獅子の泉でつかまえて

銀河英雄伝説の皇帝夫妻をネタにした二次創作小説その他

『グランドホテル/カルーセル輪舞曲』 感想など

猫の日に月組公演に行ってきました。
花粉症が酷くなる前に見ておこう、と思い立って、
東京開幕直後を狙って友会にチケットを申し込んだのですが、
まずまずの良席をゲット。
花粉症の方は今日から目が痒くなり出したので、ぎりぎりセーフでしたね。

ぐらほ

さて、『グランドホテル』ですが、大変素晴らしかったです。
組ファンならずとも見ておくべき名作でありましょう。
伊達にトニー賞5部門取ってないです。
舞台はベルリン。
ナチスが台頭し、世界恐慌がすぐそこまで迫る1928年、
窃盗で食いつなぐ男爵、引退を迫られるバレリーナ、余命宣告を受けた会計士と、
登場人物も時代背景も“終わっている”のに、
その残り火同士が、
やはり過去の遺物たる壮麗なグランドホテルで出会い、すれ違い、
そのことによって一時美しい火花が散る・・・・
お耽美好きには、たまらんです。

舞台の元になった映画の方は、かなり昔に一度見ただけで、
(映画にフラムシェンが妊娠している設定はあったかしら?記憶にないです)
その時は、「グランドホテル方式」と呼ばれることになる表現様式の元になった群像劇、
という一通りの予備知識はあったのですが、
群像劇という割には、登場人物の数はそれほど多くないという印象を受けました。
映画が作られた1932年と現代の感覚の違いなのかも知れませんが、
宝塚で上演するには役が少なすぎるのではと思ったら、
やはり、アンサンブル率が高かったり。
トミー・チューン氏の演出は、そのアンサンブルに目まぐるしく椅子を移動させることで
場面転換をするわけですが、そこはさすがに計算し尽くされていて非常にスムーズ。
音楽もほとんど途切れることなく流れっ放し、
音が鳴り続けているところからそれぞれのソロの歌が始まるのでした。

キャストの方ですが、
・男爵=たまきち
逞しさや包容力は感じられるが、堅物。借金も泥棒もそもそもしなさそうな雰囲気。
もう少しチャラさや胡散臭さが出せればモアベターでしょう。
それまで金持ちから盗んでも心の痛まなかった人間だったからこそ、
クリンゲラインやグルーシンスカヤやフラムシェンに対してかつてない感情が沸き起こり、
またそれ故、命を落とすことになる、とした方が良いような。
死の場面のグルーシンスカヤとのデュエットダンスは素晴らしかったです。
・グルーシンスカヤ=ちゃぴ
映画ではグレタ・ガルボが演じていましたが、
ちゃぴのグルーシンスカヤは、背中の筋肉もたくましいリアル・バレリーナ。
本当に貫禄が出てきましたね。ちょっと天然な性格もピッタリです。
部屋に忍び込んできた泥棒さんに恋してしまうのは、たぶん「カリオストロの城」の見過ぎ。
・クリンゲライン=美弥るりか
抜群の安定感。たまきちに劣る体格も、病人役にはおあつらえ向き。
人生を楽しむことのなかった彼が、狂ったように弾けるチャールストンの場面、泣けます。
涼風真世さんはトップ退団公演でこの役を演じたそうですが、
PUCKも彼女が初演ですし、男役の枠に収まりきらないチャレンジャーだったのですね。

この日の役替わりは、
フラムシェン=海乃美月、ラファエラ=朝美絢、エリック=暁千星という、
一番私好みの組み合わせでしたが、
彼女らを含め、お歌がズコーな人が皆無なのも良かった。
(あり君、めきめき上達してますね)
おかげで、残念な歌で現実に引き戻されることもなく、
休憩時間に入ってからも物語の余韻に浸っていられたのですが、
ショーが始まったとたん、いきなり (ノ∀`)アチャー
専科が足引っ張ってどうするんですか。
歌えない専科は、宝塚市の条例で禁止して下さい!

