2008年02月29日

はじめに

このブログは、普通のブログと違って、日にちを無視して、上から下に読み進んで下さい。

c3e1806e.jpgバンディングとは…

鳥類標識調査、つまり、野鳥に足輪を付けて、鳥の移動や寿命を知るための調査のことです。

環境省が山階鳥類研究所に調査を委託し、資格を持ったバンダーと呼ばれるボランティアの調査員が捕獲・放鳥を行なっています。

でも、どのように役に立っている調査なのでしょうか? 野鳥にとって危険はないのでしょうか?
鳥種によっては調査が良い結果を生んでいるものもあると思いますが、「スズメ目」と呼ばれる小型の野鳥の場合、調査の成果が活かされておらず、野鳥にとっては負担になるような事が行なわれている事を知り、2005年の夏に、一部の問題あるバンディングを考え直そうという問題提起が始まりました。

はじめは、それまでの状況から考えても、「調査の問題点を認識し、改善して欲しい」という小さな声に対して環境省や山階鳥類研究所が耳を貸してくれるとは思えませんでした。
しかし、問題提起後の2度の鳥類標識調査の検討会(毎年3月末)では、問題提起を踏まえた内容にも議題が及んではいるものの、今後の具体的な指針が示されていない事柄もありました。
2008年6月末、問題提起後3度目の検討会の議事概要が公表されました。このブログの「問題提起からの経緯」のリンクから読むことができます。ぜひご一読ください。
検討委員や環境省の発言の中で、検討会や調査の改革や見直しについて言及されていることは注目すべき点ですが、具体的な結論には至っていません。「そのうち」ではなく早急に取り掛かって欲しいと思います。

★最新情報 (平成21.5.29)★
平成20年度の鳥類標識検討会の議事概要が公開されました。
今までと同じく、中島@カワセミ日記さんの「知って欲しい野鳥のこと」で読むことができます。
「鳥類標識検討会の議事概要について」
今回は20年12月と21年3月に行われた2度の内容が公表されています。



たくさんの方に、バンディングの問題点について知っていただき、一緒に考えていただく事で、これから先の調査が少しでも早く改善される事を願っています。

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このブログは、リンクフリーです。
2005年9月15日 ブログUP ・・・以降、状況に応じて、加筆・訂正
2008年3月 ・・・今までの経緯を踏まえ、まとめ方を変えてリニューアル
(バンディング問題の「入口」となるようにと思って作ったブログですが、
考え方や表現は管理人MAKI 個人の主観によるものであり、文責はMAKI にあります)

(足輪の付いたオオルリの写真は、中島カワセミ日記さん撮影)

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2008年02月22日

バンディングの基礎知識

バンディングについては、「山階鳥類研究所ホームページ〜渡り鳥と足輪〜」によれば、次のように説明されています。 
これは一部を抜粋したものです。山階鳥類研究所のホームページで全文や関連事項もご覧ください。

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★「バンディング」とは?
鳥類標識調査(バンディング)とは、1羽1羽の鳥が区別できる記号や番号がついた標識(足環)を鳥につけて放し、その後の回収(標識のついた鳥を見つけ、その番号を確認すること)によって鳥の移動や寿命について正確な知識を得るという調査方法です。
  この調査はヨーロッパで100年前に始められた方法で、現在も世界各国でさかんにおこなわれています。各国の標識センターは、お互いに連絡をとってデータの交換をおこなっています。現在、日本では環境省が山階鳥類研究所に委託して標識調査を実施しており、全国に設定された鳥類観測ステーションを中心に山階鳥類研究所や大学などの研究者、ボランティアバンダーが鳥を安全に捕獲し、標識をつけて放鳥しています。この調査を行うためには、野生の鳥を捕獲するための特別な許可(鳥獣捕獲許可)を受けなければなりません。

★「バンダー」とは?
標識調査をおこなう許可を持つ人を鳥類標識調査員(バンダー)といいます。バンダーは、鳥類の識別について十分な知識を持ち、鳥を安全に捕獲して放鳥する技術を身につけていることが必要です。バンダーになるには十分な訓練を積んだ後、山階鳥類研究所が実施するバンディング講習会に参加し、バンダーの資格があると認められなければなりません。認定を受けたバンダーは、毎年環境省へ鳥獣捕獲許可の申請をして許可を受け、それを携帯して調査をおこなっています。標識調査を実際に担っている人の多くは、こうしたボランティアバンダーたちなのです。

