獅子の泉でつかまえて

銀河英雄伝説の皇帝夫妻をネタにした二次創作小説その他

『眩耀の谷/Ray』の大雑把な感想

表題の前に、梅芸版の『ポーの一族』の件。
宝塚版の小池先生の演出がどうも自分の感性と一致しなかったこともあって、
スルーするかどうかはアラン役次第だな、などと高を括っていたら
なななんと、お気に入りの千葉雄大ということで、色々と悩ましいことに。
外見的には、もう少し絞れば申し分ないのですが、
それ以前に、そもそも彼は歌えるのかという最大の疑問には、
誰も答えてはくれないしねぇ。
(そういえば、帝劇の『ローマの休日』も、
ミュージカル未経験の土屋太鳳が、いきなりヒロインに抜擢されてましたね)
『ポーの一族』に関しては、
退団後の初舞台となる、みりお氏の絶大な人気をもってすれば、
他の俳優のネームバリューや話題性に頼らないとチケットが売れない、
という状況にはないはずですが、
にもかかわらず、ミュージカルの実績よりも、未経験の千葉くんの方が選ばれるのは、
やはり、小池先生のビジュアル重視指向の反映、ということなんですかね。

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では、感想です。

◆星組公演 『眩耀の谷/Ray』

幸運にもチケトレでS席をゲットできたので、都合2回見ることができました。
粘ってみるものです。
おかげさまで愛ちゃんロスも解消して、気分爽快ですよって。

げんよう

さて、『眩耀の谷』ですが、
作・演出・振付は、ヅカOGでもある謝珠栄先生。
先生の作品を見るのは、
TSミュージカルファンデーションの『ちぬの誓い』(2014年)以来になります。
この作品はかなり気に入っていたので、
いかにも先生らしい中国テイストを宝塚に移植した今作にも期待していたのですが、
バラエティに富んだ舞踏の場面がどれも素晴らしかったのに比べて、
ストーリーの方はちと消化不良気味。
特に、愛ちゃん演じる管武将軍が、どうにも腑に落ちません。

流麗な剣舞に、情感溢れる歌と、まるで主人公側の人物のよう。
登場する場面が鳴り物入りだったりしたら、
この人が主人公かと勘違いしそうなくらい格別な扱いをされているにもかかわらず、
その実像は、“利”すなわち損得勘定を行動原理とし、
そのためには、我が子であっても手に掛けるような、冷酷な男。
皇帝や佞臣を批判する歌を歌ったりするから、世直し指向かと思ったのに、
自分が取って代わりたいだけの小物だったのかと。
見た目相応にカッイイ悪役ならばともかく、チグハグなんですよね。

主人公に関しては、人間的な成長は良く描けていると思うのですが、
ヒロインの息子の消息を、登場しない父親に調べてもらって手紙で知るとか、
ミュージカルのエピソードとしてはショボすぎでは。
主人公なら、自ら王都まで行って、将軍と対決しなきゃダメでしょ。
母方から汶族の血をひいていたという設定も、無くても良かったのでは。
支配階級たる漢民族の男が、抑圧されている少数民族の女と、
立場や文化の違いを越えて愛し合う、でいいじゃん、と。

それでも最後、追い詰められた主人公に“逃げる”という決断をさせたのは、
悪くないし、新鮮に感じました。
むしろ、今作で最も共感できたところかも知れません。
日本人の描く歴史物だとどうも、
城を枕に討ち死にとか、滅びの美学方向に行きがちなところを、
そこは謝先生、中国的というか合理的というか、逃げることを恥じとしないというか、
生存確率の高い道を選択をさせましたね。
実際、広い大陸を逃げ回っているうちに情勢が変わって、
逆に天下を取ってしまう、なんてことも中国にはあるわけで(例:中国共産党)、
主人公も最終的に、辺地ではあっても、自分の国を建国しています。

キャストですが、
礼くんは毎度のことながら、激しく踊った直後に息も切らさず歌い上げて、
いったいどういう身体能力をしているんだと、しみじみ感心します。
ひっとんこと舞空ちゃんは、まだ歌が弱い。
しかしまぁ、ちゃぴも昔はあんなもんだったし、今後の成長に期待しましょう。
ダンスの方は満点ですが、ショーであれだけ踊るのなら、
一ヵ所だけでも、彼女のクラシックバレエが見られる場面があったらなと。
ダンスといえば、小桜ほのかが、宮廷舞踊とかロケットセンターとか、
踊る場面で目立ってましたが、歌の方でもっと使ってあげて欲しいものです。

『銀河英雄伝説 Die Neue These』続編制作決定!

