表題の前に。
「風の谷のナウシカ」が歌舞伎化される件、
配役が発表になりましたが、色々とハードルが高くてもうね。

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新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」 ユパ役の尾上松也、セルム役の中村歌昇ら配役決定

昼の部、夜の部、通しての上演ということで(上演時間6時間超か?)
体力・集中力が持つのか不安な上に、
全部見るためには昼夜両方のチケットを購入しなければならず、
そうすると3万4000円かかると。
まず昼の部だけ見て、後日夜の部を見るなら、体力・集中力はどうにかなりそうだし、
チケット代1万7000円の演目を2作見ると思えば・・・・いやいや、
「スーパー歌舞伎Ⅱワンピース」の時は確か、翌年に劇場で公開されたので、
今回もそれを期待して待つべきではないか、
そのうち、CS衛星劇場とかWOWOWで放送される可能性もあるし、
などと心は揺れるのでありました。
うーむ、やはり今回は見送った方が良いかもね。

では、「銀英伝」ヤンジャン連載の感想です。
例のごとく粗筋から。

・第149話 
開戦に際してケンプから通信が入り、その圧倒的な風格にユリアンは圧倒される。が、直後
発射されたガイエスブルグの主砲「主神の槍」によって、イゼルローン要塞は1ブロック消滅
するほど甚大な被害を受ける。キャゼルヌは非戦闘員を内側に避難させると同時に、対抗
措置として主砲「雷神の鎚」を発射。戦いの第一幕は、苛烈を極める主砲の応酬となった。

・第150話
フレデリカの相談を受けたビュコックは、知人の政治家、レベロとルイに連絡して協力を取り
付けたものの、2日後の査問会は、オリベイラ学長の独演会と化していた。ヤンは戦争を賛
美する彼を寄生虫と呼び、辞表を叩きつけようするが、刹那、移動要塞の件が伝わり、査問
会は終了。フレデリカはヤンを一刻も早く解放するべく、トリューニヒトと直談判しようとする。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

合併号と休載が重なって、ずいぶん間があいてしまいましたね。

149話は、要塞砲の撃ち合い。
毎度のことですが、絵が本当に素晴らしい。
怖い怖い言いつつ、何度も繰り返し見てしまったり。

149.2
流体金属の飛び散り方がステキ。
しかし、こんなんが直撃しても爆発しないとか、両要塞とも頑丈すぎる。


150話は、査問会の続き。
下からライトを浴びたオリベイラ学長の、ベイラベイラと喋る姿が印象に残りますが、
藤崎先生、微妙なところでオリジナル色を出してきましたね。

原作では、移動要塞襲来の一報が伝わると、
査問委員たちは、あたかも魔法が解けたごとく現実に立ち返り、
ネグロポンティも、辛うじて命令口調は維持しつつも、
心中では、どうかイゼルローン防衛の指揮をとって下さい、お願いします、と縋るがごとく、
ヤンへの態度を一変させます。
もちろん、即時解放。
ところが、藤崎版のネグロポンティは、こんな風なんです。

「あの査問委員長はヤン提督の重要性をわかっとらんから、解放せんかもしれんぞ?」

これはルイの発言ですが、仮にも国防委員長が、どんだけ無知なんだと。
たとえ本人の専門性、適性に関係なく、
年功やトリューニヒトとの個人的な繋がりによって国防委員長になれたのだとしても、
国家的な英雄で、超有名人でもあるヤンの重要性が分からないとか、
ないわ~。
おそらく、この部分、フレデリカをとリューニヒトと直接対決させる理由付けのため、
あえてこんな設定にしたものと思われますが、
そも、直接対決そのものに、リアリズムが感じられなかったり。

150.1
ヤンが床に落とした辞表を一瞬で吸い込むルンバ。掃除機というよりディスポーザー。何気に怖い。

この下りはやはり、
それまで査問委員によって散々虐められてきたヤンが、
国家の存亡にかかわる危機が到来したことで、立場が180度逆転する、
というところにこそ醍醐味があり、
読者としても、溜飲が下がるところだと思うんですよね。
なので、アレンジするにしても、そちらの方向に発展させた方が良かったのでは、
などと愚考する次第です。

それからジョアン・レベロ。
肩書きが「元財務委員長」となっていますが、
財務大臣といえば、宇宙世紀になっても最重要閣僚であることに変わりはないでしょう。
今の日本でも、麻生財務大臣が副総理も兼ねているように、
サンフォード内閣での序列でいえば、
レベロの方が、国防委員長のトリューニヒトよりも上だったはずです。
帝国領侵攻作戦の時も、ちゃんと反対票を投じているし、
その後、暫定の最高評議会議長に任命される資格は、彼にもあったんですよね。
しかし、そうはならず、トリューニヒトが正式に議長になると、閣僚から外されてしまったと。

150.2

このあたりのことは原作にもハッキリとは書かれていないので、
いわゆる裏設定ということになるのでしょうが、以上を踏まえてみると、

「(ヤンの)あの軍事的才能を、トリューニヒトの玩具になどされてはならない!」

というレベロの発言も、ヤンの味方になるというより、
憎いトリューニヒトの足を引っ張る方が主目的、とも受け取れるわけで・・・・
ともあれ、今回のところは、ヤン陣営に協力することになったレベロ。
悪人ではない人間が、結果としてヤンも国家も死に近づけることになってしまうとか、
なかなか描くに難しい人物と思われますが、
藤崎先生は、どのように料理してくれるのででしょうか。