★「足輪」とは?
 足環はおもにアルミニウムや軽い合金で作られ、一つ一つに異なった番号が刻印されています。現在環境省が発行している足環には、"KANKYOSHO TOKYO JAPAN"という文字と番号が刻印されており、ミソサザイやセッカのような小さい鳥からオオハクチョウのような大きい鳥まで、様々な鳥につけられるよう16種類のサイズがあります。一番小さいサイズの足環で重さは0.04gで、例えば約9gのミソサザイでは体重の0.44%に当たります。
★「標識」には金属足輪の他に、カラーマーキング調査(カラーリング・カラーフラッグを装着)も行なわれています。

★標識センターの役割
鳥に足環がつけられると、その番号、足環をつけた年月日・場所、鳥の種名・性別・年令、足環をつけた人などが記録され、山階鳥類研究所にある標識センターに集められます。標識センターでは、これらのデータをコンピュータに入力して集計します。足環のついた鳥が発見されたという報告があると、足環の番号から放鳥したときのデータを検索して回収記録としてまとめ、回収者や放鳥者へ連絡します。また、外国の標識センターとも情報交換をして、お互いの国を行き来する渡り鳥の移動記録を収集しています。そして年毎に調査結果の報告書を作成し、環境省や各都道府県、バンダー、関係した研究機関等へ配布しています。
 センターのもう一つの役割は、バンディングの調査体勢を整えることです。ボランティアバンダーの鳥獣捕獲許可の申請手続き、足環や捕獲用のカスミ網*の一括購入と貸し出し、バンディング講習会の開催と新しいバンダーの養成などをおこなっています。また、近年は東アジアおよび東南アジアの鳥類研究者たちへの標識調査技術の移転などにも力を入れ、アジア各国でも標識調査が実施できるよう協力をしています。
*カスミ網の所持と使用は法律で禁じられていますが、標識調査を目的とする場合は特別に許可されています。

★繁殖地・中継地・越冬地
 多くの鳥は、卵を産み雛を育てる場所(繁殖地)と冬を過ごす場所(越冬地)を変えて季節的な移動をします。この移動のことを広い意味で"渡り"といいます。渡りについて調べる目的の一つは、鳥の繁殖地・越冬地・途中に立ち寄る中継地の関係を調べ、それぞれの環境をよく知った上で保護に役立てることにあります。ツバメのように国境を越えて渡りをする鳥を守るためには、繁殖地の環境だけでなく、渡っていく国々の環境もいっしょに保護していかなくてはなりません。

★参考資料【山階鳥類研究所のホームページ】より
TOPページ
山階鳥類研究所の活動
渡り鳥と足輪 〜Bird Banding〜
鳥類標識調査 仕事の実際と近年の成果

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調査する側の目的や意義は上に書かれている事のようですが、今のままのやり方で調査を続ける事に、問題はないのでしょうか。
この問題提起は、バンディングを一方的に危険視しようと言うものではありません。バンディングの「問題点」は改善すべきだ、というものであることを踏まえて、ご一緒に考えてください。

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2008年02月20日

死亡数の把握

バンディングでは、鳥種によっては無双網・ロケットネット・手捕りなどで捕獲することもありますが、スズメ目の小鳥は、ほとんどがかすみ網で捕獲されます。

ツバメバンディングの現場を見た人は少ないと思います。
NOB’S SHOWCASEの「撮影日記」で
ツバメのバンディング調査の映像足輪装着の映像(佐藤信敏さん撮影)を見る事ができます。
(注:Quick time のインストールが必要です)
見られない方は、こちらの静止画面をどうぞ。

バンディングは、鳥類観測ステーションと呼ばれる調査ポイントで組織だって行なわれるものもありますが、バンダー個人が自由に選択した場所で、一人や少人数で行なわれるものもあります。
バンダーは、無理のない枚数の網を張り、天候や、捕獲が予想される鳥の数など、特に問題のない場合は通常1時間の間隔で網の見回りを行なっているという事です。
しかし、小鳥がかすみ網にかかっている間に、猛禽やモズ、猫に殺される事があります。
時には、予想外に多くの鳥が網にかかって、少人数では対応しきれず、死んだり、怪我をしたりする鳥もいます。
(注:鳥が死亡する事を、「落ちる」「落鳥する」と言う事があります。「モズに落とされた」などという言い方もします)

