獅子の泉でつかまえて

銀河英雄伝説の皇帝夫妻をネタにした二次創作小説その他

藤崎版『銀河英雄伝説』 第123話、第124話 感想

「ワンピース」、「NARUTO」に続いて、
宮崎駿の「風の谷のナウシカ」が歌舞伎で舞台化されるそうですね。
しかも、劇場アニメ版ではなく、
原作全7巻を、昼の部・夜の部通しで完全上演するそうで、
大変な意欲作だとは思うのですが、いったい、あの結末をどう処理するのだろうと、
不安がいっぱい、でもたぶん見に行ってしまいそうw
2019年12月、新橋演舞場とのこと。

ということで、「銀英伝」ヤンジャン連載の感想です。
例のごとく粗筋から。

・第123話 
武装組織は救国軍事会議を名乗り、地方の4惑星を次々と制圧する。背後にはリンチの
暗躍があり、叛乱の鎮圧に兵を向かわせ、空になった首都星を占拠するのが帝国の狙
いだった。ヤンは軍幹部や政府議長が標的になることを危ぶむが、クーデターは病み上
がりのフォークによるクブルスリー大将の暗殺未遂という、意表をつく事件から始まった。

・第124話
新たに軍トップとなったのは、小心で神経質なドーソン大将。身辺のテロを警戒し、年少
のヤンの出世を妬む彼は、地方に兵を送らず、ヤン艦隊に4か所全ての鎮圧を命ずる。
その打合せの最中、遂に首都星ハイネセンでクーデターが勃発。救国軍事会議はマスコ
ミを乗っ取り、声明を発表するが、姿を現した彼らのリーダーはグリーンヒル大将だった。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

やはり藤崎先生は、同盟側の話の方が断然良いですね。
筆が乗っている感じがひしひしと伝わってきます。
ユリアン、大人っぽくなってきた。
そしてヤンは30才に!

クブルスリー どーそん
初登場のキャラ2名。
一瞬で消えるのに、無駄に渋くてかっこいいクブルスリー(誰かモデルがいるのか?)と、
なぜか地獄のミサワ顔のドーソン。


さて、おおむね原作に沿ってストーリーが進行していますが、
そんな中、今回、最も興味深かったのは、
“オーベルシュタインもフェザーン回廊の存在を知らない”
ことが明白になった、という点。
そも藤崎版では、帝国人でフェザーン回廊の存在を知るのは、一部の門閥貴族だけ、
という独自の設定がなされていましたが、
(「昔から存在が知られていたのなら、ラインハルト以前に、
誰もそこを通過して同盟領に侵入しようとしなかったのは不自然ではないか」
という風に藤崎先生が考え、設定を変えたものと推測)
とにもかくにも、
後に発動するラグナロック作戦は、フェザーン回廊ありきの作戦なので、
それまでのどこかの時点で、
回廊の存在はラインハルト側に知られることになるわけです。
さて、それは何時、どのような手段、あるいは切っ掛けで知られることになるのか。
藤崎先生の頭の中では決定済みでしょうが、気になる~

フェザーンがらみで、もう一つ。
オーベルシュタインがハイネセンのリンチと連絡を取るのに、
フェザーンの通信網を借りていますが、その回線使用料が1分で億w
こんなにぼられるくらいなら、いっそ併合して通信網ごと帝国のものにしてしまえと、
贅沢を嫌うラインハルトが思うのも無理はない、なんつて。

工作員 聖徳太子
このキモ顔のフェザーンの工作員のモデルは、たぶん聖徳太子像。
目と鼻筋以外はそっくりだったり。


以下、ツッコミどころ。

まず、リンチ。
さすがに髭は剃ったみたいですが、髪はだらしなく伸び、相変わらず酒浸りの様子。
クーデターに誘われ参加した連中が、
こんな酔っ払いが計画を作成したと信じていることが、不思議で仕方がない。
軍人ならずとも、常識人ならば、昼間から酒の臭いを漂わせている人間の言うことに、
耳は貸さんでしょうに。
(それに、捕虜として囚われている間に、
敵国に洗脳されている可能性とかも考えなかったのかしら。
特に珍しいことでもないと思うのですが、同盟軍人、のんびりし過ぎ)
まぁ、旧アニメもそんな描き方ではありましたが、
「腐りきったこの国を立て直そう」というのに、その言い出しっぺがアル中じゃ説得力ゼロ。
やはり、ここはもっとリンチを、
フリだけでも元のエリート軍人風にした方が良かったのでは。