Eテレの放送終了に合わせて、続編の制作発表が来ましたね。
天下のNHKで放送されたこと、
人気キャラのミュラーが出し惜しみされていることw
などから推理して、続編制作もなくはないだろうと思いつつも、
オールドファンのお覚えがあまりよろしくないことなどを鑑みると、
正直、微妙、という感じではありました。
ともあれ、あそこで打ち切りにならなくて良かったです。

今回発表されたのは、48話までですが、
その尺で、長い原作を完結させるのは到底不可能ですし、
またストーリーの流れからいっても、48話をもって打ち切られる可能性は、
24話で打ち切られる可能性よりも格段に低い。
となると、最終的に84話になるのか、96話になるのか、それ以上かは不明ながら、
物語完結まで「Die Neue These」が続くのは、ほぼ確実な情勢。
原作パワーは未だ健在です。

『銀河英雄伝説 Die Neue These』続編の制作が決定!
続編は25話~48話の全24話となります。
また、続編制作決定発表と合わせて超特報PVも解禁になりました。
続編の展開時期など詳細は、今後発表させて頂きます。

展開については、これまで、
ファーストシーズンとなる1話~12話は、
CSなどで放送の後、NHK Eテレにて再放送。
セカンドシーズンとなる13話~24話は、
映画館で3回に分けて公開の後、NHK Eテレにて放送、
と来ていますが、
今回制作される24話分は、どうなるのでしょうか。
映画館で先行公開するとなると、6回分にもなってしまうので、
おそらく、いきなりテレビ(NHKでほぼ決まりか)で放送されることになる、
と推測しますが、
25話~36話をサードシーズン、37話~48話をフォースシーズンとして、
間に、半年~1年ほど時間をおくことになるのではないでしょうか。

制作スタッフは、これまでとほぼ同じメンバーということで、
ミュラー他のキャデザも、追々発表になると思いますが(ミュラーに拘るなw)、
となると、あと気になるのは、
25話~48話に、原作のどの部分が含まれるのか、
どこまでストーリーが進むのか、といったあたりと思われますが、
続編超特報PVに映し出された文言は、こんな感じでした。

2.01

2.02

2.03

2.04

2.05

「ユリアン、初陣」から「要塞対要塞」までは原作3巻、
「幼帝誘拐」は原作4巻に該当することから、
少なくとも、「フェザーン占領」まで進むのは確実。
また、以前、監督かどなたかが、「1、2巻は(それ以降より)内容が濃い」
といった趣旨の発言をしていたことから、
一気に、原作5巻まで行く可能性もなきにしもあらずか。
バーミリオン戦の途中で「to be continued」なんてのも、営業的にありでしょう。

真彩希帆『La Voile』&宝塚関連情報まとめ

本日、真彩希帆1Day Special LIVE『La Voile』13:45の部のライブ配信、
視聴してみました。

まーや

ディナーショウの予定だったのが無観客のライブに変更ということで、
いったいどんな風になるのかと案じておりましたが、
無観客とはいえ、宝塚ホテルの宴会場に設けた特設ステージに、
演出や振り付けも、たぶん、ぼほ元のまま。
画面に映り込む最前列のテーブルに食器がセットされていましたが、
どうにかディナーショウの雰囲気を出そうという、スタッフの苦心の跡が見てとれます。
伴奏に生バンドが使えたのは、やはり人数の関係でしょうね。

上演時間については、1時間半に満たない短さでしたが、
拍手がないままアンコール曲を歌ったり、
そうした客とのやりとりが無くなって、サクサクと進んだ結果そうなったのでしょう。
とはいえ、やはり後もう2、3曲は歌って欲しかった。
今回、『モーツァルト!』の「ダンスはやめられない」が一番印象に残ったのですが、
『ファントム』や、その他の海外ミュージカルの聴き応えのあるナンバー、
版権の問題をクリアして、まーやに歌って貰いたかったですね。
あと、綾凰華、恐らくはコロナ太りなのでしょう。
次回公演までに、元のスリムな姿に戻っていただけるとありがたいです。

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さて、先週の金曜日は怒濤のような発表ラッシュとなりましたが、
雪組次期トップ娘役の人事には本当にビックリしました。
朝月希和は正直、想定外でしたからね。
ひらめちゃん、実力的には穴がなく、申し分のない娘役だとは思いますが、
娘1となると、人目を引く華やかな美人というほどでもなく、
新トップともども、人気面でかなりの不安が残ります。