では、調査で、どのくらいの鳥の死亡があるのでしょう。
山階鳥類研究所によれば、「1000羽に4羽程度」だと言うことです。それは、「500羽以上カスミ網で放鳥し、死亡数のことが日記にきちっと書いてある調査データだけをピックアップして集計した」数字だそうです。しかし、問題なのは、日記に書かれていない死亡数なのではないでしょうか。
調査で何羽の死亡があったのか、山階鳥類研究所はその数を把握していないのです。
なぜなら、バンダーには足輪をつけて放鳥した鳥の数を報告する義務はあっても、死亡した鳥の数を報告する義務は無いのですから、調査全体での死亡数を把握することは不可能だからです。

平成18年度には調査で記入する用紙に死亡数の欄が作られ、山階鳥類研究所はバンダーに死亡数を書くことを促しているそうですが、記入が義務付けられたわけではありませんでした。
ある離島での調査で、1000羽に4羽という割合を越える鳥の死亡があったというのは、「有名なないしょ話」のようです。またバンダーが一人で行なった調査の時、50羽にもおよぶ死亡があったという話も聞きます。
今まで、調査での死亡数に関しては、なぜか、触れられてきませんでした。
どうして山階鳥類研究所も環境省も、本当の死亡数を知ろうとしなかったのでしょう。
平成18年度の検討会では、検討委員から死亡数も全部公開すべきだという発言もありましたが、それについての結論は出ていません。19年度の検討会では、死亡数についてのはっきりした考えを聞きたいと思います。

問題なのは、死亡があることではなく、調査の統括機関が、実際の死亡数や死因を知る必要を感じていない点です。
許可なく野鳥を殺すことは違法です。
かすみ網を使う事も、鳥を捕獲する事も、特別の資格を持った調査員にしかできない事を謳っている調査ですが、鳥を死亡させても良いという資格を与えられているわけではありません
捕獲資格を与えられたからと言って、死亡報告が義務化されないことには疑問を感じずにはいられません。

調査の統括機関である山階鳥類研究所が、実際の死亡数を把握していない事、把握しようとしない事、把握できない事に、問題はないのでしょうか。


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2008年02月18日

データの活用

コルリ
ネット上のバンダーの方やバンディングを見学した人のサイトで、このように持った鳥の写真が見られました。
(写真は、バンダーの方からお借りしたものです)
データ収集や識別のために、翼や尾羽を広げて細部を撮った写真や、体長を計ったりしている写真も公開されていました。
山階鳥類研究所の標識研究室長から、「決して危険なことではなく、その際、見学者の写真撮影も問題はない」という説明を受けました。

写真撮影や計測は必ず行なわれるものではありませんが、行なう場合には鳥の負担を必要最小限にとどめるよう努力すべきです。
バンダーは、捕獲資格を与えられている事や識別能力の高さに自信や誇りを持っていますが、サイトの中には、目的を超えた記念撮影的な写真撮影や、鳥に触れる事ができる特権で鳥をもてあそんでいるような書き方になっているものもありました。

疑問に感じるのは、調査は何十年も続いて来たのに、このようにして撮られた写真や計測された数値が、データになって来なかったという事です。
写真は撮影者が所有しています。
計測などのデータがバンダーの研究のために使われる事があるということで、データの所有権などが明確にされておらず、検討会でも意見が出された事がありますが、はっきりした指針が示されては来ませんでした。
なんの為の写真撮影や計測なのでしょうか。

足輪を付けて放鳥された鳥の移動に関するデータの公開・活用さえも、行なわれて来ませんでした。現在は、データ入力が進みつつあるという段階です。
平成18年には、山階鳥類研究所のHPで、「カラー版 鳥類アトラス−鳥類回収記録解析報告書(1961〜1995年)」のPDF資料を、自由に見る事ができるようになりました。とは言っても、代表的な種類の1995年までの回収データをビジュアル的に表現した物でしかありません。

データの活用について、今までの検討会で何度も話し合われて来ましたが、18年度の検討会の議事概要「議題3−鳥類標識データベース」を読んでみても、明確なデータ公開の方向性さえ決まっておらず、環境省の発言は、「データベースの公開に係る考え方そのものについては、早い内に具体的にしていきたい」といった段階なのです。

調査が始まってから何十年も経っているのです。その間にレッドリストに挙げられた鳥もいます。渡りの調査を保護のために活かそうというのなら、猶予のない鳥種もあるのです。
なんのためのデータ収集なのか、なんのための調査なのか、はっきりした指針を一刻も早く示して、データがより良い形で活かされなければ、意味がないのではないでしょうか。