それから、フォーク。
クーデターに賛同しようとしまいと、
同盟軍内でフォークのことを良く思っている人は、おそらく皆無でしょう。
リンチは、そのフォークを捨て駒として、クブルスリーの暗殺に使ったわけですが、
クーデターの賛同者たちは、この件をどう思っていたのか、
疑問が残ります。
フォークもクーデターの仲間だと認識していたのか?
フォークの起こした事件も、クーデター計画の一環だと認識していたのか?
たぶん、どちらもノー、なんでしょうね。
クブルスリー暗殺未遂の件は、
心を病んだフォーク個人の犯罪で、自分には関係ないし、政治的な意味合いもない、
などと考えつつ、まったりとニュース番組など見ていそうな予感がしますが、
この辺り、もう一歩踏み込んで描いていたら、モアベターかなと。

それから、オーベルシュタイン。
前回のコメント欄で指摘がありましたが、
軍服を着用しているにも係わらず、傘をさしているのはいかがなものかと。
現代の日本でも、自衛官は軍服の着用時は傘をさすことを許されず、
代わりに雨衣が支給されるそうですが、
1500年の間に服務規程が変わったんですかね。
戦場が宇宙になり、地上戦を想定しなくても良くなったので、許されるようになったとか、
そういうことはあるかも知れません。
あと、宇宙艦隊はOKでも、地上勤務が多い憲兵とか内務警察はNGとか。
いずれにしても、オーベルシュタイン愛用のこうもり傘にはたぶん、
英国諜報機関っぽい武器wが仕込まれているはず。

オベ犬
雨を避けたい犬が、オベの傘に入り込んできたというシチュは、わりと説得力があるかも。
絵としても、可愛らしくて好きですね。


あと、細かいことですが、
退役したシトレが、故郷の惑星で果樹園を経営している、という下り。
シトレといえば、やはり“養蜂”ですよね。
オーベルシュタインの犬と同じくらい、原作ファンに愛されている設定だと思うのですが、
なぜ変えてしまったのでしょう。
養蜂には、そこはかとない英国紳士の香リがして、気に入っていたんですけどね。

『蘭陵王-美しすぎる武将-』の大雑把な感想

私が一番好きな日本画といえば、俵屋宗達の「舞楽図屏風」。
そこに描かれているのが、雅楽の「蘭陵王」。
蘭陵王は実在した人物で、
美貌を隠すため、戦場では仮面をつけて戦ったという伝説の持ち主、
という程度の予備知識しかありませんでしたが、
以前から興味のある題材だったので、専科+花組1/4からなる公演を見に、
花組全国ツアーと同じ道筋を辿って、市民ホールの隣りのKAATまで行ってきました。
ちなみに、田中芳樹先生の「蘭陵王」は読んでません。

蘭陵王

まず良かったところ。
衣裳が豪華!
金糸の刺繍で縁取られた中国の宮廷服が美しく、見応え十分。
漢詩や三国志が好きなこともあり、新しい衣裳が登場する度にワクワクしました。
ストーリーも、後半もう一捻り欲しかった気はしますが、
虚実とりまぜて、なかなか上手く纏めていたのではないでしょうか。
ちなみに、蘭陵王に関するエピソードの中では、
「音容兼美(声も容貌も美しい)」とか、
「帝から20人の美女を賜ったとき、1人だけ選んで他は辞退した」とか、
「援軍を率いて洛陽城に到着した時、味方に門を開けさせるため素顔を曝した」とかは、
ちゃんと史書にも記されている事実で、
孤児だったり、33才で死ななかったりするところはフィクションですね。
皇族だと判明する以前、
身寄りのない美貌の少年は、権力者の慰み者にされていましたが、
良く似た境遇の娘、敵国に肉体的にもスパイとして仕込まれた洛妃に惹かれる、
という流れも悪くないです。