ということで、ショーの『カルーセル輪舞曲』ですが、
たまきちトップ成りたて、開幕したての頃に収録されたNHKBS版に比べると、
固さも取れて、ずっと良くなっているのは間違いないのだけれども、
基本的な印象は変わらず。
たぶん稲葉先生とは趣味が合わないのでしょう。
まぁ『グランドホテル』で元は取れたので、全体としてはノープロブレムです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その他、ヅカ関連あれこれ。

・『宝塚巴里祭2017』
真風中心ですか。
いよいよ来年はトップですかね。
(もとい、真風の場合、トップは規定路線なので、
時期と嫁だけが問題だったわけですが、これで問題は嫁に絞られたと。
うららを嫁にもらえば、途中から後妻に替えて計6作プラスαを約束するとか、
劇団からいろいろと打診されてそう)
しかしですよ、
ということは、まぁ様の「A Motion」には、真風もずんも出ないということですね(ノД`)、
愛ちゃんに頑張ってもらわねば。

・『王妃の館』新人公演
スカステニュースでちらと見ただけですが、良さげじゃないですか。
るいまきせ君、綺麗になりました。コメディ演技も問題なし。
挨拶に立った秋奈るい君がメガネ似合い過ぎで、ちょっとクラッときましたね。
クレヨンはオカマというより、ただの大柄な女に見えましたが、
そも、本役がちゃんとオカマに見えるのは、
りくが男役だということが広く認知されているからなのか、
それとも男役芸が身についているが故に、女装しても男に見えるからなのか。
いずれにしても、下級生にはかなり難易度の高い役といえそう。
なお、次ぎの新公主演ですが、
瑠風(98期)がもう一回やるのでなければ、
最近抜擢続き、新公でルイ14世役だった鷹翔千空(101期)か、
戸川役(本役ずん)だった希峰かなた(99期)と予想。

・『Bow Singing Workshop』花
中心メンバーの4人(和海、羽立、水美、柚香)以外は誰が誰やらでしたが、
和海、羽立は本当に上手いですね。
マイティは選曲が地味、
カレー君はコーラスによるフォローが絶妙で、ある意味感心した。
などとオチしつつ聞き流していたら、「ナポレオン」のジョセフィーヌの歌が聞こえてきて、
ああ、そうそう、これは本役の歌を聞いた時は、あまりの酷さにモノを投げつけそうになった、
あの歌(「女王になる」)ではないですかと。
ちゃんと歌えば、物語仕立てで、なかなか聴かせる良い歌だったのだなと再認識。
Workshopで歌ってくれたのは朝月希和で、新公ヒロインも経験済みとのこと。
96期は娘役が豊作ですね。
(などと書きつつ、『グレート・ギャツビー』のチケットを買ってしまった。
デイジーは嵌り役だとは思うのですが、歌わないわけにはイカンのでしょうね。やれやれ)

藤崎版『銀河英雄伝説』 第55話、第56話 感想

まずは、舞台「銀英伝」のラインハルトの中の人、
間宮祥太朗のテレビ出演情報が次々と入ってきましたので、
見逃さないように覚え書き。

◆ドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』(日本テレビ系、土曜夜9時)
2月25日放送の第7話に、間宮がゲスト出演するとのこと。
福田雄一氏が脚本・演出を手がけるドラマということで、
安定の面白コスプレですね。
 
りーまん

◆ドラマ『お前はまだグンマを知らない』(日本テレビ系、月曜深夜)
3月6日から全4回放送。間宮は主人公の神月紀役。
群馬県を舞台にした漫画の実写化で、映画も作られる予定。
テレビドラマは、原作をベースとしたオリジナルストーリーとのこと。