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2008年02月16日

調査実態の把握

このような事例がありました。
地方新聞のWEBサイトで、バンダーの方が書いていた連載記事でのことです。
このベテランのバンダーは、捕獲場所から遠く離れた小学校に野鳥を持ち込み、自ら「押し掛け出張授業」と称して、先生や子供達に鳥を触らせたり、放鳥させたり、羽を広げて見せるなどした様子を、何度も記事にしていたのです。

山階鳥類研究所のバンダーに対する認識は、「バンダーは専門知識が豊富で、鳥の安全を考えて調査を行なっている」というものですが、この事例では、「バンダーの行為として問題である」との認識を示しました。
しかし、問題提起が起きるまで、環境省や山階鳥類研究所は、バンダーのこのような行為を知りませんでした。


18年度の検討会の議事概要によれば、鳥類標識マニュアルの、バンディングにあたっての心構えのあたりを大きく改訂する予定だということで、「資格認定の取り消し」という項目も入っていると報告されており、19年度内には形あるものに仕上げて全バンダーに配布したいとのことでした。
しかし、今までのマニュアルにも鳥の安全に関しての注意事項は書かれていたにもかかわらず、それを守らないバンダーがいたのです。

バンディングは、見学会などが行なわれている反面、非常に閉鎖的な調査です。
個人的なバンディングでは、バンダーが自分で調査場所を決めて、好きな時に調査を行なっています。
マニュアルが改訂され、罰則が設けられたとしても、山階鳥類研究所がバンダーの個々の行動を把握することは可能なのでしょうか。
バンダーが問題ある行動をしていないかを監視をする事ができるのでしょうか。


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2008年02月14日

鳥の負担

《 環境教育でのバンディング 》
全国各地で、「環境教育」や「自然に触れる」という事で、さまざまなバンディング見学会や、バンディングを取り入れた野鳥観察会が行なわれています。

インターネット上の、ある見学会の案内文では、「ネットを使った捕獲調査(バンディング)の様子も見学します。野鳥を手にとって,間近で見られる貴重な機会です」と、参加を呼びかけていました。実際には、この時はホオジロが1羽かかっただけで、一般の方は野鳥に触れなかったとの事ですが、「捕まったホオジロには申し訳ないが、じっくりたっぷり見せてもらった」との記述がありました。
多くの見学会の参加者の感想は、「普段は双眼鏡で見ることしかできない野鳥を、細かな観察ができて貴重な体験だった」というようなもので、見学会を意味のある事だと捕える方が多いようです。

しかし、バンディング見学会の参加者には、見学会に疑問を感じた人もいます。
★シマリスのほおぶくろ「観察会でのバンディング見学」
★Nanaの写真と絵日記ブログ「標識調査を教育現場に取り入れることに関して」

ある見学会では、「エナガが群れで掛かって会場は大パニック。参加者全員が網場に入ってはずしにかかるが、なかなか思うようにははずれない」などという記述がありました。
悪天候の日や、鳥が疲労している渡りの中継地点である離島や岬などでも、バンディングや見学会が行なわれています。

かすみ網にかかっただけでも鳥にとっては大きなショックなのに、参加者に見せる目的で長時間拘束したり、たくさんの一般参加者が手で触れたり、そばで見たりすることは、野生の鳥にとって大きなストレスになるのではないでしょうか。
バンダーは、鳥の安全を考えてバンディングを行なっている、と言いますが、このような見学会が行なわれている現状は、どう考えたら良いのでしょう。


《 足輪の負担 》
大学教授でもあるバンダーの方が書いた この論文(PDF資料)では、足輪の安全性について論じられています。
論文の最後に、こんな文章があります。
「足輪自体による障害はほとんどないといえ、足輪による標識調査の適用範囲は小型種も含めた希少種などにさらに広げることは意義がきわめて高い」
ちょっとわかりにくい文章ですが、要するに「足輪は危険ではないから、数が減っている希少種の小鳥にも積極的につけるべきだ」という事だと思います。

データの活かし方も定まっていないのに、「1羽でも多くの鳥に足輪を付ける事が、調査の成果につながる」というのが、多くのバンダーの考え方です。
足輪を付けて放たれた小鳥のその後を追うのは、むずかしいのです。かすみ網で捉えられ、人間の手で触れられて、さらに足輪を付けられ…その足輪は一生はずす事ができません。
小鳥にとって、その負担は小さなものなのでしょうか?
数を減らしている小型の鳥を積極的に捕獲して、足輪を付けるべきなのでしょうか?
わずかな数になった種類の鳥が再び捕獲される可能性を、調査する人達はどう考えているのでしょう。希少種となった鳥の「渡りを知ること」が、「保護」に活かされるのは、いつなのでしょうか?