でもって、ある意味、今作最大の目玉でもある、瀬戸かずや演じる高緯。
皇太子にして蘭陵王の従弟、父帝の死後は後主となった高緯は、
本当に暗愚な人物だったようで、
蘭陵王のみならず、名将斛律光(悠真倫)をも粛清して斉を亡国へと導いたわけですが、
そういう史実を知っているのといないのでは、印象がかなり違ってきそう。
お耽美でちゃらいゲイとして描かれた高緯が、
主人公に対して残虐性を発揮するのは、舞台では終盤だけ、
それも失恋要素が入っているので、極悪人という印象に乏しいんですよね。
むしろ、普段はダンディなあきらの自虐的怪演が面白すぎて、高緯ファン続出みたいな。
「ざぶーん、ぶくぶくぶく・・・・」とか、良く言ったわw
洛妃役の音くり寿ちゃんは、全般達者ですね。
単独ヒロインは始めてだそうですが、安心して見ていられました。

舞楽図屏風
「舞楽図屏風」って、どうして国宝じゃないのかしらん、解せん。

次ぎに残念だったところ。
斉(北斉)は、洛陽の東側に位置し、海に面している国です。
なのに、なぜか舞台装置には、チベットの曼荼羅が使われていたりする。
高緯も、「海が見てみたい」と繰り返し発言しているし、
あたかも斉の国が、敵国である周(北周)よりも西方にあるかのような描かれ方。
この辺り、何も知らなければ気にならなかったと思いますが、
なまじ中国史の知識があったせいで、方向感覚が混乱して仕方がありませんでした。
蘭陵王は、周の上を飛び越えて洛陽に行ったんかと。
何にしても、チベットは全く無関係なんだから、あれはないでしょう。
それから、木村信司先生の歌詞。
散文は、語り部に語らせすぎるきらいはあるものの、文章としてはちゃんとしているのに、
詩になると途端にスゴツヨ化というか、へんちくりんになってしまうのは何故でしょう。
歌詞のせいで、歌まで耳を素通りしてしまったわ。
キャストでは、高緯の愛人、逍遥君役の帆純まひろ君がどうも・・・・
若手の中では、最も見せ場の多い、ゴージャスな衣裳を着る役をもらったのに、
演ずる技術が追い付いていない。綺麗な棒って感じ。
こんな調子で、新公主演、回ってきますかね。
せっかくのルックスが無駄にならぬよう、開眼してくれれば良いのですが。

カチャは、まぁいつも通りというか。
今回は幼少期まで本人が演じていましたが、
それができてしまうところが、男役としては減点材料にもなるのが何とも。
もう少し背が低ければ、娘役として、
もう少しシュとした顔立ちならば、男役として、
それなりのポジジョンに就いていたと思うのですが、惜しい人です。
それでも、今回は、自分に合った役で脚本を書き下ろしてもらっての主演。
素晴らしい衣裳を着せてもらって、
フィナーレの曲は東儀秀樹氏に提供してもらって、
劇団から手厚く遇してもらった印象(餞別かも知れませんが)。
本人としても、満足のいくものだったのではないでしょうか。

ところで、私が観劇したのは先週の水曜日でしたが、
ちょうど舞浜公演の休演日だったらしく、
花組の主要メンバーと被って、思わぬ目の保養をさせてもらいました。
それにしても、みりお氏、私服姿に遭遇したのは初めてですが、
本当に細いです。
折れそう、という比喩が大袈裟でない細さ。
彼女も退団まで、あと2作か3作だとは思いますが、
あの身体で最後までやり遂げられるのか、心底心配になりましたよ。

