新型コロナに明け暮れた1年でしたね。
今のところ、東京在住者の多い私の親戚や知人でも、感染した人は皆無なので、
マスコミの騒ぎっぷり、不安を煽る報道には距離を感じます。
冬に流行するのは、インフルエンザにしてもノロウィルスにしてもそうなので、
最近の感染者の増加も想定の範囲内ですし。
それにしても、マスクをせずに歌い踊るミュージカルの舞台上のことなど鑑みるに、
業界中、最も大人数が舞台に上る宝塚歌劇団において、
公演を続けることが出来ているのは、やはり奇跡以外の何物でもないかと。
関係者の多くが女性というのも、リスク管理がしやすい条件の一つかも知れません。

それから、品不足が解消して久しいマスクですが、
私は逆に、秋口になってから、やや焦り気味になっていたんですよね。
というのも、長年愛用していたアイリスオーヤマの「Vフィット立体マスク」、
在庫が残り少なくなったのに、ずっと品切れの状態が続いていたからで、
最近になってやっと販売が再開され、心底ほっといたしました。
花粉症持ちには、飛沫を防ぐよりも難易度の高い、
スギ・ヒノキの花粉をシャットアウトするだけの性能が求められるわけで、
プリーツや布のマスクでは、どうにも心許ないのですよ。

マスクといえば、
人影もまばらな屋外でマスクをしているかと思えば、
飲食店では、マスクをせずに至近距離でお喋りしていたりして、
日本人はいったい、マスクをする本来の意味が分かっているのかと。
もしや、単に人目をはばかったり、周囲に会わせたりしているだけなのではないかと、
思うことがしばしばありました。
あと、カウンター席にアクリル板のしきりを設けるなど、
コロナ対策にそれなりに力を入れているようなコーヒーチェーン店でも、
昼飯時ともなれば、喫煙ルームが大混雑して、
密になって、当然マスクを外して、タバコを吸っていたりするんですよね。

そんなわけで、もし私が小池都知事ばりにスローガンを作るとしたら、
「飲み食いしている間は喋らない」
「タバコは周囲に人のいない所で」

この2つですかね。
なお、推奨するテレビ番組は、テレビ東京の「孤独のグルメ」で決まりです。

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さて、コロナのせいで劇場に通う回数も少なかった今年ですが、
例年通り、観劇のまとめなど。

その前に、NHKから嬉しいお知らせ。
新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」がNHK BSプレミアムで放送決定!
2021年1月2日(土) 午前7:30~10:30 (前編)
2021年1月3日(日) 午前7:30~10:45 (後編)


くしゃな

この公演は、後編のディレイューイング上映期間の途中で、
コロナのために中止になっていたので、見逃した人は救済されますね。
私は後編は初日に見ましたが、
実は今年、最も心ときめいた俳優は誰かといえば、
ナウシカでクシャナ姫を演じた中村七之助だったりするんですよね。
もっとも、歌舞伎の沼は宝塚よりもずっと深い、などという噂も耳にしているので、
あまり近づかないようにしていますw

【宝塚】
宙組 『El Japón/アクアヴィーテ!』×2 東京宝塚劇場
花組 『DANCE OLYMPIA』 ライブビューイング
花組 『マスカレード・ホテル』 青年館
雪組 『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』 ライブビューイング
月組 『出島小宇宙戦争』 ブリリアホール
宙組 『FLYING SAPA』 ライブビューイング
宙組 『壮麗帝』 ライブ配信
星組 『眩耀の谷/Ray』×2 東京宝塚劇場
雪組 『NOW! ZOOM ME!!』 ライブビューイング
花組 『はいからさんが通る』 東京宝塚劇場
月組 『WELCOME TO TAKARAZUKA/ピガール狂騒曲』×2 東京宝塚劇場

【宝塚以外】
『シャボン玉とんだ 宇宙までとんだ』 シアタークリエ
『フランケンシュタイン』 日生劇場
『風の谷のナウシカ』前編・後編 ディレイビューイング
『天保十二年のシェイクスピア』 日生劇場
『アラジン』 四季劇場[海]
『フラッシュダンス』 日本青年館
『ローマの休日』 帝国劇場
『オペラ座の怪人』 JR東日本四季劇場[秋]
『EDGES』 新国立中劇場

ということで、
こうして見ると、ライブビューイングに加えてディレイビューイングにライブ配信と、
選択肢がずいぶんと増えましたね。
今年はベスト3を選ぶほど本数を見ていないので、ベスト1のみとしますが、

宝塚歌劇団 月組『ピガール狂騒曲』

を選ばせていただきます。

それでは皆さま、来年はコロナが収束しますよう祈念しつつ、
年末のご挨拶とさせていただきます。

※追記
書いていてちょっと思い出したのですが、
『天保十二年のシェイクスピア』は、
コロナで中止になる直前、最終日の昼公演を見ているんですよね。
その日は、観劇前に、日比谷公園にある某老舗レストランで食事をしたのですが、
この時期になると、飲食店は、外資系はともかくとして、
従業員がマスクをしている光景が当たり前のようになっていましたが、
その店の従業員は、一人としてマスクをしておらず、ギョとした覚えがあります。
おそらくは、店の方針として、フランス流を貫きたかったのでしょうが、
思えば、高級なフランス料理店に限って、パンを手でちぎって食べるにもかかわらず、
おしぼりの類を出さなかったりしますよね。
このレストランは、そう時を置かずに、マスクをするようになったと思われますが、
彼らがサービスの手本としたような、フランスの高級店はどうでしょう。
コロナ後は、衛生面での対応を変えることになるのか、
それとも、喉元を過ぎれば伝統に回帰していくのか、興味深いものがあります。