BIRDER誌(2006年4月号)には、別のバンダーの方が書いた「標識リングは重いのか?」という記事が載りました。足輪の安全性を重さで説明しようとするこの記事に対し、疑問の意見を書いた方もいます。
カワセミ日記 2006年3月30日
シマリスのほおぶくろ 「BIRDER 4月号」
Goichi’s Birds 「足輪の負担は重さだけなのか?」

足輪の付いた鳥を見つけた事がきっかけで調査を知った人の中にも、疑問を感じている方がいます。
「CAT MINT」 の 「バンディングのページ」
2001年、足輪を付けたアオジの死骸を見つけことでバンディングを知った、北海道十勝の純子さんのサイト。

「横浜・金沢区の野鳥」
発信機や足輪・フラッグを付けた鳥たちとの出会いから始まった、Tori敏さんのバンディング問題。サイトTOPページのシンボルマーク下の文字をクリックすると、バンディング関係の目次ページに行けます。

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2008年02月12日

調査の成果

山階鳥類研究所のHPによれば、戦後、鳥類標識調査が再開された1961年から2000年までに約300万羽の鳥が標識放鳥され、約1万8千羽が回収されたということです。最近では毎年約20万羽が標識放鳥されています。(スズメ目を含む、すべての鳥の数字です)
バンディング調査には、渡りを知ることで、その鳥の保護に役立てるという意義があります。しかし、前にも述べたように、データの集計、公開さえ指針が示されていない段階なのです。

18年度の検討会での事務局からの報告を見ると、次のような物がありました。
「今年度から、これまでのデータと今年度の全国のオオジュリンの調査結果に一定の条件を付けて集計し、性比、年齢比の地域差を分析している。特に本州の北部では真冬にオスが多いのではないかという示唆があり、来年以降も条件を統一して継続したい。これは、今までに蓄積してきたデータの活用に関連した試みでもある」

オオジュリンは、スズメ目の中では、飛び抜けて再捕獲数が多い鳥です。
ちなみに1961〜2002年の40余年で100羽以上の回収が有ったスズメ目の鳥を挙げれば、次のとおりです。
ショウドウツバメ・・・186   
ツバメ・・・318   
ハクセキレイ・・・512   
ツリスガラ・・・219  
メジロ・・・111   
カシラダカ・・・176   
アオジ・・・1563   
オオジュリン・・・6195  
スズメ・・・210
それ以外のスズメ目の鳥の回収数は、100羽以下です。

レッドリストに載っているようなスズメ目の小鳥の調査のデータが活かされるのは、いつになるのでしょうか。

平成19年度からプロジェクト調査を実施することになったそうですが、その調査そのものが、野鳥の危険の増大に繋がる事がないよう、充分な配慮の上に実施して欲しい、と願わずにはいられません。

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2008年02月10日

問題提起からの経緯

●「バンディングの問題点を見直すべきだ」というインターネットでの問題提起は、2005年の夏に始まりました。バンダーやバンディング見学をした人のサイトに、問題と思われる事例がたくさん見られたからです。
当初、問題と思われる記事をリンクで紹介しましたが、調査する側の人の中にはリンクに批判的な方もいました。しかし、そのような記事が、調査に関わった人たちが何の疑問も感じないまま、ネット上でいくつも公開されていたのです。その事例を紹介しなければ、調査の実態を知っていただくことは出来ません。
問題提起が始まって、それらのサイトの中には、閉鎖されたり、記事が削除されたりものもあります。
「なんら問題がないにもかかわらず、誤解を避けるために削除せざるを得なかったサイトもあった」、とバンダーの方からご指摘がありましたが、問題がないサイトならば、削除するのではなく、堂々と公開できるように、バンディングの閉鎖性を打開すべきではないでしょうか。
多くの方が、「問題は有ると思うが…」と言いながらも、その問題点を改善する事ではなく、問題提起に反感を示されることには、調査に関わる方々との「問題点」の認識の仕方、問題提起の意味の理解の仕方に、大きな食い違いを感じました。
調査に関わる方々にバンディングの問題点について考えてもらう事は、予想以上に難しい事だと痛感しています。

