先週末は、関西方面に仏像を見に行ったのですが、暑かった~
まだ4月なのに28度とか、この調子だと、今年の夏も猛暑で決定ですかね┐(´д`)┌ ヤレヤレ
藤崎版『銀河英雄伝説』の単行本32巻が発売されました。
ライヒルの結婚式が掲載される巻ということで、ヒルダが表紙を飾っていますが、
カッと目を見開いて、皇妃というより、ラスボス風。ちと怖い感じ。
彼女には、幼い皇帝の後見として、実質的な支配者になる未来が待っているので、
間違いではないのですが、せめてアンネローゼの半分でも美人に描いていただけたらと・・・・

掲載範囲は、223話~226話。
次巻は、2025年8月19日発売予定とのこと。
では、藤崎版「銀英伝」@ウルトラジャンプの感想です。
例のごとく粗筋から。
・第228話
惑星ハイネセン。退役後は社会貢献をしていたムライが、突然、逮捕される。旧同盟政府や軍の高官など、要職にあった5千もの人々が、危険人物として収監された、「オーベルシュタインの草刈り」と呼ばれる事件だが、オベの狙いは、彼らを人質として、イゼルローン軍に開城を迫ることにあった。戦闘によって100万の生命を損なうよりマシ、という理由からだが、提督たちは卑劣だと反発し、戦績を揶揄されたビッテンフェルトに至っては、オベに殴りかかって地下牢送りに。これによって、黒色槍騎兵と、軍務尚書指揮下の憲兵隊の間は一触即発となり、遂に「ダウンティング街騒乱事件」を引き起こすが、あわや市街戦という時に、ワーレンが割って入って事を収める。こうした帝国軍の混乱を、利用しようとするルビンスキー。が、彼にも死期が迫っていた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
オーベルシュタインが草刈りをしたおかげで、ムライの私生活が判明。
嫁に娘に孫娘までいて、その2歳児に向かって、何やら小難しいことを言ってます。
学歴については、士官学校首席卒業だそうですが、その設定、いつ出来た~w
冒頭から。
新帝国歴3年3月、惑星ハイネセン。退役したムライの近況が描かれます。
チラと登場する嫁と娘と孫娘も、みんな黒髪の直毛で、東洋系の血の濃い一族ですね。
退役後のムライは、退役軍人の就職の斡旋など、社会貢献を仕事としていましたが、
突然、軍務尚書直属の陸戦部隊が家にやってきて、ムライを“危険人物”として逮捕します。

独房に入れられたムライは、これで人生終了かと、過去を振り返りますが、
ここで彼は、幼少期から学業の成績は優秀で、士官学校を首席で卒業した後は、
そこそこ功績をあげてヤンにスカウトされた――など、読者が初めて聞くような経歴を披露。
しかも、回想はモノローグかと思いきや、隣りの房まで聞こえるような大声だったとw
ラグプール刑務所(原作設定)の隣室に収監されていたのは、シトレ元帥。
6ヶ月間ここに居るということは、「グエン・キム・ホア広場事件」の首謀者ではないかと、
ロイエンタールから疑われた時からずっと、ということになりますが、彼によると、
旧同盟の軍や政府の高官など、要職にあった人々が、続々と収監されてきているとのこと。

ムライとシトレ、同世代の2人ですが、人種が違うし体の鍛え方も違うということで、体型が全く違う。
小さなコマですが、さりげなく上手く描き分けができていますね。
結局、逮捕者は5千人にも達し、ハイネセン市民を不安に陥れますが、
「オーベルシュタインの草刈り」を、刈られる側から描いたのは、藤崎版のオリジナル。
大変グッジョブと思います。
なお、シトレの反対側の隣室のモブ男は、この後、ある事件を引き起こすはずですが、
藤崎版では、この件で、シトレを活躍させる可能性大と思われ。
場面は変わって、ハイネセンの宇宙港。
ビッテンフェルトとミュラーが、市民の動揺が、かえって治安の悪化を招くのではと、
懸念を話しているところに、ワーレンが合流。ある噂を、2人に伝えます。
その噂によれば、オーベルシュタインが5千もの人々を捕らえたのは、
彼ら旧同盟の重要人物を人質として、イゼルローン軍に開城を迫るため、だというのです。
3人の提督は、この遣り口を卑怯だとして、オベに対して直談判に及びますが、
オベは逆に、戦闘で100万の命を損なうよりマシだと、彼らの軍事的ロマン主義を批判。
イゼルローンごとき、正々堂々と実力で陥すと言うビッテンに対しては、
実績がない者の大言壮語だと切って捨てた挙げ句、
「卿ら3名合わせて、ヤン・ウェンリー唯1人に、幾度、勝利の美酒を飲ませるに至ったか」
と、それを言っちゃオシマイな事まで口にして、必然的に、ビッテンに殴りかかられると。