って、間宮がテレビドラマで主演らしい主演をやるのって、初ですよね。
「ニーチェ先生」は、間宮ニーチェと浦井松駒先輩のダブル主演って感じでしたし。
何はともあれ、めでたい!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、藤崎版『銀河英雄伝説』ですが、単行本の5巻が本日発売。
帯にあるように、この巻でラインハルトは、
生涯の乗艦となるブリュンヒルトと、双璧という有能な仲間2名を得ることになります。
表紙のロイエンタールがやたらとイケメンですね。

銀英伝5

ということで、銀英伝@ヤンジャン連載の感想です。
例のごとく粗筋から。

・第55話 
第6艦隊を戦闘不能にしたラインハルトが妨害電波を切ると、戦場の様子が明らかに。
第2艦隊はようやく、第4、第6艦隊を壊滅させた敵が、目前に迫っていることを知る。
その数2万隻、第2艦隊は1万5千隻。司令官パエッタは破れかぶれに打って出るが、
旗艦パトロクロスが被弾、パエッタも負傷し、代わりにヤンが艦隊の指揮を執ることに。

・第56話
ヤンは全艦隊に向けて放送する。「負けはしない、諸君らを必ず生きて帰還させる」と。
エル・ファシルの英雄の力強い言葉に同盟軍の士気は上がるが、この通信を聞いた
ラインハルトは異様にライバル心を燃やし、陣形変更。超攻撃型の紡錘陣形をもって
敵を中央突破し、一気に殲滅しようとする。だが、ヤンはこの時を待っていたのだった。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

引き続き、アスターテ星域会戦。
原作やアニメとは比較にならないくらい死に際が丁重に描かれていて、
良かったねラップ。
少しは浮かばれるというもの。
原作が書かれた当時は、「死亡フラグ」という言葉はまだなかったけれど、
それをどストレートに体現してくれたのがラップでした。
ちなみに、「ツンデレ」という言葉も当時はありませんでしたが、
そのまんまなカップルが、物語の後半に登場しますw

扉カラーページには、そのラップのスマホに残された一枚の写真。
ジェシカを中心に左右にヤンとラップ。
士官学校時代に撮られたものと思われますが、
全身がイキイキと喜びに溢れている様子のラップに比べて、ヤンは浮かない顔。
3人の間にいったい何があったのか(まぁ、だいたい想像できますがw)
藤崎先生がしっかり描いてくれることを期待しましょう。

さて、今回原作との違いで、おおっ!と思ったのは、
ラインハルトがヤンの名前を聞いて即、あのエル・ファシルの英雄だと分かったこと。
(原作では、アスターテ会戦で初めてヤンの名を知る)
幼年学校時代、すでにヤン・ウェンリーの名前を耳にしていたそうですが、
ライキルが幼年学校に入学したのは、帝国暦477年。
エル・ファシルの戦いがあったのは、宇宙暦788年、帝国暦479年。
ライキルが12歳の時。
ということは、帝国軍では、士官学校のみならず幼年学校においても、最新の戦闘、
それが帝国軍にとって失態の部類に属するエル・ファシルの戦いであっても、
事例研究の対象として、カリキュラムに組み込まれている、
ということになるのではあるまいか。
ラインハルトが個人的に調べたのかも知れませんが。

※追記 
コメント欄でporiさんから指摘がありましたが、
ライキルはエル・ファシルの件、幼年学校時代にニュースで知ったのでした(1巻4話)
その時は特に説明がありませんでしたが、一般向けのニュースではなく、
傍受した同盟のニュースを再編集して作った軍関係者向けのニュースであろうと、
そのように推測されます。
(藤崎先生は、必ずしもそういう設定で描いてないような気もしますが)
幼年学校の教育には・・・・たぶん反映されてないw

それにしてもですよ、
物量に勝る帝国軍に対抗しようとするなら、
同盟軍としては将兵一人一人の教育レベルを上げ、
おバカな貴族が主導する帝国軍との“質の違い”を見せつけなければならないわけですが、
未だに150年前のダゴン星域会戦の成功体験に拘る司令官がいることからして、
同盟の士官学校の教育水準は実は大したことないのではないか。
もしかしたら帝国以下かも・・・・
などという考えが、藤崎版を読みながらふと頭を過ぎりました。
もっとも原作設定では、帝国の学校教育は一般に観念的というか、非科学的というか、
皇帝への忠誠心を子供に植え付けることを第一義としているので、
同盟がそれ以下ということはありえないのですが。

