獅子の泉でつかまえて

銀河英雄伝説の皇帝夫妻をネタにした二次創作小説その他

『メリー・ポピンズ』&『女王がいた客室』の大雑把な感想

急に暑くなりましたね。
部屋に熱気がこもるので、窓を開けて換気をしたいところですが、まだヒノキ花粉が飛んでいるのでじっと我慢。あと1週間の辛抱といったところでしょうか。早くマスクを外したいです。
ところで、イラン情勢ですが、米軍がホルムズ海峡を掃海するとか封鎖するとか聞いて、ふと大阪冬の陣を思い浮かべたり。海峡の支配≒堀の埋立て、みたいな感じか。

では、最近見た舞台の感想をサクッと。

◆ミュージカル『メリー・ポピンズ』

メリー

お薦め度★★★★★ 

4月8日(水)、シアターオーブで観劇しました。最高のミュージカルでした。
何年も前に1度見ているはずですが、その時は、こんなにワクワク出来たかなと。
お馴染みの名曲に、完成度の高い演出、加えて、飛び出す絵本のような舞台セットがとにかく素晴らしくて、それだけでもかなりテンションが上がりました。
お目当ての新キャスト、まぁ様こと朝夏まなとは、メリーのちょっと不思議なキャラにぴったり。「ステップ・イン・タイム」では、早いカウントで踊る姿も久しぶりに見れて眼福でした。

にしても最近、同じ演目でも、前に見た時より全然面白いと思うことが、度々ありますね。
少し前の『天保十二年のシェイクスピア』や、今年に入ってからでは『レイディ・ベス』など、評判のわりに個人的にピンとこなかった作品で、主要キャストの入れ替えがあった時などは、再度チャレンジしてみる価値があるかも。むろん、資金に余裕があればの話ですが・・・・
東京公演は5月9日(土)まで。


◆『VOICARION 女王がいた客室』

女王客室

お薦め度★★★★☆ 

4月11日、シアタークリエに行ってきました。
声優を中心にした、4名の出演者による朗読劇です。
現実逃避し妄想の世界に生きるマダム、その正体は、ロシア皇太后マリア・フョードロヴナ。
皇帝ニコライ2世の一家がボリシェヴィキによって銃殺された時、マリアはクリミアの離宮に滞在していて無事でしたが、長男一家が惨殺されたという事実は耐え難く、彼女はこのことを公に認めることはなかった――といったエピソードから、着想を得た物語と思われ。

そんなマダムが、パリのホテル・バッサーノを訪れるところから話は始まりますが、実はこのホテルの従業員は、元伯爵のコンシェルジェのアレックスをはじめ、皆、ロマノフ王朝の生き残り。10年前の社会主義革命から辛くも逃れ、密かに王朝の再興を目指している。
そんな中にあって、客室係のエレオノーラだけは、職を得るためにロシア人を名乗った偽物でしたが、マダムは彼女を気に入り、自分の担当に指名する・・・・

と、ストーリーの大筋としては、誰もがそうなるだろうと予想する通りの流れなのですが、会話や細かい設定が凝っているので、最後まで次ぎの展開への興味が尽きません。
特に、当時生存説のあった、ニコライ2世の第四皇女アナスタシアの件。本人を名乗る人間の真贋を、何年も皇女と会っていないはずのマリアが間違わずに見分けることが出来たのは、二人が密かに遣り取りしていた交換日記の内容を、自称本人に質問していたから――というオチは、ミステリファン的には、なるほどと。

キャスティングは、マダム役の竹下景子(お美しい!)以外は、ほぼ日替わりで、私が見た回は、アレックスが諏訪部順一、マダムの従者マイカが豊永利行、エレオノーラが三石琴乃でしたが、舞台のセンターに配置されているのはエレオノーラ。
その衣装が、何と白いエプロンドレスだったのですが、三石さん(月野うさぎや葛城ミサトの中の人)何歳でしたっけとか、気にして調べたりすると、たぶんお仕置きされる罠。ロシア革命のことは何も知らず、天真爛漫な性格という設定ですが、声質との微妙なギャップが面白い。
諏訪部さん(両面宿儺やアーチャーの中の人)が、コンシェルジェという役柄ゆえ、抑えた演技だったこともあって、主導権を握ってましたね。