2005年11月
「カワセミ日記」11月3日の「バンディング問題を総括します」
問題提起を始めて数ヶ月までの「まとめ」です。
カワセミ日記
中島@カワセミ日記さんは、問題提起の最初の段階から、独自のトーンと論理で、熱心に活動を行なって来られました。
・中島さんの作ったバンディング問題のサイト 「知って欲しい野鳥のこと」
・中島さんの管理する掲示板 「バンディング問題を考える掲示板」

2005年11月
佐藤信敏さんの「山階鳥類研究所に対する質問」に対する、山階の回答
「NOB’S SHOWCASE」撮影日記インデックス、11月13日の「山階鳥類研究所からの回答」で、読む事ができます。

2005年12月
和田剛一さんが山階鳥類研究所を訪ね、バンディングの見直しに関し、研究所長、調査室長や研究員の方と話をし、要望書を提出しました。
06年2月13日、その回答が公開されました。
和田剛一さんのHP 「Goichi’s Birds」
和田さんの、最初の一番の主張は、「今のバンディング調査では、渡り鳥の小鳥にとって危険があるのではないか?」という危惧でした。
そして今は、「鳥類標識調査は、具体的な保護施策に結びつけるべきである」 「鳥の虐待と殺傷の温床になっている密室での個人レベルの調査は止めるべきである」という意見を掲げています。

2006年3月
私は山階鳥類研究所の標識研究室長と会話させていただきました。その内容、室長からの所感や指摘、バンディングの見学記、バンダーの方のご意見、を公開しています。
★私のもう一つのブログ 「MAKIのくちばしトーク」の「私のバンディング問題」

2006年8月
同年3月末に行なわれた「平成16年度 鳥類標識検討会」の議事概要」が環境省から公表されました。
「知って欲しい野鳥のこと」…環境省との折衝記録 2006年8月9日の記事でPDF資料を見る事ができます。

2007年6月
同年3月の「平成17年度 鳥類標識検討会」の議事概要」が公開されました。
(「知って欲しい野鳥のこと」環境省との折衝記録 6月15日)
どのような検討会なのか、ぜひ、ご一読ください。

問題提起以前の検討会議事概要
「シマリスのほおぶくろ」「年度報告書を読む 2」で、PDF資料を読む事ができます。

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平成19年度に入って、改善に向けての何かしらの対策が取られたものとは思います。
19年度の検討会では、問題点の改善や、調査が活かされるための具体的な指針が報告されるのでしょうか? どのような話し合いが行なわれるのかに注目したいと思います。


★2008年6月末に、平成19年度 鳥類標識検討会の議事概要が公表されました。
(18年度と同じく「知って欲しい野鳥のこと」で公開されています)

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※参考資料
「渡り鳥アトラス ― 鳥類回収記録解析報告書(スズメ目 1961〜1995年)」
「鳥類標識マニュアル (第10版)1990年度版」

このページでダウンロードできます。
ボリュームがあるPDF資料ですが、貴重な参考資料です。

●しまりんさんの「シマリスのほおぶくろ」
「渡り鳥アトラス」・「鳥類標識マニュアル」などを、独自の視点で分析し、ご自分の意見を延べているブログです。

●山階鳥類研究所のHPの「渡り鳥と足輪」で、「カラー版 鳥類アトラス−鳥類回収記録解析報告書(1961〜1995年)」を見る事ができます。「渡り鳥アトラス」はスズメ目のみですが、こちらは、調査鳥類全般に渡る報告書です。

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2008年02月08日

みんなで考えましょう

この問題を知った方々のシンボル・マークによる意思表示の運動も、広がっています。

★マークを作ったななさんからのメッセージ・・・
「このマークは、一部の必要でない調査という名の心無い霞網捕獲等に対して 意思表示する目的で作りました」
マークを表示して下さったサイトもたくさんあります。
★特製ステッカー・車用の吸盤付きマークの申し込みは、こちらから。(手作りステッカー用のデータもあります)

●これからのバンディング調査を、より成果のあるものとするために、みんなで考えて行けたらと思います。

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2008年02月05日

★御意見は、こちらへ

各項目でのコメント、トラックバックは受け付けておりませんので、「コメント」は、ここか「ご意見 2」にお書き下さい。

こちらは投稿数が多くなってしまいましたので、「ご意見 2」にお書き下さい。

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2008年02月04日

★御意見 2

コメントは、こちらにお書きください。



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