藤崎版『銀河英雄伝説』 第121話、第122話 感想

長年迷っていたのですが、ベランダの汚れがあまりにも酷いことになったので、
一大決心をして、高圧洗浄機を購入してみたところ、
10数年分の塵、ほこり、カビ、苔がみるみる落ちて、気持ちイイ~。
値段も手頃だし、騒音さえ我慢できれば、問題ナシ。
こんなに簡単に綺麗になるなら、もっと早く買えば良かったわ。

てなことで、「銀英伝」ヤンジャン連載の感想です。
例のごとく粗筋から。

・第121話 
11ヶ月前、ラインハルトとキルヒアイスは捕虜収容所にリンチを訪ねていた。貴族連合と
の決戦を前に、同盟を足止めすべく、彼をして軍内の不満分子を煽動し、クーデターを起
こさせようというのである。策を授けられたリンチは、200万人の捕虜に紛れて同盟への
帰還を果たす。だが、捕虜交換を申し入れてきた帝国側の意図を、ヤンは見抜いていた。

・第122話
同盟の首都星ハイネセンでは、長引く戦争による人材の損耗が甚だしく、社会は疲弊の
度を増す一方だった。そんな折り、イゼルローン要塞のヤンからビュコックに、近々クーデ
ターが起こる可能性があるとの緊急通信が入る。報告を受けたビュコックは未然に防ごう
と捜査を開始するが、797年4月、遂に惑星ネプティスにおいて軍の一部が武装蜂起する。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

物語の舞台は自由惑星同盟へ。
その前に、11ヶ月時を遡って、宇宙歴796年、帝国歴487年11月。
ラインハルトとキルヒアイスが、捕虜収容所のリンチと面会する場面から再スタート。

9年前の惑星エルファシルの戦いにおいて、
民間人を見捨てて逃げ出したものの、帝国軍に捕まり、捕虜となったリンチ。
今回、一番感心したのが、そのリンチの心情の描写だったり。

世界中が彼を非難していた
はやく今日が終わればいいと思った
誰か同じように、
全世界から嫌われている人がいればいいと思った
明日、こんな自分などいなくて、
違う人間になっていて、
非難の対象が、他の誰かに移っていればいいと思った。


何やら、一編の詩のようでもあり。
先日、「ボヘミアン・ラプソディ」を見たせいかも知れませんが、
フレディー・マーキュリーが作る曲の前半部分ぽいw、とか思ってしまいましたよ。

でもって、そんな風に心が折れているところに、
「その時は死ね!今のお前に生きる価値があると思っているのか!」
とラインハルトに渇を入れられて、リンチはある意味、生き返るわけですが、
舞台版の感想でも書きましたが、
ラインハルトの声はどうあるべきか、考えるヒントになる場面の一つだと思いました。
あと、旧アニメでは、エルファシルで自分とは逆に英雄となったヤンへの、
リンチの恨みつらみが強調されていましたが、
藤崎版は原作同様、ヤンについてはノータッチでしたね。
帝国少将の地位と引き換えに、リンチはクーデター工作を引き受けますが、
ヤンへの復讐となれば、それ以上に強力な動機づけになりますし、
ここは旧アニメの方が、ドキドキ感があると思いました。

121.1
ヤン愛用のティーカップは、ロイヤルコペンハーゲン社製

もう一つ、細かいことですが、
リンチは「捕虜収容所」に収容されているとありますが、
実は原作には、「捕虜収容所というものは帝国には存在しない」
と記されているんですよね。
同盟軍、すなわち叛乱軍の将兵は、
帝政に逆らう思想犯として「矯正施設」に収容される、という設定なのですが、
藤崎先生としては、そうした銀河帝国の思想状況の説明よりも、
分かりやすさの方を優先させたということでしょうか。
なお、原作も、藤崎版も、旧アニメも、
施設内で飲酒ができる点では一致していますが、それが一般的なものなのか、
酒飲みに優しい田中芳樹先生ならではのものなのかは不明。
ラインハルトがリンチに渡す計画書も、旧アニメでは紙の書類を綴じたファイルでしたが、
こちらは30年を経て、SDカード風に進化してましたね。