京都にお花見&寺巡りに行ってきました③

大原野(大原ではない)は、小塩山の麓にあり、かつて皇族や貴族が狩りを楽しんだ場所。「伊勢物語」や「源氏物語」にも登場しますが、もっと山深い場所かと思っていたら、洛西ニュータウンから数キロと離れていないのでした。その割には観光客も少なく、まさに穴場です。

◆大原野神社

大原野01 大原野02

延暦3年(784年)に桓武天皇が長岡京へ遷都した際、藤原氏の氏神である奈良・春日大社の分霊を、都に近い大原野に初めて勧請し、祀ったのがはじまり。平安京遷都後も、国家鎮護の社として朝廷の殊遇を受け、嘉祥3年(850年)には、藤原冬嗣を祖父に持つ文徳天皇が、現在の社地に壮麗な社殿を造営した。

大原野03 大原野04 大原野05

藤原氏に娘が生まれると、中宮や皇后になれるようこの社に祈り、念願叶うと、美しく行列を整えて参拝することが例となり、中でも寛弘2年(1005年)に中宮彰子が行啓した際は、父の藤原道長はじめ、紫式部も供をしたと伝えられ、行列の華やかさに人々は目を見張ったとか。
満開の期間が3日間と短く、幻の桜とも言われる「千眼桜」は、翌々日に満開になったとのこと。

大原野06 大原野10 大原野08

◆勝持寺

隣接する大原野神社の別当寺で、桜と紅葉の名所であることから、花の寺と呼ばれる。
白鳳8年(679年)に、天武天皇の勅によって役小角が創建したと伝えられる。延暦10年(791年)、桓武天皇の勅により最澄が堂塔伽藍を再建し、薬師如来を刻んで本尊としたとのこと。
保延6年(1140年)には、佐藤義清がこの寺で出家し、西行となっている。

勝持寺01 勝持寺02 勝持寺04
勝持寺05 勝持寺06 勝持寺07

◆正法寺

正法寺01 正法寺02 
正法寺10 正法寺05 正法寺09

大原野神社の正面に位置する正法寺は、鑑真和上の高弟で、唐から渡来した智威大徳が、天平勝宝年間(749~757年)に隠棲した春日禅房に始まる。その後、延暦年間(782~806年)に最澄が、長岡京の守護寺院である「大原寺」を建立した際、春日禅房も大原寺の塔頭寺院の一つとなり、弘仁年間(810~824年)には空海が巡錫して、聖観世音菩薩立像を彫刻されたと伝えられ、現在も本堂に安置されている。

正法寺06 正法寺08 正法寺07
正法寺11 正法寺00 大原野11

京都にお花見&寺巡りに行ってきました②

洛西方面は竹林が美しく、神社仏閣も素敵で絵になる場所なのですが、とにかく交通の便が悪いので、タクシーを貸切るか、ツアーに参加するかしないと、大変な思いをすることに。
そんなこともあって、観光客の少ない穴場となっているわけですが、もったいない感じです。

◆善峯寺

善峯寺02 善峯寺01 善峯寺03
善峯寺04 善峯寺06

山号は西山。長元2年(1029年)、源信の弟子にあたる源算が、自作の千手観音像を祀ったのが創建。その後、後一条天皇により勅願所に定められ、「良峯寺」の寺号を賜ったとこのと。
鎌倉時代になると、青蓮院門跡より多くの親王が住され、また多数の僧が入山して、室町時代には僧坊の数が52を数える大寺院となったが、眺望の良さが災いして応仁の乱に巻き込まれ、伽藍の大半が焼失することに。

