先週、母親が2ヶ月ぶりに退院しました。
心配していた後遺症も残らず、まずは良かったのですが、
退院してからの方が、身辺の世話で、これまでの数倍慌ただしかったりする・・・・
それはさておき、「銀英伝」ヤンジャン連載の感想です。
例のごとく粗筋から。
・第107話
要塞に立て籠もったリッテンハイム父娘に配下の士官が迫り、激しく損傷した部下の遺
体を主にぶつけて糾弾する。サビーネは怒りにまかせて発砲するが、それが遺体に仕込
まれたゼッフル粒子を爆発させることに。辺境の王と呼ばれるキルヒアイスが、今度はリ
ッテンハイムを倒した。そんな彼をラインハルトと衝突させようと、フェザーンが蠢き出す。
・第108話
ガイエスブルグ要塞に向けて進軍を早めるラインハルト軍。途中、シャンタウ星域を確保
するため、ロイエンタール艦隊1万1600隻が向かう。フレーゲル男爵を頂く1万6千隻の
貴族軍と遭遇すると、ロイエンタールは斜線陣を複雑化した陣形で敵を翻弄しようとする
が、指揮官が帝国随一の老練の名将メルカッツであることを察すると、兵を退くのだった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
サビーネ、呆気なかったですね。
お馬鹿キャラが、それに相応しい最期を遂げるのはまあ良いとして、
何故、あそこでいきなり銃を使うんでしょうね。
彼女の得物は薙刀のはずでしょう。
ゼッフル粒子の爆発によって死亡することになっているリッテンハイムの娘が、
ゼッフル粒子を誘爆させない武器の扱いを得意とする、
ということに特別な意味を見出し、
原作を超えるような展開を期待した読者は、夢見過ぎ、ってことですかね。
ともあれ、藤崎版で描かれた死に方をするならば、
最初からサビーネは、剣術ではなく射撃を得意とする娘、とした方が、
ずっと通りが良かったのではないでしょうか。
それから、藤崎版独自の、キルヒアイスの“辺境の王”設定。
本人にその気がなくても周囲に祭り上げられ、その結果、謀反を疑われたりする、
戦国時代にありがちなパターンですが、
藤崎先生としても力を入れているようだし、なかなか面白い試みかも、
と思っていたのですが、
フェザーンの陰謀まで介在させるのはいかがなものかと。
後のロイエンタールの事案ならば、
謀略や誤解、他人の悪意によって引き起こされたとすることも可能ですが、
キルヒアイスの場合は、全くそういう話ではない。
(オーベルシュタインも、キルヒを葬ろうとしたのではない)
互いを正しく理解した上で、それでも、ああいうことになってしまった、
という一番肝心なところ、
切なく、やるせなく、哀しいところが、
複雑な要素が加えられることで、かえって焦点がぼやけてしまうのではないかと、
そんな危惧を抱きました。
108話のロイエンタールは、
もしかして、藤崎版始まって以来、最大の露出ぶり?
それが負け戦の場面というのが、そこはかとない悲しみを誘いますが、
絵としては存分にドヤってましたね。
無駄にカッコイイ敗れ方をする男、それがロイエンタール、てか。
心配していた後遺症も残らず、まずは良かったのですが、
退院してからの方が、身辺の世話で、これまでの数倍慌ただしかったりする・・・・
それはさておき、「銀英伝」ヤンジャン連載の感想です。
例のごとく粗筋から。
・第107話
要塞に立て籠もったリッテンハイム父娘に配下の士官が迫り、激しく損傷した部下の遺
体を主にぶつけて糾弾する。サビーネは怒りにまかせて発砲するが、それが遺体に仕込
まれたゼッフル粒子を爆発させることに。辺境の王と呼ばれるキルヒアイスが、今度はリ
ッテンハイムを倒した。そんな彼をラインハルトと衝突させようと、フェザーンが蠢き出す。
・第108話
ガイエスブルグ要塞に向けて進軍を早めるラインハルト軍。途中、シャンタウ星域を確保
するため、ロイエンタール艦隊1万1600隻が向かう。フレーゲル男爵を頂く1万6千隻の
貴族軍と遭遇すると、ロイエンタールは斜線陣を複雑化した陣形で敵を翻弄しようとする
が、指揮官が帝国随一の老練の名将メルカッツであることを察すると、兵を退くのだった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
サビーネ、呆気なかったですね。
お馬鹿キャラが、それに相応しい最期を遂げるのはまあ良いとして、
何故、あそこでいきなり銃を使うんでしょうね。
彼女の得物は薙刀のはずでしょう。
ゼッフル粒子の爆発によって死亡することになっているリッテンハイムの娘が、
ゼッフル粒子を誘爆させない武器の扱いを得意とする、
ということに特別な意味を見出し、
原作を超えるような展開を期待した読者は、夢見過ぎ、ってことですかね。
ともあれ、藤崎版で描かれた死に方をするならば、
最初からサビーネは、剣術ではなく射撃を得意とする娘、とした方が、
ずっと通りが良かったのではないでしょうか。
それから、藤崎版独自の、キルヒアイスの“辺境の王”設定。
本人にその気がなくても周囲に祭り上げられ、その結果、謀反を疑われたりする、
戦国時代にありがちなパターンですが、
藤崎先生としても力を入れているようだし、なかなか面白い試みかも、
と思っていたのですが、
フェザーンの陰謀まで介在させるのはいかがなものかと。
後のロイエンタールの事案ならば、
謀略や誤解、他人の悪意によって引き起こされたとすることも可能ですが、
キルヒアイスの場合は、全くそういう話ではない。
(オーベルシュタインも、キルヒを葬ろうとしたのではない)
互いを正しく理解した上で、それでも、ああいうことになってしまった、
という一番肝心なところ、
切なく、やるせなく、哀しいところが、
複雑な要素が加えられることで、かえって焦点がぼやけてしまうのではないかと、
そんな危惧を抱きました。
108話のロイエンタールは、
もしかして、藤崎版始まって以来、最大の露出ぶり?
それが負け戦の場面というのが、そこはかとない悲しみを誘いますが、
絵としては存分にドヤってましたね。
無駄にカッコイイ敗れ方をする男、それがロイエンタール、てか。