『スノーデン』 & 『君の名は。』 の大雑把な感想

昨夜の第一報の段階では半信半疑だったのですが・・・・
金正男氏(46)が暗殺されたとのこと。
クアラルンプールの空港で、
北朝鮮が放った女性工作員に毒針か何かで仕留められたとのことですが、
世襲制の王朝で異母兄弟間の骨肉の権力闘争が繰り広げられ、
女スパイが暗躍するという、
普通なら大好物なシチュエーションであっても、
金王朝の場合、萌えどころかキモさしか感じられないのがなぁ。
けれども、あと3百年も北朝鮮という国家が続いたら、
“暴君”金正恩にまつわる一連の事件(側近の粛清とか)もいずれ美化されて、
イケメン俳優で映画化されたりするのかも。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、先週末から今週にかけて映画を2本見ましたので、その感想をサクッと。

『スノーデン』

スノーデン

アメリカ国家安全保障局 (NSA) が、裁判所の許可なく(つまり違法)、
米国内及び、同盟国を含む全世界のインターネットと電話回線の傍受を行い、
大量の個人情報を収集していた件。
これを内部告発によって世間に知らしめた青年エドワード・スノーデンを描いた、
オリバー・ストーン監督作品。
以上のことと、アメリカで指名手配され、現在はロシアでほぼ亡命生活中、
という程度のことしかスノーデンについては知らなかったのですが、
色々と発見がありました。
こうしたドキュメンタリータッチの映画は、それが完全な事実ではないにしても、
普段は見ることができないNSAの内部の様子などもある程度は知ることができますし、
その一つ一つが大変興味深かったです。
日本に関することでは、
スノーデンは一時期横田基地で働いていたとか、
日本のアニメの大ファンで、ヒロインとも「攻殻機動隊」を通して知り合ったとか、
さらに、NSAは日本の主要インフラにマルウェアを仕込んでおり、
日本が同盟を離脱するような時には、電気、鉄道、銀行等をストップさせて、
機能不全に陥らせるとができるそうで、
まぁ想定の範囲内だけど、やっぱりね、というか。

ちょっと疑問に思ったのは、NSAが収集した情報の件数、
2013年3月の記録では、全世界で970億件/月、最も多いのはアメリカ国内だそうですが、
テロを未然に防ぐのが目的にしては多すぎるような。
フィルターの目が粗すぎるというか。
これだけの数になると、
そのほとんどは一般市民による当たり障りのない会話やメタデータということになり、
むしろ、産業スパイとか、商業目的に流用されているのではないかと勘ぐってしまう。
ベライゾン・ワイヤレス(米加入者数第1位の携帯電話会社)の他、
グーグルやフェイスブック、マイクロソフトも半ば強制的に協力させられていた、
という噂もあり、
その見返りにNSA側から情報提供を受けていたとか・・・・

とにもかくにも、
スノーデンの事件を受けてオバマ大統領も言っていたように、
「100パーセントの安全と、100パーセントのプライバシー尊重は両立しない」ということ。
テロにしても、一般の犯罪にしても、
事が起きてしまって、大勢の犠牲者、犯罪被害者が出てから対処するより、
未然に防げればそれに越したことはないわけですが、
そのためにはある程度のプラバシーは犠牲にしなけれればならず、
その線引きは難しい。
とりあえずは、スノーデンが実践していたように、
無用なプライバシー覗きを防ぐために、パソコンのカメラにシールを貼って塞げと。

(ちなみに、私のパソコンには最初からカメラが付いていません。
これはスノーデンには関係なく、数年前に放送された
「CSI」だったか「クリミナルマインド」だったか、アメリカのサスペンスドラマで、
連続殺人鬼が被害者を物色するのにパソコンをハッキングし、
カメラを強制的に起動させて私生活を覗いていた、という話が頭にあったからで、
あえてカメラ無しの仕様にしたのでした)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『君の名は。』