善峯寺09 善峯寺07 善峯寺08
善峯寺12 善峯寺13 善峯寺14

江戸時代になってからは、第5代将軍綱吉の生母・桂昌院を大檀那として、現存の鐘楼・観音堂・護摩堂・鎮守社・薬師堂・経堂が復興されて、幾多の貴重な什物が寄進された。
桂昌院廟には、桂昌院の遺髪が納められているとのこと。

善峯寺10 善峯寺11 
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JR東海の「そうだ、京都、行こう。」CMに登場した、樹齢300年以上のしだれ桜は、桂昌院のお手植えと伝えられる。もみじの古木との合体木だが、近年衰えが見えはじめている。
幹が地を這うように伸びる巨大な松「遊龍」は、樹齢600年以上、全長37m。国の天然記念物。
平成6年に松くい虫の被害があり、全長50mほどの松が15m余り切断され、今の長さに。

京都にお花見&寺巡りに行ってきました①

京都に桜を見に行ってきました。
ハイシーズンということで、混雑しそうな市内を避けて郊外の神社仏閣を回ったのですが、生憎の雨のせいでガラガラ。久しぶりに、静寂な空気を味わうことが出来ました。

◆石清水八幡宮

石清水02 石清水05

石清水06 石清水01

貞観2年(860年)、大安寺の僧・行教が、宇佐神宮にて「われ都近き男山の峯に移座して国家を鎮護せん」との神託を受け、八幡市・男山に社殿を造営したのが創建とされる。
天慶2年(939年)に起こった平将門・藤原純友の乱は、八幡大神の神威によって平定されたとされ、以来、石清水八幡宮は、京都の裏鬼門を守る国家鎮護の神として、朝廷から篤く崇敬されるようになり、天皇の行幸や上皇の御幸は240余度にも及んだという。
平成28年、本殿を含む建造物10棟が、国宝に指定されている。

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建武元年(1334年)、楠木正成が必勝を祈願し奉納したとされる大楠、樹齢約700年。社殿を囲む土塀は、大楠に圧迫されてヒビが入っていますが、通称「信長塀」といわれる瓦を積み重ねた造り。源氏の一門は八幡大神を氏神として祀り、信長も「黄金の雨樋」を寄進しています。
川を挟んで、男山と向かいにあるのが、秀吉と明智光秀が戦った山崎。日本で初めて本格的なウイスキーが作られたサントリーの山崎蒸溜所があり、ウィスキーが奉納されていました。

石清水09 石清水10
石清水11 石清水13

『徒然草』の第52段、「仁和寺にある法師」に登場する「高良神社」。法師は本殿が山上にあることを知らず、麓の高良神社を本殿と勘違いして参拝し、そのまま帰ってしまった。「すこしのことにも、先達はあらまほしき事なり」――という教訓話ですが、今はこぢんまりとした高良神社も、往時は本殿と見間違うほど、壮麗な堂宇を有していたのでしょう。
白熱電球を発明したエジソンが、長持ちするフィラメントの材料を探し求めて辿り着いたのが、男山周辺の真竹。この竹を使用した電球は、平均1,000時間以上も輝き続けたとのこと。

◆淀川河川公園背割堤

淀川5 淀川2 淀川3
淀川6 淀川4
 
石清水八幡宮のある男山の麓で、木津川・宇治川・桂川が合流していますが、かつては洪水の被害が多く、明治から大正にかけて、木津川と宇治川の合流部を、現在の三川合流部に付け替える淀川改良工事が行われました。このうち、宇治川(淀川)と木津川の合流部に設置された、全長1.4kmの堤防が「背割堤」。
1970年代までは松が植えられていたが、松食い虫の被害が広がったため、桜(ソメイヨシノ)へ植え換えられ、遊歩道が整備されたとのこと。