海に浮かぶ月 2017
彩風咲奈と朝月希和がメインで共演した『SUPER VOYAGER!』の「海に浮かぶ月」は、
2017年度の年度賞・団体賞を受賞。私も大好きな場面で、何度も繰り返し見ました。


ところで、彼女は、花→雪→花→雪と、組替え繰り返しましたが、
今してみれば、短期間花組に戻ったのは、
『マスカレード・ホテル』で単独ヒロインを経験させるための、劇団側の配慮でしょう。
その前のある段階から、今回の人事は内定していたものと思われます。
それにしても、朝月希和は96期。
96期といえば、3年も前に退団している、咲妃みゆや花乃まりあと同期ですからね。
しかも、96期の娘1は、咲妃、花乃、綺咲に次いで4人目。
トップとの学年差も小さく、総じて、異例の人事と言えるのではないでしょうか。

そも、宙組への異動が発表されるまで、誰もが本命と思っていた潤花が102期、
有力候補として名前が挙がっていた夢白あやが103期であることを思えば、
ずいぶんと若返りの逆、先祖返りしたものです。
逆から見れば、96期が有りなら、
97期の海乃美月、98期の有沙瞳も、まだ諦めるのは早い、とも言えますよね。
ひらめが有りなら、くらげも有りではないかと。
潤花や、今回、入れ替わりに雪組に行く夢白に関しては、
その次ぎのトップの相手役としては、相変わらず最有力候補ではあるわけで、
キキ潤花コンピ、かなりの確率で実現しそうです。

演目の方では、
なんといっても、星組の『シラノ・ド・ベルジュラック』。
東上はなくなりましたが、とりあえずお蔵入りしなくて良かった~。
「モーツァルト」の歌唱が印象深かった小桜ほのかのロクサーヌ、楽しみです。

藤崎版『銀河英雄伝説』 第172話 感想

Eテレの『銀河英雄伝説 Die Neue These』、
いつの間にかヴェスターラントの下りまで進んでいるみたいですね。
地上波での放送開始以来、
当ブログの感想をご覧になる方がかなり増えているのですが、
実は、私自身は、見ていなかったりします。
たぶん自分の中では、すでに過去のものになってしまっているのでしょう。
なので、ちょっと居たたまれない気持ちではあります。

では、藤崎版「銀英伝」@ウルトラジャンプの感想です。
例のごとく粗筋から。

・第172話
フェザーンの占領によって、回廊と同盟の地図を得た帝国軍。ミッターマイヤーとミュラーは
新年のパーティーもそこそこに、同盟側の出口を確保するため出陣していく。その頃、同盟
では、分艦隊を率いたユリアンが回廊の入口を探していた。手掛かりは、幼少のヤンがボリ
ス・コーネフから教えられたという座標。だが、その地点に到着したユリアンが見たものは、
フェザーンを脱出してきた夥しい数の民間船だった。やがて、ミッタ艦隊も回廊を抜けて姿を
現し、帝国軍侵入の報に、同盟は恐慌状態に陥る。トリューニヒトも所在が不明となる中、最
高評議会をまとめたのは、覚醒した国防委員長アイランズ。「一戦して勝つか引き分け、何
とか講和に持ち込む」との政府方針の下、ビュコックは迅速に軍を再編、迎撃態勢を整える。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

宇宙歴799年、帝国歴490年の正月。
占領したフェザーンを足がかりに、同盟の攻略に乗り出そうとする帝国軍と、
フェザーン回廊の同盟側入口を探すユリアン。
今回は同盟サイドの話により多くのページが割かれていますね。

最初の場面は、新年のパーティー。
フェザーンの時計は宇宙歴を刻んでいるみたいですが、帝国軍の新年会です。
ということで、
原作や旧アニメで描かれた、航路局の場面は飛ばされてしまいましたね。
フェザーンを占領して、ようやく手に入れた同盟の航路図。
人払いしたラインハルトが、その画面を見ながら、
「行こうかキルヒアイス、俺とお前の宇宙を手に入れるために」
と呟くシーンは、屈指の名シーンだと思うのですが、
藤崎版で見ることは適いませんでした。

