女優の長谷直●さんがTVで言ってたんだけど、選考会で審査員たちに胸をさわられたんだって。(この女優は、1956年5月は東京都出身だから、1967年(昭和42年)東京都の審査会かな。)  
 確かタレントで●丘めぐみさんだと記憶していますが、健康優良児に選ばれて市長さんとか評議員の先生の前で全裸になりおっぱい等、普通に触られたそうです。とってもいやだったそうですが、親はなんか自慢げだったそうです。体のあっちこっちのサイズを丁寧に測られたそうですが、うわさでは男子は勃起の長さなども測られたようです。(注:●丘めぐみさん:1955年10月大分県生まれ)  
           
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 とにかく、健康優良児候補にされると、立派などというものではなく、泣いて帰ったりということもあったそうだよ。
          
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 私はいやだって言ったんですが、健康優良児になったら撮らなきゃダメだって言われて、泣く泣く、先生やその男の子、あと出版社のひととか健康優良児を決める団体の偉い人とか、男の人ばかり20人くらい見てる前で、裸になって撮影されました。  
 一番いやだったのは、もう一人の男の子とならんで撮影した時でした。  
 男の子は、やっぱり年ごろなので、私の裸を見て、あそこが大きくなっちゃって、なかなか撮影が出来ずに苦労しました。  
 私は、私の裸を見て男の人が興奮してるというのが信じられなくて、すごくいやでした。  
 おまけに、この写真は絶対外に出さないって言う話だったのに、あとで市の図書館で子供の科学シリーズみたいな全集の一冊をみたら、健康な男女の体、みたいな例で、その時の写真が載ってるじゃないですか。 
 無断で、私の裸の写真が本に載せられたことがすごくショックでした。  
 それから、学校の先生とか、大人が信じられなくなって、勉強もしなくなり、高校をやめてしまいました。  
          
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 検査の後で泣いて帰った子というのは、たぶんあの検査をされたのだと思います。もちろん、ここに書いても信じられない人の方が多いでしょう。 
 体験者の人は全国に大勢いるはずなのですが、かりに本当の事を言っても信じて貰えないから、最初から言わないという人が多いのだろうと思います。実際、言いにくい事を言った後で「それはウソだろ」と言われるのは非常に辛いものです。 
 その信じられない検査というのは、性器検査の中で行われました。性器を左右に開かれた状態で、指でクリトリスを刺激されました。グリグリという感じで、しばらくの間続きました。当然、健康な女性であれば液が出てきます。その液の出具合で健康度をチェックされたようです。 
 これは今から考えれば、人権無視も甚だしいと言わざるを得ません。マスターベーションもまだ覚えてない子にとっては、まるでレイプされたような気分になったはずです。泣いてしまう子が多いのは、この検査の為だと思います。実際私も泣いてしまったクチで、この検査で初めてマスターベーションのやり方を知りました。6年生にもなって、単に全裸を見られたくらいでは人前で泣いたりはしません。  
 後で聞いた話では、男子も性器をしごかれて精液の出具合をチェックされたそうです。ちなみにその手の検査は昔の軍隊でも行われていたそうです。   
             
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 健康優良児表彰制度というのは、新聞社が中心となって、それに文部省が後援、小学校(校長)が推薦して、教育委員会が県レベルで決めて中央審査会に推薦するのです。誰が反対できますか!! 全裸になって、審査員の前にでていくのも学校の代表だからと自分に言い聞かせて身の置場もない羞恥に耐え・・・・という。
          
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 健康優良児は50近い各県?男女会わせて60人ずつ、3,000人の中から、日本一、特選などを選んだわけだが、裸にでもしないと、順位をつけるのは大変なはず。健康優良児では、発育途中だから、そのとき発育が良くても停まって追い越されてしまうものはいたはずで、そういうことのないよう性的早熟は敬遠されたのではないだろうか。早熟は身長が早く伸びるが、同じに早くとまってしまう。それは、パンツの中に情報があるんですね。
              
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 健康優良児(けんこうゆうりょうじ)とは、身長・体重が平均以上で、学習成績・運動能力共に優れ、性格明朗な青少年として、朝日新聞社・文部省・都道府県教育委員会の合同で表彰された者を指す。以上の条件を満たす小学校6年生男女1名ずつを、各学校が推薦し、陸上競技場で徒競走などの運動能力テストを課した上、医師による健康診断・教師による面接を経て該当者が確定した。1930年、「日本一の桃太郎を探す」との触れ込みで開始された。戦前・戦中は強い兵隊の育成、戦後は食料事情の改善の指標として、毎年文化の日の恒例行事とされた。昭和11年に選ばれた北方松方は北方謙三の父親で、謙三は今でも当時のメダルを持っている。しかし、不要な優越感や劣等感を生むとの批判が強まり、個人単位の表彰は1978年で廃止。学校単位の表彰も、1996年に廃止された。(Wikipedia)  
             
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 健康優良児審査で、乳首の形や、性器の形まで調べられてたのはショックでしたけど、「学校の代表なんだ」と涙をこらえて受けました・・ 
 でも、それより、ミスユニバース県大会の時の全裸審査のほうが・・・  
            
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 小学6年生という精神的にも未成熟の頃、ありえない屈辱を経験された皆さん。成人し、現在の生活がある、いまさら何を、そっとしておいてもらいたい、多くの方はそういうお気持ちかも知れませんね。戦前の教育現場の常識と戦後の教育現場の常識の大きな相違、戦前の常識的な性道徳と戦後の常識的な性道徳の大きな相違、この落差相違が同時期に重なったことにより発生した悲惨な事件かもしれません。当時の教育関係者、主催者達に弁解の余地はありませんが、もし言わせたら「そんなつもりは無かったが」との呟きが聞こえそうです。現在でも似たようなことがどこかで形を変えて、「?のために」という空気の中で、密室で行われてる、そんなことは無いんでしょうかね。体験投稿をされてる皆さん、「学校を代表して」というキャリアだけあって文章がきちんとしてますね。