツボで他の臓腑の不調を治すこともできます。
 
なんとなくイメージできますでしょうか?
 
経絡には「気」「血」「水」が流れています。
そして、ツボはこれら「気」「血」「水」の出入り口です。
「気」「血」「水」は経絡をぐるぐる流れながら、全身を栄養しているわけですが、
何かのトラブルで滞ると、その滞った場所が不調に陥ります。
例えば・・・この季節なら「寒」(冷え)による風邪。
表面を防衛している「気」が「寒」と戦い、負けてしまうと、
防衛軍を送り出している肺につながる「肺経」がやられ、
その上に並んでいるツボに圧痛(圧すと痛い)やコリなどの症状が出ます。
そこを治療してやれば、滞りは消え、またぐるぐる巡り始め健康に戻る、
と、簡略化するとそんな具合です。
刻々と変化する人の体、実際はこんなに簡単ではありませんが・・・
 
「血」と「水」は「血液」と「リンパ液」、
と西洋医学に置き換えることができるのでイメージしやすいですが、
「気」は東洋医学独特で、得体の知れないものです。
 
が、この得体の知れない「気」こそ東洋医学では重要で、
この「気」がなければ「血」も「水」も動くことはできないのです。
 
今まさに亡くなったという人を想像してみましょう。
確かにそこには「血」も「水」も存在します。
が、動くことはありません。
物質である血や水を動かす「何か」が消えてしまったからです。
この「何か」こそ「気」。
心臓を動かしていたのは前回もお伝えした、宇宙に通じる波動、エネルギー。
中国語で亡くなることを「没気(メイチィ)=気がなくなった」と言いますが、
まさにそうだなぁと思います。
 
鍼灸を科学的に解明するアプローチでは、
当然のことながら「気」は無視されます。
が、現代医学をもってしても、なぜ死ぬのかは解明できないですし、
「気」の存在を今は証明はできなくとも、否定はできないと、私は思います。
「気」の存在を完全に無視しては治療できないと個人的には思います。
 
もちろん、「気」の存在の前に筋肉や血管、神経その他基本的な解剖を理解して、
安全に、正確に、鍼を打つことが前提ですけれどね。
 
話を戻して、
ツボはこのように、「気」「血」「水」が出入りする場所なので、
そこが痛いとか、コリコリする、凹んでいる、とか何かしら反応がある場合は
その部分を圧すなり、暖めるなり、さするなりしてあげると、必ず変化します。
ツボの勉強をしていないからやみくもなことはできない、ではなく、
自分の体なのだから、自分の気持ちいいように、適当にやってみればよいのです。
放っておくよりずっとずっとよいですよ!
 
お医者さんに行って、へぇ〜、そんなことになってます?!の前に、
必ず何かしら自覚症状があるはずなのです。
それに「気」づいてあげられる敏感さを持ち合わせると、
体も気持ちもぐっと健康になれるはず!
 
寒いですが、着替えの際に乾布摩擦する、
おふろであちこち圧してみる、さすってみる、観察してみる、
時間を見つけてストレッチする、
何でもよいのです。
 
「気」分転換に花や緑や外部のよい「気」を取り込むのも手。
雪降りしきる寒さもあと一息!
寒さの奥で出番を待っている花や緑の息吹を感じながら
「気」をめぐらせましょう。
そうすれば「血」も「水」も動き、元気になれます。
逆に「気」乗りしないなぁという場合には、体=血と水を動かして、
気を動かしましょう!
では、転ばない程度に張り切ってp(^^)q
 



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