122話の方では、
「軍の内部では、政治に対する不満が爆発寸前だ。
軍人たちは、政治家たちの票集めのため、幾度となく死地に送られたからね」
というのなら、
捜索の範囲も、数十億人ではなく、まずは軍内部から、
就中、捕虜交換に作為を感じていたのなら、その200万人からでも良かったのでは、
と突っ込んでみたり。
それでも、ヤンやビュコックにしてみれば、
グリーンヒルは、「クーデターに参加しそうにない人間」の方に入っていたんでしょうね。
特に藤崎版のグリーンヒルは、娘のためにヤンにサインを強請ったり、
原作比で、かなり人格軽めに描かれてきたので、
ここからのシリアス展開にどうやって繫げていくのか、どんな変貌を遂げるのか、
心配でもあり、楽しみでもあります。

121.2
このフォルム、本当に猫なのでしょうか。レントゲン写真を見てみたいものです

もう一つ、ファィフェル少佐が、
「交通事故なんて生まれて初めて見ました!
自動運転だから、事故なんてありえないはずなのに!」と言っていますが、
彼の言葉を信じるなら、
自動運転車の未来は明るいと言えましょう。

『メランコリック・ジゴロ/EXCITER!!2018』の大雑把な感想

花組全国ツアーを見に行ってきました。
神奈川県民ホールのチケットは、友会以下、
片っ端からハズレまくって、いい加減諦めかけていたところ、
○協からいきなりチケットが送られてきて狂喜乱舞。
そういえば申し込んでおいたなと。
何だかんだいって、地元公演には強いみたいですね、○協は。

メラコリ2018

さて、『メランコリック・ジゴロ』といえば、
前回の宙組が神でした。
あの足の長さは、ヅカとはいえ再現するのはかなり困難でしょう。
今回の花組は、4分割!されたメンバーでの公演ということを考慮すれば、
悪くない。
まぁ正直言って、耳の方は留守にして、
カレー君とマイティが並んだビジュアルに萌えていただけのような気もしますが、
これはこれで貴重なもの、お代分は十分に楽しめました。
昨今のマイティ上げから察するに、
劇団サイドの営業的な狙いも“コンビ売り”にあると思われますが、
その戦略に見事に乗せられたということですね。

キャスティング的には、
カレー役のダニエルは、まんまジゴロで役にぴったり。
前回と間隔が短いのに、この演目が選ばれたのは、そんな理由もあってのことでしょう。
スタン役のマイティは、まだちょっと固い感じ。
私が観たのが2回目だったということもあるのでしょうが、
ツアー後半までには、詐欺師らしい崩れ方をして欲しいところ。
脇キャラの方では、
前回組長が演じたフォンダリが、今回は若返ってビック、
かと思えば、前回りんきらが演じたノルベールが、今回は組長だったり。
やはり、組長の持ち味に合わせて、役は上から順に決まっていくものなのかしら、
などと思ったり。
でもって、注目の娘役2人は、
フェリシアが舞空瞳で、ティーナが華優希。
役としては、フェリシアがヒロインなのに、ティーナまで主な配役に入れてるところに、
劇団の配慮というか、“決めかねている感じ”が表れているような。

『EXCITER!!2018』では、
この2人は、より微妙なバランスで使われていて、
交互にセンターが回ってきたり、
フィナーレでも2人並んで階段を降りてきたり、
あえて、一方だけを目立たせないようにしてるのかしらと。
本当に、まだ次期トップ娘役、決まっていないのかもと思わせるものがありましたね。
そんなわけで、見ている方も、それなりに緊張を強いられましたが、
しかし、いくら娘役同士で凌ぎを削っても、
結局、最大の決め手となるのは、カレー君の歌唱力だったりするのがな~
なんか虚しい。
そのカレー君、今回は声が掠れていて、
歌い始めるたびに、思わずガックリ顔を伏せてしまいましたが、
こんな調子で本当に大丈夫なのか、先行きにも不安がいっぱいです。
和海しょうやビックがフォローするといっても限度が・・・・