172.1 172.2
トゥルナイゼンのチャームポイントが縦ロールなら、ヤンパパのチャームポイントはどじょう髭。

さて、新年会に戻りますが、
新年会と言えば、トゥルナイゼン君でしょう。
ラインハルトの幼少期から話が始まった藤崎版では、
幼年学校の同窓生として既出の人物の再登場ということになります。
当時、ライキルを体育館の裏?に呼び出して、上級生にボコらせようとして失敗、
などというエピソードがあったはずですが、
ラインハルトは覚えているのか否か、一応、一瞥をくれてはいますw
ヒルダ(酒豪認定!)が、「ローエングラム公を意識している」と指摘していますが、
グラスの挙げ方まで真似るとか、普通に痛いです。

次いで同盟。
フェザーン回廊の同盟側の入口を見付けるため、
ユリアンは、ビュコックの計らいで、50隻の巡航艦を付けて貰っています。
と、ここでいきなり、実は有力な手がかりがある、という話が飛び出してくるんですよね。
幼少期のヤンが、父親の商売の関係で知り合って仲良くなった、
フェザーンの少年ボリス・コーネフから、回廊の入口の座標を教えられていたのだそう。
ずいぶんと唐突な感じがしますが、
フェザーンの設定が原作と大きく異なる藤崎版では、
帳尻を合わせるために、周辺の設定も独自のものにならざるを得ないわけで、
これも、その一環ということなのでしょう。

ボリス2 ボリス3 ボリス1
ボリス・コーネフのキャラデザ。左から藤崎版、新アニメ、旧アニメ。藤崎先生は帽子が好きですね。

ところで、かのボルテックが、死に際にこんなことを言ってましたよね。
フェザーン本星の外に出るフェザーン人の頭には爆弾が埋め込まれており、
フェザーンの秘密を喋らされそうになると、爆発して口を封じられるのだと。
ヤンと知り合った頃のボリスは、まだ子供だったので、爆弾は埋め込まれていなかった、
と解釈できますが、
今日、ユリアンと巡り会ったボリスは、そうではないでしょう。
「幻のフェザーンもこうなったら形無しだな!もはや逃げ隠れしても意味はねえ!」
などと本人は開き直っていますが、大丈夫なんですかね。
帝国軍が、フェザーンの自爆のシステムを解除していた、とか?

もう一つ、フェザーンに纏わる独自の周辺設定が出てきます。
原作では、フェザーンが帝国に占拠されたとの情報は、直ちに同盟政府に伝わりますが、
フェザーンが幻の藤崎版ではそうは行きません。
では、同盟政府はどうやって、帝国軍の接近を知るのか。
ミッターマイヤー艦隊が回廊を抜けて同盟の宙域に侵入してくるのを、
回廊の入口近くに潜んでいたユリアンが視認し、しかる後、首都星に報告すると・・・・
なんというか、手遅れ感がいっぱいで言葉がないです。
(余談。藤崎先生のところでは、ミッターマイヤーを「ミッタマ」と略されているようですw)

172.7
航行不能領域に開いた穴から飛び出してきたフェザーンの民間船。今回、最もインパクトのある絵でしたね。

普通ならば、たとえそれまで幻の存在とされていても、
いち早くフェザーンを脱出してきた民間人が、同盟政府に救援を求めたりして、
その時点で、事態が発覚しそうなものですが、
藤崎版では、穴から飛び出してきた夥しい数のフェザーンの民間船は、
散り散りになって逃げていってしまい、同盟政府とコンタクトする気は全くなさそう。
こうしたフェザーン人の特異な行動の背景には、例の爆弾がある、
とすれば辻褄は合いますが、
作中でそう説明されているわけではなく、あくまで推測、
読んでいて、少々モヤるところでもあります。

帝国軍侵入の報を受けた同盟政府、同盟軍の動きは、原作通りですね。
アイランズのビフォー&アフターは、完全に他人。
彼のまとめた「一戦交えて勝つか引き分け、何とか講和に持ち込む」という政府方針も、
3年前ならともかく、今の戦力差ではハードルが高すぎますよね。
そも、ヤン個人の能力だけが頼りとか、民主主義国としては終わっているような。

『壮麗帝』の大雑把な感想(※追記あり)

星組の『眩耀の谷/Ray』公演が8月21日より再開ということで、
ほっと胸を撫で下ろしております。
私のチケットは、S席の一枚はキャンセルになりましたが、
まだA席が一枚残っていますし、なんとか最後まで持ち堪えて欲しいものです。
それから、星蘭ひとみちゃん。
専科に異動してから音沙汰無かったので、少々心配しておりましたが、
TBS火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」への出演が発表されましたね。
現役ジェンヌが連ドラにレギュラー出演するのは26年ぶりだそうで、
それなりに話題になっているようですし、とりあえず第一話は視聴してみようかなと。
あと、ディナーショー改めライブ配信の件。
無観客となると、いったいどんな感じになるのか、全く想像がつかないです。