きみの名は

やっと見れました。どんだけロングランしとるんじゃ。
この映画、受け付けないという人は、
「また巫女か!」とか、「男女入れ替わりとか、いいかげん見飽きた!」とか、
たぶん、そうした道具立ての段階でダメなんじゃないかと思った。
私も最初はけっこう辛かったんですが、
彗星の件が出てくるあたりから俄然面白くなって、引き込まれました。
積極的にタイムパラドックスを起こすことによって、
死者を生き返らす、といった類の話しは、
結局は上手くいかず、ほろ苦い感じで終わるのが常ですが、
ここでは物語の最後に、
(何度目のトライで成功したのか映画では分かりませんが)
愛の力が勝った世界が提示されているので、後味としても大変よろしい。
ヒットした原因は、その辺にあるのかなと思った次第です。

藤崎版『銀河英雄伝説』 第53話、第54話 感想

舞台「銀英伝」のラインハルトの中の人、
間宮祥太朗@『帝一の國』。

かっか1 かっか2
普通にラインハルトに見えてしまうんですが。
詰め襟の制服とか、楽勝で軍服に脳内変換できますし。
昨日クランクアップしたそうで、4月の公開が待ち遠しくて仕方がないです。

さて、藤崎版「銀英伝」の感想です。
例のごとく粗筋から。

・第53話 
遂に戦闘開始。ラインハルト率いる帝国軍2万隻は、同盟軍の各個撃破に取りかかる。
まず第4艦隊1万2千に対し猛攻を加えると、衆寡敵せず、同盟軍は脆くも壊滅する。
パストーレ司令はワケワカラン間に戦死し、ファーとメルカッツはライの才能を思い知る。
第6艦隊ではラップがなおも作戦の変更をムーアに訴えるが、殴られただけだった。

・第54話
次なる得物を目指して高速で戦場を移動する帝国軍を、同盟軍は完全に見失っていた。
唯一人敵の動きを読んだヤンは、第4艦隊はすでに敗れたので第6艦隊と合流すべしと
提言するが、功を焦るパエッタは却下。第6艦隊が予期せぬ方向から攻撃を受けたのは、
その直後だった。婚約者ジェシカの祈りも虚しく、ラップは宇宙の藻屑と消えたのだった。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

引き続き、アスターテ星域会戦。
藤崎版を読むまで、ファーレンハイトが第4艦隊との戦いで先陣を切っていたこと、
うっかり忘れていましたよ。
本来彼は攻撃タイプなんですよね。
ということで、あのキャラデザインは、そういう意味でも正しかったと。

それにしてもですよ、まさかまさかのラップが主役!
原作&アニメでは、アスターテ会戦が物語の冒頭にくることもあって、
ラインハルトとヤンの自己紹介も兼ねた華麗なる戦術合戦が繰り広げられる影で、
ひっそりと亡くなっていた感のあるラップですが、
藤崎版では、すでに二人の天才ぶりは紹介済みということで、
ここではラップの方にスポットを当てた、ということですね。
良い判断だと思います。
目を覆いたくなるほど痛々しい描写になってしまいましたが。
戦死という結果は動かしようがないので、
見せ場を作るといっても、上官との絡みを工夫するくらいしか方法がなかった、
というのが正直なところでしょうか。
ムーアもすっかり人格異常者みたいな描かれ方をされてしまって、
お疲れ様でした。

原作と異なるということでは、第2艦隊のパエッタとヤンもそうですね。
藤崎版のパエッタは出世欲の塊、
他の司令官を出し抜こうとして連係に支障をきたしていますが、
原作ではアスターテが初登場ということで、まだキャラが煮詰まっておらず、
ひたすら凡庸で古臭いイメージ。
ところで、第4艦隊はすでに敗れたので第6艦隊と合流すべきとヤンが提案する場面、
原作では二人の間に次ぎのようなやり取りが行われています。