ミュージカル『レイディ・ベス』&『るつぼ The Crucible』の大雑把な感想

明後日から京都へお花見に行く予定なのですが、雨に祟られそう・・・・
最近観劇した舞台作品の感想など。

◆ミュージカル『レイディ・ベス』

ベス

お薦め度★★★★★ 

3月27日、日生劇場で東京千秋楽を見てきました。
脚本・歌詞はミヒャエル・クンツェ、音楽・編曲はシルヴェスター・リーヴァイ、演出・訳詩は小池修一郎という、強力な布陣で制作された『レイディ・ベス』ですが、2014年の初演を見た時はなぜかピンと来ず、今回も見送るつもりでいました。そんな、私のような観客が多かったせいか、1ヶ月半というロングランを組んだせいか、値引きチケットが発売されるような事態に・・・・
で、ついポチッとやってしまったわけですが、その日が千秋楽だったことは、日生劇場に到着してから知ったというw にしても、千秋楽なのに、そこそこ良席が余ってるって、興業的に大丈夫なんですかね。衣装代だけでも半端なくかかってそうなんで、ちと心配だったり。

ともあれ、肝心の内容の方ですが、素晴らしく良かったです。
今作は、ヘンリー8世と2番目の妻アン・ブーリンの間に生まれた娘、レイディ・ベスが、英国女王エリザベス1世として即位するまでの前半生を描いた作品ですが、特異な境遇に生まれた少女の成長物語として、とても納得の行く脚本でした。ブラッシュアップしたと解説にあるので、もしかしたら、脚本も、初演から手直しされていたのかも知れません。
加えて、千秋楽でベスを演じた、小南満佑子の圧倒的な歌唱力。彼女のことは、「レ・ミゼラブル」や「イノサン」でも見ているはずなのですが、ほぼ記憶になく、こんなに歌える人だったのかと認識を新たにしました。役付の人全員が歌ウマって、本当に気持ちが良いですね。

ということで、東京公演は終わってしまいましたが、博多座、御園座と地方が残っていますので、機会があれば是非。たぶん、想像以上に感動できるはず。


◆『るつぼ The Crucible』

るつぼ

お薦め度★★★★☆ 

3月25日、東京芸術劇場プレイハウスにて観劇。
魔女裁判を題材にした今作は、『セールスマンの死』などで知られる劇作家アーサー・ミラーの代表作で、1953年にはトニー賞の演劇作品賞を受賞ししています。
1692年にマサチューセッツ州で実際に起きた事件を元にしているそうですが、胸くそ悪い系が苦手な人は避けて通った良いかも。そうでない人には、救いのない結末に暗澹とした気分になりつつも、緊張感が最後まで途切れない物語に引き込まれることでしょう。

雇い主の男性ジョンと関係をもった少女アビゲイルは、彼への思いを募らせるが、罪の意識に苛まれたジョンは彼女を拒絶。が、アビゲイルは諦めるどころかかえって恨み、ジョンの妻エリザベスからその座を奪おうと、同年代の少女たちを仲間に引き入れて一芝居、エリザベスや他の善良な村人たちを、次々と魔女に仕立てて告発していく・・・・
といった物語ですが、ミステリーファンとしては、このような冤罪案件は、魔女や悪魔の存在が信じられなくなった現在でも、成立しうるのではないか――10代の少女数名が口裏を合わせれば、大人を陥れるのは案外簡単なことかも。客観的なアリバイ証拠でもなければ、特に世間知らずの法曹関係者は、少女の言うことを鵜呑みにしそうだし――などと考えてしまったり。

東京公演は今月で終了ですが、兵庫と豊橋の公演が残っているので、興味のある方はどうぞ。
プロフィール
Author:まこりん@高山寺まこ

まこりん01

2006年のWOWOW放送で
はじめて銀河英雄伝説を知り、
銀河英雄伝説@TAKARAZUKAで
宝塚歌劇にはまった主婦

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