もちっと余裕をもって計画すれば良いものを、
最近どうも、会期末ぎりぎりになってしまうケースが多いような。
以下の2つの展覧会も、
見に行ったのは終了数日前だったり。

◆『大エルミタージュ美術館展』

久しぶりに六本木ヒルズに行ってきました。
この前に来たのは、確か「ガンダム展」だったような。
ところで、地下道から六本木ヒルズにアクセスしづらい大江戸線の利用者は、
美術館の入口まで辿り着くのが一苦労だったりしますが、
六本木通りから、いったんハリウッド・ビューティープラザビルに入って、
裏から出て横断歩道を渡って向かいのヒルサイド1階へ行き、
そこの通路の中程からアーツセンター行きのエレベーターで3階まで行くと、
目の前がチケット売り場です。
階段の上り下りもありませんし、お急ぎの際は、このルートが断然お薦めです。

エカテリーナ
エカテリーナ女帝がお迎えしてくれました

さて、『大エルミタージュ美術館展』ですが、
居並ぶ名画、有名作品の中で、私が思わず足を止めたのは、
ニコラ・プッサンの「エジプトの聖家族」(「エジプトへの逃避途上の休息」)。
砂漠で餓えと渇きに苦しむ聖家族を天使が助けるというエピソードを、
プッサンは、砂漠をエジプトの郊外に、
天使をエジプト人に置き換えて描いているわけですが、
背景になぜか、葬列が描かれているんですよ。
後で調べたところ、この背景には、17世紀当時ローマ近郊で発見された、
古代エジプトの風俗が描かれたモザイク画の構図がそのまま使用されているとのこと。
それにしても、なぜ、聖家族の背景がよりによって葬列なのか。
何か深い意味があるのかと訝しんでしまう。
どうも、『ダ・ヴィンチ・コード』の元ネタになった「レンヌ=ル=シャトーの謎」を読んで以来、
ニコラ・プッサンの絵には、特別な意味が隠されているのではないかとか、
妄想する癖がついてしまったようです。
その本で取り上げられた「アルカディアの羊飼いたち」にも、棺が描かれていましたし。
まぁ、実際のところは、メメント・モリ的な意味で?棺を描くのが好き、
というだけのことかも知れませんが。

poussin
意味ありげに見えてしまうニコラ・プッサンの「エジプトの聖家族」

ちなみに、ルーブル美術館の2階には、
所蔵のニコラ・プッサンの絵画が一堂に集められた小部屋がありますが、
空いているので、ゆっくりと好きなだけ見れます。

◆『特別展 快慶』

奈良国立博物館まで、日帰り弾丸ツアーで行ってきました。
奈良公園周辺、外国人多すぎ。
修学旅行の中学生に負けないくらいの人数でした。
中国人は最近は服装も洗練されて、パッと見日本人と区別がつかないのですが、
鹿との接し方など見ていると、やはりそうだと分かりますね。

醍醐寺弥勒 孔雀明王
日本三大イケメン仏のひとつ醍醐寺の弥勒菩薩と、今回見れなかった高野山の孔雀明王

『特別展 快慶』は、大物の作品では初見の作品がほとんどなく、
お目当ての一つ、孔雀明王は展示替えで見れないし、ちょっと肩透かし。
安部文殊院の国宝、フルスペック渡海文殊さま御一行でもいらっしゃればなぁと、
無い物ねだりしたくなる。
しかし、奈良まで行ったついでということで、
興福寺、東大寺大仏殿、二月堂・三月堂、春日大社と定番コースを回って、
懐かしい阿修羅像や大好きな天燈鬼・龍燈鬼にも会えたし、トータルでは満足でした。
興福寺は、最後に行ったのは20年も前ですが、
あちらこちらで1300年前の創建当時の基壇が発掘、復元されていて、
昔の記憶と重ならず、新鮮。
創建当初の姿を再現した新・中金堂の建設もだいぶ進んでいて、
北円堂の回廊も復元工事中ということで、完成したらまた見に来なければ。
東大寺もあれだけ観光収入があるのなら、
いっそ東西の七重塔、高さ100メートルを再建すれば、さぞ壮観だろうと思うのですが、
そういう話が無いわけでは無いそうなので、うっすらと期待してみる。

興福寺

東大寺
興福寺の創建当時の基壇の図面と、東大寺の創建当時の姿。