パエ「・・・・すると君は、第4艦隊を見殺しにしろと言うのか?」
ヤン「いまから行っても、どうせ間に合いません」


パエッタの口調には、ヤンの冷徹さに対する非難の意志が込められていたそうですが、
確かに、主人公キャラは普通、仲間を見殺しにしろなどとは言いませんよね。
この部分だけ抜き出すと、パエッタが善人、ヤンが悪人に見えなくもなかったり。
しかし、あえてそのように言わせたことが読者には新鮮にうつり、
それがヤン人気へ繋がったとも考えられる。
(原作者が「三国志」の諸葛孔明を意識していたのは、間違いないと思われ)

それからさらに四半世紀が過ぎ、
時の流れにつれて読者の好みも徐々に変化し、
「権力を批判する俺様」も、もはやカッコイイの範疇に入らなくなった昨今、
原作のヤンから、傍観者的、評論家的要素を取り除いたのが、
藤崎版のヤンなのかなと、そんな風に感じております。

ジョン・ウェットン死去

月末月初の町内会関係の雑用でバタバタしている時に、
またしてもプログレッシブ・ロックの巨星が・・・・
キング・クリムゾン/UK/エイジアで活躍したジョン・ウェットンが亡くなりました。
享年67歳。結腸癌とのこと。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
訃報相次ぐプログレ界隈ですが、一番死ななそうな感じの人だっただけに、
ショックです。

ジョン2 じょん1

結局、私がジョン・ウェットンを生で見たのは、
UKの日本公演が最初で最後ということになってしまいました。
この日本青年館でのライブは、
アルバム「Night After Night」として発表されましたが、
1979年だから、もう38年も前のことか!
(我ながら驚愕。その次ぎに日本青年館に行ったのは、
ともちんの『逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース』だったりしますからね)
ジョン・ウェットンはこのライブの数年後に、
プログレ関係者とエイジアを結成し、商業的には大成功を収めますが、
露骨に売れ線狙いの楽曲に、
オールドプログレファンからは総スカンを食らったりして。
私はまだ学生でしたが、それなりに年季は入っていたのでご多分に漏れず。
これをきっかけに彼から離れてしまったわけですが、
おかげで、私の中でジョン・ウェットンは、
キング・クリムゾンのジョン・ウェットンのまま凍結保存されたといえなくもない。

昨日から、彼のボーカル曲の中で一番好きな「Fallen Angel」をリピート中。



代表曲となると、やはり「Starless」かな。



キング・クリムゾンのアルバムの中でも、
ジョン・ウェットンが参加した「太陽と戦慄」と「レッド」はマイツボど真ん中で、
「クリムゾン・キングの宮殿」よりもずっと視聴回数多かったですね。

aspic uk

「太陽と戦慄」のジャケットデザインは、ネット上で様々にアレンジされて使い回されていたり。
UKのアルバムの日本語タイトルは「憂国の四士」って、憂国騎士団じゃないんだからw
プロフィール
Author:まこりん@高山寺まこ

まこりん01

2006年のWOWOW放送で
はじめて銀河英雄伝説を知り、
銀河英雄伝説@TAKARAZUKAで
宝塚歌劇にはまった主婦

いただいたコメントは、基本的に
その記事でお返事しています
レス不要、非公開にしたいコメントは、
拍手コメントの方へお気軽にどうぞ

Amazonライブリンク
バラの写真館
  • バラの剪定作業と『癌腫抵抗性台木』
  • バラの剪定作業と『癌腫抵抗性台木』
  • 年末にエコキュートが・・・・
  • 年末にエコキュートが・・・・
  • わが家のバラさんたち2016
  • わが家のバラさんたち2016
  • わが家のバラさんたち2016
  • わが家のバラさんたち2016
記事検索
QRコード
QRコード
J-CASTニュース
  • ライブドアブログ