ビッテンたら、オーベルシュタインに限って、「オーベルなんちゃら」ではなく「オーベル」なんですねw
○と▽と×のところには、各自で好きな言葉を入れてください、てか。
結果、ビッテンは謹慎処分(地下牢行き)、ミュラーに黒色槍騎兵の指揮が命じられますが、
この時、「人質を盾に開城を迫るような手段を、誇り高い皇帝が承知するだろか?」
というワーレンの問いに対し、オベは以下のような、痛烈な皇帝批判を展開しています。
「その皇帝の誇りが、イゼルローン回廊に数百万将兵の白骨を朽ちさせる結果を生んだ。
一昨年、ヤン・ウェンリーに対しこの策を用いれば、数百万の人命が害われずにすんだ」
(一昨年というのは、新帝国歴1年7月。原作によると、ヤンがレンネンカンプの死を隠して、
ハイネセンを脱出、イゼルローンに拠った時のことだそうですが、特に検証はされていない)
「帝国は皇帝の私物ではなく、帝国軍は皇帝の私兵ではない。
皇帝が個人的な誇りのために、将兵を無為に死なせて良いという法がどこにある。
それではゴールデンバウム王朝の時代と、何ら異ならぬではないか」
軍務尚書と3人の上級大将が対立した件は、オベの発言内容も含めて皇帝に知らされ、
原作では、これを受けて、皇帝が皇妃に相談したりしていますが、藤崎版では大幅に短縮。
「まさか、このような手段に出るとは思わなかった」と、ぼやくのみ。
そういえば、ビッテンフェルト家の家訓だという、
「他人を褒める時は大きな声で、悪口を言う時はより大きな声で」も、省略されてますね。

黒色槍騎兵の中の人たち。マッドマックスか北斗の拳かというヒャッハーな方々が多数・・・・
確かに、ミュラーでは、統率できそうにないw
さて、親分が入牢したことに、血の気の多い黒色槍騎兵の連中が黙っているはずもなく、
彼らと、軍務尚書指揮下の憲兵隊との対立は、一触即発の状態に。
かくして、4月6日、禁酒令を破った黒色槍騎兵を、憲兵隊が尋問したことをきっかけに、
乱闘勃発、瞬く間に規模が拡大し、ついには双方が銃を持ち出す事態となりましたが、
あわや市街戦か、という時に、ワーレンが単身で両陣営のど真ん中に割って入り、
鋭い眼光を以て両者を抑えつけたので、どうにか収まったと。
一方、帝国軍のこうした混乱を、チャンスと捉える人物もいました。
旧フェザーン自治領主のルビンスキーです。
地球教徒を唆し、ハイネセンの地で何事か為そうと企んでいるようですが、
その風貌は、見る影もなく痩せ衰えています。
原作にはそう書かれていませんが、糖尿病のようにも見えますね。
そんなルビンスキーを見遣って、「潮時ね・・・・」と呟くドミニク。裏切る気、満々です。

最後の場面は、オーベルシュタインの執務室。
地球教やルビンスキーが、この機を狙って動き出すことは、オベにとって想定内。
地球教徒から逆に辿って、所在不明のルビンスキーを捕らえるよう、フェルナーに命じます。
そして、今月号は、オベの以下のモノローグで閉じられます。
「銀河帝国にとって最後の敵対勢力、地球教、旧フェザーン残党、そしてイゼルローン。
私がそれらの潜む地に来る機会を得たからには、すべて滅ぼす」
この下りは、藤崎版のオリジナル。
覚悟を決めたオーベルシュタインが、格好良すぎます!(ワーレンが割を食ったw)
原作では、皇帝はオベのフェザーンへの召喚を考えていたみたいですが、ちょっと待てと。
オベの死亡するタイミングも、原作より早くなりそうな予感がしますが、
彼が、自らの命と引き換えに守ろうとするのは、銀河帝国なのか、皇帝なのか・・・・
今回はここで、To Be Continued。
まだ4月なのに28度とか、この調子だと、今年の夏も猛暑で決定ですかね┐(´д`)┌ ヤレヤレ
藤崎版『銀河英雄伝説』の単行本32巻が発売されました。
ライヒルの結婚式が掲載される巻ということで、ヒルダが表紙を飾っていますが、
カッと目を見開いて、皇妃というより、ラスボス風。ちと怖い感じ。
彼女には、幼い皇帝の後見として、実質的な支配者になる未来が待っているので、
間違いではないのですが、せめてアンネローゼの半分でも美人に描いていただけたらと・・・・