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では、感想です。

◆宙組公演 『壮麗帝』

昨日、ライブ配信された『壮麗帝』。
テレビの大画面で見ようと「U-NEXT」と契約したものの、結局見れず。
これなら「RakutenTV」の方が良かったかも。
で、仕方なくパソコンの小さな画面で見ることになりましたが、
そのせいというわけではないでしょうが、
題材から想定されるより、ずいぶんとスケールの小さな話になってしまったなと。

壮麗帝

作・演出の樫畑亜依子先生は、
『鈴蘭』や『Arkadia』を手がけてきた若手で、
私は『Arkadia』は見ていませんが、『鈴蘭』とは雰囲気が似ているかも。
人物は破綻無く、とても巧く書けていると思うのですが、
せっかく、オスマン帝国の全盛期を築いたスレイマン1世を取り上げているのにと、
歴史好きとしては、かなり物足りなく感じました。

オスマン帝国といえば、モンゴル帝国と並んで、欧州人の心胆を寒からしめた存在。
壮麗帝と呼ばれたスレイマン1世は、艦隊を率いては東地中海の覇権を握り、
ヨーロッパに遠征してはウィーンを陥落寸前まで追い詰めたりと、
まさに世界を戦場とし、そこで生きた人物。
そのせいもあってか、後宮の女性関係は淡泊で、ヒュッレム一人を寵愛していたりと、
ナポレオンやラインハルトを思わせるようなキャラクターなんですよね。
そういう人物の主な活躍の舞台を、狭い宮廷内としてしまうのはもったいない、
と私は思うのですが・・・・
やはり、スレイマン1世を、後宮の人間関係を中心に描いたドラマ、
『オスマン帝国外伝〜愛と欲望のハレム〜』が、
トルコ本国はもとより、世界的にヒットしていることをからして、
歴史の再現よりも、フィクション多めのドロドロした女の争いの方が、
一般には受けるのかしらん。

それにしても、せっかくまりんさんという語り部もいたのですから、
・壮麗なトプカプ宮殿の外観
・広大なオスマン帝国の領域を示した地図
・宿敵サファヴィー朝との位置関係
書き割りでも良いので、最低限これだけは見せて欲しかったですね。

壮麗帝02 壮麗帝04

それから、少々奇妙に感じたこの帽子。
我が家の植木鉢に樹脂を流し込んで作ったみたいな形だと、ふと思ったりしましたが、
前述の『オスマン帝国外伝〜愛と欲望のハレム〜』にも登場しますので、
歴史考証的には、間違いのないものと思われます。

※追記 
千秋楽のスカステニュースを見ていて、思い出したことなど少々。
そういえば、以下の2点には、かなり違和感があったなと。
一つは、スレイマンが目指すという「国境のない世界」。
平和と同義語のように使われていますが、
他国の存在を認めない、と言っているようにも聞こえる。
確かに、オスマン帝国が世界征服を成し遂げれば、国境はなくなります。
もう一つは、イブラヒムが厳罰を受けようとして、スレイマンに斬りかかる場面。
その前に衛兵を一人刺し殺していますが、無益な殺生ですよね。
そういう人物として描かれていないのに、いきなり好感度下げてどうした、というか、
死にたければ、その刀で自分の首を切ればいいのに、とか思ってしまう。

キャストですが、
ずんちゃんは相変わらず、手堅く演じてましたね。
任せて安心な上手さはあるのですが、
ビジュアルでも歌でも、何か一つ突出したものがあれば、とも思いますね。
そらは演技面で飛躍が欲しいところ。
こってぃ鷹翔千空は、彼女史上、一番格好良かったのでは。
ヒゲ効果ですかね?
あと、りんきらにソロで歌う場面がありましたが、そういえば、
彼女の歌を聴いた記憶が、「銀英伝」新公のヤン以降無かったりする・・・・
(※追記 スカステニュースに母后りんきら、来ましたね。
作中、最も心に響いた歌でもあります)
左様に、全般、いろいろな人に短いソロがあてがわれていて、
この辺りは、樫畑先生の気配り、なんでしょうね。
プロフィール
Author:まこりん@高山寺まこ

まこりん01

2006年のWOWOW放送で
はじめて銀河英雄伝説を知り、
銀河英雄伝説@TAKARAZUKAで
宝塚歌劇にはまった主婦

「Amazonライブリンク」は提供を終了しました。
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