なんか人事の話になってしまいましたが、
今度の『EXCITER!!2018』は、チェンジボックスの演出が大幅に変わってましたね。
新鮮味はありましたが、さほど面白くなっているとも思えず。
故障したのをマイティに修理させることで、話に絡めるのは良いとして、
最初に入るビックは、故障していない前提なんだから、
ダサイ格好をしていないとおかしいような。
いや待て、あれは最初から、女装したオカマが入ると、本物に女になって出てくるという、
チェンジボックスの裏の機能を見せるのが主目的だったのかも知れん。
藤井大介センセーだし。
となると、故障の原因も、実は、女装したオカマを演じる男役の中の人は女とか、
複雑過ぎるジェンダーに機械が対応しきれなかったから、だったりw
てなことで、チェンジボックスが、なぜか一気に謎めいた代物になってました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ついでに、
新感線☆RS『メタルマクベス』disc3のことなど。

花組全ツの前日に見たのですが、
IHIステージアラウンド東京は、客席が回るはずなのに、
回転がスムーズなせいか、体感よりも、視覚情報の方が勝って、
むしろ舞台の方が回っているような、何とも不思議な感じがしましたね。

メタマク3
ライブビューイングもあるみたいです

disc3は、ランダムスター・マクベスが浦井健治で、ローズ夫人が長澤まさみ。
たぶん(これでもw)シリーズ最年少コンビ。
廃墟となった2218年の日本を舞台に繰り広げられる、シェークスピアのマクベス。
しかしその因縁は、1980年代に結成されたバンドに遡る。
でもって、音楽は当然ヘビメタ。
人物等の名前も、レスポールとかグレコとかパールとか、楽器由来が多し。
ベビーメタルから1人脱退したとか、鮮度の良いネタがあるかと思えば、
「エリザベート」のトートダンサーのパロディ(ルドルフの死の場面)まであって、
大いに楽しませて頂きました。

月組『エリザベート』の大雑把な感想

表題の前に。
今週は、藤山扇治郎と北翔海莉の結婚が発表されて、
驚くやら嬉しいやら・・・・

らん

藤山扇治郎は、藤山寛美の孫にして藤山直美の甥、
みっちゃんこと北翔海莉は、元星組トップスター。
今年5月の『蘭~緒方洪庵 浪華の事件帳~』での共演が縁になったそうですが、
私、新橋演舞場で見ているんですよね。
主演の扇治郎さんと、男装のヒロインみっちゃんのコンビは、
身長も年齢もみっちゃんの方が上だけど、
お互い芸達者で、姉弟のような親密さからくるほっこり感もあって、すごく良い雰囲気。
この組み合わせだったら、また見たいなと思っていた矢先だったので、
今回の結婚発表は、まさに願ったり叶ったり。
元々みっちゃんは、『風の次郎吉』とか、松竹風味の作品もイケル人なので、
どんどん共演して欲しいですね。
みっちゃんが女鼠小僧で、扇治郎さんが岡っ引きとか、楽しそう。

ところで、前にも、『嵐が丘』を見た後、しばらくして、
ヒースクリフ山本耕史と、キャサリン堀北真希の結婚が発表される、
なんてことがありました。
舞台で共演するとなると、1ヶ月近い稽古期間プラス公演期間一緒にいるわけで、
やはり恋愛、結婚に発展し安いんでしょうね。
そんなわけで、これからは少し、
そういう下世話な目線も入れて、舞台を見ることにしようかな、などと思ったり。
まぁ、宝塚を見ている限り、そうする必要はありませんがw

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、月組の『エリザベート』です。
10月1日に大劇場の千秋楽をライブビューイングで見ているのですが、
生で東京公演を観劇できたのはつい先日、
千秋楽も間近になってのことでした。