掲載範囲は、223話~226話。
次巻は、2025年8月19日発売予定とのこと。
では、藤崎版「銀英伝」@ウルトラジャンプの感想です。
例のごとく粗筋から。
・第228話
惑星ハイネセン。退役後は社会貢献をしていたムライが、突然、逮捕される。旧同盟政府や軍の高官など、要職にあった5千もの人々が、危険人物として収監された、「オーベルシュタインの草刈り」と呼ばれる事件だが、オベの狙いは、彼らを人質として、イゼルローン軍に開城を迫ることにあった。戦闘によって100万の生命を損なうよりマシ、という理由からだが、提督たちは卑劣だと反発し、戦績を揶揄されたビッテンフェルトに至っては、オベに殴りかかって地下牢送りに。これによって、黒色槍騎兵と、軍務尚書指揮下の憲兵隊の間は一触即発となり、遂に「ダウンティング街騒乱事件」を引き起こすが、あわや市街戦という時に、ワーレンが割って入って事を収める。こうした帝国軍の混乱を、利用しようとするルビンスキー。が、彼にも死期が迫っていた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
オーベルシュタインが草刈りをしたおかげで、ムライの私生活が判明。
嫁に娘に孫娘までいて、その2歳児に向かって、何やら小難しいことを言ってます。
学歴については、士官学校首席卒業だそうですが、その設定、いつ出来た~w
冒頭から。
新帝国歴3年3月、惑星ハイネセン。退役したムライの近況が描かれます。
チラと登場する嫁と娘と孫娘も、みんな黒髪の直毛で、東洋系の血の濃い一族ですね。
退役後のムライは、退役軍人の就職の斡旋など、社会貢献を仕事としていましたが、
突然、軍務尚書直属の陸戦部隊が家にやってきて、ムライを“危険人物”として逮捕します。

独房に入れられたムライは、これで人生終了かと、過去を振り返りますが、
ここで彼は、幼少期から学業の成績は優秀で、士官学校を首席で卒業した後は、
そこそこ功績をあげてヤンにスカウトされた――など、読者が初めて聞くような経歴を披露。
しかも、回想はモノローグかと思いきや、隣りの房まで聞こえるような大声だったとw
ラグプール刑務所(原作設定)の隣室に収監されていたのは、シトレ元帥。
6ヶ月間ここに居るということは、「グエン・キム・ホア広場事件」の首謀者ではないかと、
ロイエンタールから疑われた時からずっと、ということになりますが、彼によると、
旧同盟の軍や政府の高官など、要職にあった人々が、続々と収監されてきているとのこと。

ムライとシトレ、同世代の2人ですが、人種が違うし体の鍛え方も違うということで、体型が全く違う。
小さなコマですが、さりげなく上手く描き分けができていますね。
結局、逮捕者は5千人にも達し、ハイネセン市民を不安に陥れますが、
「オーベルシュタインの草刈り」を、刈られる側から描いたのは、藤崎版のオリジナル。
大変グッジョブと思います。
なお、シトレの反対側の隣室のモブ男は、この後、ある事件を引き起こすはずですが、
藤崎版では、この件で、シトレを活躍させる可能性大と思われ。
場面は変わって、ハイネセンの宇宙港。
ビッテンフェルトとミュラーが、市民の動揺が、かえって治安の悪化を招くのではと、
懸念を話しているところに、ワーレンが合流。ある噂を、2人に伝えます。
その噂によれば、オーベルシュタインが5千もの人々を捕らえたのは、
彼ら旧同盟の重要人物を人質として、イゼルローン軍に開城を迫るため、だというのです。
3人の提督は、この遣り口を卑怯だとして、オベに対して直談判に及びますが、
オベは逆に、戦闘で100万の命を損なうよりマシだと、彼らの軍事的ロマン主義を批判。
イゼルローンごとき、正々堂々と実力で陥すと言うビッテンに対しては、
実績がない者の大言壮語だと切って捨てた挙げ句、
「卿ら3名合わせて、ヤン・ウェンリー唯1人に、幾度、勝利の美酒を飲ませるに至ったか」
と、それを言っちゃオシマイな事まで口にして、必然的に、ビッテンに殴りかかられると。

