July 31, 201200:17 らくみ通信 2012年 文月 〜 五臓六腑その2 心 〜

Vol.106
2012/07/31
 
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┃\/┃     らくみ通信 2012年 文月 〜 五臓六腑その2 心 〜
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始まりましたね!オリンピック!
4年前は現地北京で、奇抜なスタジアムがその全貌を現していくのにワクワク、
プレオープンしたスタジアムへ準備試合のようなものまで見に行き、
開会式当日はパプリックビューイングで大盛り上がり!
だっただけに、今回はあれ、といううちに始まった感がありますが、
始まるとやはり釘付け。
早起きに拍車がかかっています。ネムい・・・
オリンピックって、独特ですよね。
 
さて、今回はお約束どおり、五臓六腑の二つ目、「心」を紹介するわけですが、
オリンピックも五輪で「5」。
ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニア、南北アメリカ、の5大陸を表す、
青、黄、黒、緑、赤、と並ぶ五つの輪。
このシンボルマークを考案したクーベルタン男爵によると、
五輪マークの五色に地色の白を加えると、
世界の国旗のほとんどを描くことができる、とか。
五臓六腑の属す五行説は、青、赤、黄、白、黒。
 
ちなみに、中国語で「五輪」と書いても、オリンピック、の意味にはなりません。
オリンピックは完全和製語で、「五輪」という名和訳をつけたのは、
戦前の読売新聞、運動部記者、川本信正氏。
1936年のベルリン大会時に同僚から「いい訳語はないか」と言われて
シンボルマークから「五輪」を考えついたそうです。
元々、「五輪」は、「地、水、火、風、空の五つの元素が世界を構成する」
とするインド哲学の考え方を指していたようですが、
今ではすっかりオリンピックとして定着しています。
 
インド哲学といえば、アーユルヴェーダ。
体質や性格の違いから、ヴァータ(風+空気)、ピッタ(火)、カパ(水+地)
という3タイプに分け、それぞれに応じた食生活指導や治療を行います。
 
5つの要素を3つのタイプに分けるインドのアユルヴェーダに、中国の五行説。
日本古来の音も「5」音階ですし、3や5、という数字自体に深い意味がありますが、
話が大きくそれるので、それはまたいつか。
 
では、まさに試合を見ながらドキドキ・・・五臓六腑の「心」についてお伝えします。
 
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前回の「肝」。
「春」らしく、「曲直」「生」という特徴の「木」に引き続き、
今度はまさに今真っ盛りの「夏」、「炎上」の性質を持つ「火」の臓「心」。
めらめらと燃える火そのままに、「温熱・上昇」の作用をもっています。
「春・東・青」の肝に対しては、「夏・南・赤」。
これは「炎上」のイメージ通りですから、分かりやすいですね。
 
「肝」の特性「生」に対しては、「長」。
芽吹いた葉が、「炎上」という性質によって、
どんどん成「長」していくさまを表します。
 
そして、なにより、
「君主の官なり、神明これより出づ」。
「心」は全ての頂点に君臨する君主であり、すべての精神活動を支配し、
あらゆる意識的活動と無意識的活動をつかさどります。
 
前回の「将軍」である肝がおつかえする「君主」こそが、「心」であり、
「五臓六腑の大主」。
心が蔵している神がなくなれば死んでしまいますし、
安定していれば、生体機能も精神活動も健全に維持されます。
「心」は現代医学でいえば、「心臓」プラス「大脳」「中枢神経」でしょうか。
知覚・記憶・思考・意識・判断などすべての精神活動を支配して、
その中心となっているのです。
 
ですから、「心」を病んでしまうと、
記憶障害、健忘症、言語障害などの症状や、
煩燥感、不安感、臆病さなどの精神症状、寝つきが悪い、眠りが浅い、
夢をやたらに見る、などの睡眠障害をおこしやすくなります。
さらに重症になると、失神、昏睡・・・という意識喪失状態となり、
ほんとうに神を失する=死に至る、とつながります。
 
そんな「心」の状態を表すのが、「舌」と「顔」。
顔つやがよければ当然元気と分かりますが、
それだけでなく、この「顔」には「表情」も含まれます。
明るい暗いだけでなく、目の色、とでもいいましょうか、
神が安定していれば表情も穏やかです。
 
前回「目は肝の窓」とお伝えしました。
肝は将軍となって「心」を支え、
「心」の下で指揮を執り、気や血の流れを調節しながら
のびのびと全身をめぐらせているんでしたよね。(=そせつ作用)
ちなみに、「心」はそのおおもと、現代医学同様、
規則正しく血を送り出す役目を果たしていますから、
バランスが崩れると、ドキドキドキとやたらに早くなってみたり、不整脈となったりします。
 
話を戻して、ということは、当然「顔」の中の「目」を見れば、
「心」と「肝」という重要な臓器の具合がわかるというわけです。
 
もうひとつ「心」の状態を表す「舌」は「顔」同様に血流豊富。
「心」が病むと味覚異常が起きたり、舌が腫れぼったく感じたり、
プツプツ、イチゴのように舌の縁に赤い点々が出たりします。
脳梗塞や卒中などではろれつが回らなくなりますよね。
東洋医学にあてはめれば、脳=心=神→舌で分かる、となります。
 
ひどく疲れたり、睡眠不測だったり、ストレスがかかると、
なんとなーく舌が分厚く感じたり、あごの辺りがぴりぴりしたりしませんか?
また、ベーッ戸と舌を出すと、舌の縁に赤い点々が出ているのが見えます。
これは大事な「心」が病んでいる証拠。
そんな時はひとまず体を横にして休めてあげましょう。
 
「炎上」の性質を持つ「心」は、夜はきちんと休んで鎮めてあげないと、
めらめらと燃え続け、体をやたら疲弊させることになります。
「肝」が夜になると血を貯蔵することで回復を図ると書きましたが、
「心」もまさに同じく、夜は活動を抑えてこそ、
次の日また規則正しく動くことができるのです。
東洋医学ではなによりも「陰陽のバランス」を最重要視するので、
昼と夜、静と動メリハリをつけることが、体のバランスをとることにつながります。
 
といっても、心や肝が病んでいると、体を休めようといっても
なかなか眠れなかったり、同じように休んでいるつもりでも疲れがとれないから厄介。
そんな時こそ鍼灸の出番!
不思議と眠れるようになったり、ソワソワ落ち着かない不安感が取れますよ。
夏は冬と違い、凝りや痛みによる症状は少ないものの、
夏バテと言われるようになんだか疲れた症状が出やすいもの。
セルフケアではなかなか復調できないときは、鍼灸院をたずねてみてくださいね。
 
最後に、「火」「」「夏」「南」「長」「赤」・・・と並んでこれば、季節の特徴は「暑」。
去年に引き続き、昼間はかなりの暑さが続いています。
いきすぎた暑さは「心」を、「神」を痛めます。
熱中症にはくれぐれも気をつけましょう。
文字通り、「失神」してしまいますよ!
 
「肝」には「酸」でしたが、「心」には「苦」味が効きます。
ゴーヤーなどの苦味はもちろん、スパイスを上手にとりいれて汗をかき、
暑さを芯から追い出しましょう!

テレビでは競泳200平泳ぎ準決勝が始まりました。
北島、200はどうか?!
この夏はしばらくドキドキ ソワソワ、心臓に負担をかけそうです^^
がんばれ、ニッポン!
 



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