月えりざ

前回の宙組エリザは、
トートとシシィが幼馴染みっぽいというかツンデレというか、
異種婚ファンタジーとしての萌えがありましたが、
今度の月組エリザは、普通にシシィが自我を押し通そうとする話で、
どちらかというと東宝のエリザに近い感じ。
そも、歴史上のシシィには共感するところが少ないので、
今作は単純に、楽曲やダンス、そして、シシィに扮したちゃぴその人を楽しむ作品、
と割り切って鑑賞しました。
もとより、今公演は、本日付で卒業する、ちゃぴの宝塚最後の作品。
彼女に対する功労賞的な意味合いもあって、実現したのではないかと思われますが、
どんな理由であれ、組子としては、
自組に「エリザベート」が回ってくるという千載一遇のチャンスを生かして、
最大限の自己アピールができれば良いわけです。

ちゃぴシシィは、想定の範囲内で、素晴らしかったです。
特に歌には感心しました。
普段は若干びみょーになるピッチも、今回はしっかりしていました。
まぁ、あの蘭ちゃんもエリザでは歌えていましたし、
楽曲の難易度とは別の次元で、
エリザマジックのようなものが存在するのかも知れません。
たま様トートは、歌はギリ許容範囲でしたが、
あまりにも型通りというか、流してしまっているというか。
前回のまぁ様トートの演技が、いかに考え抜かれたものだったのか、
思わず再認識してしまいましたよ。
例えば、まぁ様は、子ルドの「猫を殺した」のところでは、よし良くやった!という顔をし、
「でもちょっと可哀想」のところでは、ヤレヤレ┐(´д`)┌ という表情を浮かべますが、
今回は、そうした感情表現上の工夫も感じられず、ほぼ能面状態。
心に訴えるところの少ないトートになってしまいました。

みやフランツは、随分と大人しい印象。
みやさんは、ある程度キャラの解釈に幅があるというか、
自分なりに演じられる役の方が向いているのではないか、などと思ったり。
月城ルキーニは、歌も演技も高いレベルで安定しているせいか、
狂気の人物を演じていても、危なっかしさは皆無。
観客へのサービス精神という点では、宙組の愛ちゃんの方に軍配が上がるかな。
2幕冒頭の客いじりなども、ごくアッサリしたものでした。
無駄にイケメンなのは、お約束。
ありルドルフは、ずいぶん歌が上達したなと。
しかし、あのくぐもった声質は如何ともし難いのか、台詞量が増えると辛いものがある。
スカステニュースでちらと見た、風間ルドルフの演技が、
ごく短い時間ながら胸に迫るものがあったので、こちらも生で見たかった。

脇キャラの方では、輝月マックスが敢闘賞もの。
前回、前々回と専科の悠真倫さんの役で、結構イメージが固まっていたのですが、
そこから一気に若返って、95期のまゆぽんが演じるということで、
違和感があるかもと危惧していたら、これが渋くてカッコ良いナイスミドルで、
「パパみたいになりたい」というシシィの台詞が説得力ありまくり。
惚れたわ。
まゆぽんといえば、女装で挑んだ前作、『雨に唄えば』のリナが面白すぎて、
ヒロインを食うわ、勧善懲悪ストーリーが成立しなくなるわと、
近年破壊力がアップしているようですが、この調子でどんどんやっちゃって下さい。
すーさんゾフィーは、ゾフィーというより、憧花ゆりのという感じ。
しかし、怖いことには何ら変わりがないw
れんこんエルマーは、文学青年がいろいろと拗らせて過激派になったみたいな。
こういう人、現実にいそうだな、などと思いつつ見ました。
彼女、綺麗になりましたよね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

などと書いているうちに、カイちゃん退団のニュースが・・・・
フラグが立ちまくりでしたし、覚悟はしていましたが。
私が宝塚に嵌る切っ掛けになった、『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』の出演者も、
残っている人は数えるほどになってしまいました。
プロフィール
Author:まこりん@高山寺まこ

まこりん01

2006年のWOWOW放送で
はじめて銀河英雄伝説を知り、
銀河英雄伝説@TAKARAZUKAで
宝塚歌劇にはまった主婦

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