ビッテンたら、オーベルシュタインに限って、「オーベルなんちゃら」ではなく「オーベル」なんですねw
○と▽と×のところには、各自で好きな言葉を入れてください、てか。
結果、ビッテンは謹慎処分(地下牢行き)、ミュラーに黒色槍騎兵の指揮が命じられますが、
この時、「人質を盾に開城を迫るような手段を、誇り高い皇帝が承知するだろか?」
というワーレンの問いに対し、オベは以下のような、痛烈な皇帝批判を展開しています。
「その皇帝の誇りが、イゼルローン回廊に数百万将兵の白骨を朽ちさせる結果を生んだ。
一昨年、ヤン・ウェンリーに対しこの策を用いれば、数百万の人命が害われずにすんだ」
(一昨年というのは、新帝国歴1年7月。原作によると、ヤンがレンネンカンプの死を隠して、
ハイネセンを脱出、イゼルローンに拠った時のことだそうですが、特に検証はされていない)
「帝国は皇帝の私物ではなく、帝国軍は皇帝の私兵ではない。
皇帝が個人的な誇りのために、将兵を無為に死なせて良いという法がどこにある。
それではゴールデンバウム王朝の時代と、何ら異ならぬではないか」
軍務尚書と3人の上級大将が対立した件は、オベの発言内容も含めて皇帝に知らされ、
原作では、これを受けて、皇帝が皇妃に相談したりしていますが、藤崎版では大幅に短縮。
「まさか、このような手段に出るとは思わなかった」と、ぼやくのみ。
そういえば、ビッテンフェルト家の家訓だという、
「他人を褒める時は大きな声で、悪口を言う時はより大きな声で」も、省略されてますね。

黒色槍騎兵の中の人たち。マッドマックスか北斗の拳かというヒャッハーな方々が多数・・・・
確かに、ミュラーでは、統率できそうにないw
さて、親分が入牢したことに、血の気の多い黒色槍騎兵の連中が黙っているはずもなく、
彼らと、軍務尚書指揮下の憲兵隊との対立は、一触即発の状態に。
かくして、4月6日、禁酒令を破った黒色槍騎兵を、憲兵隊が尋問したことをきっかけに、
乱闘勃発、瞬く間に規模が拡大し、ついには双方が銃を持ち出す事態となりましたが、
あわや市街戦か、という時に、ワーレンが単身で両陣営のど真ん中に割って入り、
鋭い眼光を以て両者を抑えつけたので、どうにか収まったと。
一方、帝国軍のこうした混乱を、チャンスと捉える人物もいました。
旧フェザーン自治領主のルビンスキーです。
地球教徒を唆し、ハイネセンの地で何事か為そうと企んでいるようですが、
その風貌は、見る影もなく痩せ衰えています。
原作にはそう書かれていませんが、糖尿病のようにも見えますね。
そんなルビンスキーを見遣って、「潮時ね・・・・」と呟くドミニク。裏切る気、満々です。

最後の場面は、オーベルシュタインの執務室。
地球教やルビンスキーが、この機を狙って動き出すことは、オベにとって想定内。
地球教徒から逆に辿って、所在不明のルビンスキーを捕らえるよう、フェルナーに命じます。
そして、今月号は、オベの以下のモノローグで閉じられます。
「銀河帝国にとって最後の敵対勢力、地球教、旧フェザーン残党、そしてイゼルローン。
私がそれらの潜む地に来る機会を得たからには、すべて滅ぼす」
この下りは、藤崎版のオリジナル。
覚悟を決めたオーベルシュタインが、格好良すぎます!(ワーレンが割を食ったw)
原作では、皇帝はオベのフェザーンへの召喚を考えていたみたいですが、ちょっと待てと。
オベの死亡するタイミングも、原作より早くなりそうな予感がしますが、
彼が、自らの命と引き換えに守ろうとするのは、銀河帝国なのか、皇帝なのか・・・・
今回はここで、To Be Continued。