銀英伝の新アニメに労力を費やしたため、
ほったらかしにされていた舞台の感想をまとめて覚え書き。
何だかんだ言って、3月は毎週のように観劇していたんですよね。

と、その前に、花組の次回作の件。
『MESSIAH −異聞・天草四郎−』のビジュアルが発表されましたが、
みりお氏の天草四郎、エドガーを引きずっているのか、人外感ありすぎですよって。
私などは、つい「魔界転生」連想してしまいましたが、
若い人は沢田研二、知らんでしょうね。

みりお四郎 じゅりー四郎
「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム、我は求め訴えたり・・・・」と聞こえてきそうな雰囲気w
あの頃のジュリーは、本当に輝いていたな~(遠い目)


「魔界転生」は1981年に公開された映画で、原作は山田風太郎。
などとあらためて調べていたら、なんと、今秋、明治座で舞台版が上演されるらしい。


◆『誠の群像-新選組流亡記-』

誠

雪組全国ツアー公演。
相模女子大学グリーンホールに行ってきました。
どうにか取れたチケットは2階の端の方。でも案外見やすかったです。
『誠の群像』は、司馬遼太郎の小説、
「新選組血風録」と「燃えよ剣」の名場面集といった内容で、
小説を読んでいないまでも、新撰組について一通りの知識がないと、
場面と場面がブツ切れで話が繋がらず、唐突な感じがするのではないでしょうか。
石田昌也先生お得意の、埒外からの視点で前後を挟んでいるので、
破綻はしていないのですが・・・・
ちょっとずるい手法かも、とは思いましたね。
それでも、雪組か、新撰組か、最低どちらかの組のファンであればw
隊士コスプレを見るだけで十分楽しめたことでしょう。
ただし、私が一番萌えたのは、勝海舟なぎしょーの裃姿の方だったりします。

それにしても、『ひかりふる路』の直後に、『誠の群像』を見ると、
仲間を次々と粛清していく下りなど、どうしてもイメージが被りますよね。
配役的には、ロベスピエール=土方、ダントン=山南ということになるのでしょうが、
ポジション的に、ロベスピエール=近藤、サン・ジュスト=土方もありかな、
などと思ったり。
でもって、「革命の理念」=「局中法度」ということにして、
ジャコバン党のメンツで時代劇を作れないかと妄想してみるのですが、
そうすると、「ギロチン」と「剣」の差が、
思いの外大きいことに気付かされたりもするのでした。
話を『誠の群像』に戻すと、
最も痛々しいはずの山南のエピソードに、さほどグッとくるものが無かったのは、
役者の力量か、それとも見る側の思い入れの差か。
でも、例えばまなはるだったら、
もっと違ったものになっていたかもと、思わざるを得ません。


◆『ジキル&ハイド』

ジギハイ

ブロードウェイミュージカルの翻訳版。
作曲は日本でもお馴染みのフランク・ワイルドホーン氏。
主演、石丸幹二。
東京国際フォーラムホールCで見てきました。

原作は言わずと知れた、スティーヴンソンの「ジキル博士とハイド氏」ですが、
このような深くて普遍性のあるテーマを扱いながら、
長篇でない、というのは、
映像化、舞台化など、後世の人々にとってアレンジのしやすい、
大変有り難い素材なのだなと、つくづく思いました。
本作についても、もちろん演出も歌も素晴らしいのですが、
ストーリー自体の惹き付ける力が強く、
休憩の間も、早く続きが知りたくて、時間の経過が遅く感じられるくらいでした。
それにしても、サクサクと人を殺していくハイド氏には、マジ戦慄したわ。
宝塚で上演するのは絶対無理でしょうね。


◆『江戸は燃えているか』

江戸

作・演出、三谷幸喜氏。書き下ろし新作。
いったんソールドアウトしたチケットですが、直前に若干戻りが発生して、
運良くゲット。
新橋演舞場に行ってきました。

またまた幕末の話ですが、こちらは江戸が舞台、
中村獅童演じる勝海舟が主役。
スローガンが「新橋演舞場史上、もっとも笑えるコメディ」ということで、
確かに、ずっと笑いっぱなしではあったのですが、
笑いの性質が、漫才的というか、ちょっと刹那的すぎる嫌いはあったと思います。
勝海舟の性格がダメダメだから、替え玉を仕立てよう、
というところから話がスタートしているのに、
終わってみれば、勝はダメどころか、すごく立派でした、なんちゃって、
ならば、いったい、これまでのすったもんだの騒動は、何のためだったのかと。
どうもその辺りがモヤモヤとして、コメディを見たにもかかわらず、
後味がスッキリしないという、微妙な作品でした。

なお、ふーちゃんこと妃海風が、勝の男勝りの妹、順子役で出演しておりまして、
彼女にだけ、ソロで歌う場面があります。
7月にWOWOWで放送予定あり。


◆『白鳥の湖』

白鳥

バレエです。
以前テレビで、中村祥子さんの黒鳥を見て、
いつか、『白鳥の湖』を全幕、彼女で見てみたいものだと思っていたのですが、
現在ゲスト・プリンシパルとして所属するKバレエカンパニーで上演するということで、
楽しみにしていたんですよね。
なのに、気付いたら、チケットの発売開始時間は数時間前に過ぎ去っており、
案の定、中村さんの回は早々にソールドアウト。
んじゃ仕方がない、この前見た「海賊」も良かったし、まあいっか、くらいの気持ちで、
浅川紫織さんの回をゲット、オーチャードホールまで行ってきたのでした。

というような経緯ではあったのですが、浅川さんが、本当に素晴らしかったんです。
特に、王子に裏切られたオデットの悲しみの踊りは胸に迫るものがあり、
バレエにしては珍しく泣けましたよ。
ホールの掲示物では、浅川さんが10月で引退する旨、発表があり、
もしかしたら、“世界の”中村祥子がKバレエに来たことで、
自分の扱いが下がるとか、その辺りが影響してるのかも知れないとも思ったのですが、
とにかく、この日の白鳥は、たとえようもなく美しく羽ばたいていたのでした。
で、その翌日、何気なくKバレエのHPを覗いてみたら、
何と、中村さんは、怪我で休演とのこと。
ウソでしょ~
彼女目当てにチケットを買った人は、さぞがっかりされたことでしょうね。