明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、今年最初のビックリ案件は、大河ドラマ『べらぼう』。
ちゃぴこと愛希れいかが、落ちぶれた遊女の役を演じていて、へぇ意外だな、
と思っていたら、最後は全裸遺体になっていて、マジで仰天しました。
他の女性の体を重ねて、上手く隠されてはいましたが、
ちゃぴの清純派イメージからすると、振り切るにもほどがあるって感じ。
愛希れいかは、元宝塚。6年の長きに渡って(歴代3位)トップ娘役を務めた人で、
宝塚退団後も、帝劇でエリザベートを演じるなど、ミュージカル界では有名人。
NHKのドラマにも、過去に何度かゲスト出演していましたが、
汚れ役を演じているのは見たことがなく、どういう方向性なのか良くワカラン。
心境の変化なのか。それとも、今後の大きな役とのバーターだったり?
それはともかくとして、『べらぼう』は、残念ながら、かなり苦手な部類でしたね。
吉原で生まれ育った超都会人、業界の表裏を知り尽くしているはずの蔦重が、
世間知らずの脳筋のごとく、凸っては殴られるの繰り返しとか、ナイナイ。
「慣習を打ち破る大胆な発想力&行動力」といったものを表現したいのだと思われますが、
バタバタと動き回る演出は、人を薄っぺらく見せるので勘弁して頂きたい。
これから好きな絵師や作家が大勢登場するのに、見続ける自信がなくなりましたよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今年最初に見た映画は、『私にふさわしいホテル』。
近所のシネコンでやっていなかったので、日本橋まで遠征してきました。
軽く食べてから見ようということで、近くの千疋屋でフルーツサンドを食べたのですが、
映画の中に、その「千疋屋のフルーツサンド」が登場してきて、ビックリ。
出版業界内で、ああいう使われ方をしていたとは、知らなんだ。
映画はとても面白かったです。上映館があまり多くないのが、もったいない。
素敵なアールデコ調のファサード。右は、大先生の部屋として映画に登場したタイプの部屋ですね。
ところで、映画の舞台となった「山の上ホテル」は、
著名な作家がカンヅメにされる場所として知られ、映画もそれをネタにしていますが、
ホテル内の天ぷら屋も有名で、私も数回利用したことがあります。
だいたい、天ぷら→バーのコースを辿るわけですが、
映画を見ていて、最後に山の上ホテルに行った時のことを思い出してしまったり。
もう20年も前ですが、私がとある件の関係者だったことから、話を聞かせて欲しいと、
知り合いの編集者の仲介で、とあるノンフィクション作家と面会した時のことです。
その作家は、緻密な取材をすることで知られ、受賞歴もあり、
著作を読んでいたこともあったので、勝手に学究寄りのイメージを抱いていたのですが、
意外や、かなりとっぽいところのある人でした。
私の知る記者や編集者は、取材相手に嫌われないよう、そこそこ気配りするタイプなので、
相手に失礼なこともズケズケと質問してくるこの作家には、かなり面食らったのですが、
そこは年季の差、サラリーマンとフリーの人間の差なんでしょう。
何だかんだいって、結局、編集者と3人で、遅くまでバーで飲んで雑談することになり、
その時は、○○について書きたいと言っていましたが、これは実現しなかった模様。
それから10年も経った頃、その作家は、ある事をきっかけに世間の批判を浴び、
売れっ子から一転して、廃業状態に追い込まれることになってしまったのですが、
数年前に、鬼籍に入られたとのこと。
山の上ホテルと聞くと、バーで意気軒昂に語っていたその作家のことを思い出して、
少しだけ、しんみりとしてしまうのでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ところで、その「山の上ホテル」ですが、建物の老朽化にともなって、昨年から休館。
お隣の明治大学が土地と建物を取得し、ホテルとして営業再開を目指すとのことですが、
あのアールデコ風のデザインは、残して欲しいですね。
同じく、お気に入りだった、日比谷の三信ビルは、やはり老朽化していたこともあり、
ミッドタウン日比谷の建設に際して取り壊され、跡にどんな建物が出来るのだろう、
と思っていたら、ただの広場になっていたという。・゜・(ノД`)・゜・。
建物内部の意匠は、ミッドタウン日比谷の地下街に受け継がれてはいるのですが、
地上部分がないのは、やはり寂しいものです。
本年もよろしくお願いします。
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さて、今年最初のビックリ案件は、大河ドラマ『べらぼう』。
ちゃぴこと愛希れいかが、落ちぶれた遊女の役を演じていて、へぇ意外だな、
と思っていたら、最後は全裸遺体になっていて、マジで仰天しました。
他の女性の体を重ねて、上手く隠されてはいましたが、
ちゃぴの清純派イメージからすると、振り切るにもほどがあるって感じ。
愛希れいかは、元宝塚。6年の長きに渡って(歴代3位)トップ娘役を務めた人で、
宝塚退団後も、帝劇でエリザベートを演じるなど、ミュージカル界では有名人。
NHKのドラマにも、過去に何度かゲスト出演していましたが、
汚れ役を演じているのは見たことがなく、どういう方向性なのか良くワカラン。
心境の変化なのか。それとも、今後の大きな役とのバーターだったり?
それはともかくとして、『べらぼう』は、残念ながら、かなり苦手な部類でしたね。
吉原で生まれ育った超都会人、業界の表裏を知り尽くしているはずの蔦重が、
世間知らずの脳筋のごとく、凸っては殴られるの繰り返しとか、ナイナイ。
「慣習を打ち破る大胆な発想力&行動力」といったものを表現したいのだと思われますが、
バタバタと動き回る演出は、人を薄っぺらく見せるので勘弁して頂きたい。
これから好きな絵師や作家が大勢登場するのに、見続ける自信がなくなりましたよ。
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今年最初に見た映画は、『私にふさわしいホテル』。
近所のシネコンでやっていなかったので、日本橋まで遠征してきました。
軽く食べてから見ようということで、近くの千疋屋でフルーツサンドを食べたのですが、
映画の中に、その「千疋屋のフルーツサンド」が登場してきて、ビックリ。
出版業界内で、ああいう使われ方をしていたとは、知らなんだ。
映画はとても面白かったです。上映館があまり多くないのが、もったいない。
素敵なアールデコ調のファサード。右は、大先生の部屋として映画に登場したタイプの部屋ですね。
ところで、映画の舞台となった「山の上ホテル」は、
著名な作家がカンヅメにされる場所として知られ、映画もそれをネタにしていますが、
ホテル内の天ぷら屋も有名で、私も数回利用したことがあります。
だいたい、天ぷら→バーのコースを辿るわけですが、
映画を見ていて、最後に山の上ホテルに行った時のことを思い出してしまったり。
もう20年も前ですが、私がとある件の関係者だったことから、話を聞かせて欲しいと、
知り合いの編集者の仲介で、とあるノンフィクション作家と面会した時のことです。
その作家は、緻密な取材をすることで知られ、受賞歴もあり、
著作を読んでいたこともあったので、勝手に学究寄りのイメージを抱いていたのですが、
意外や、かなりとっぽいところのある人でした。
私の知る記者や編集者は、取材相手に嫌われないよう、そこそこ気配りするタイプなので、
相手に失礼なこともズケズケと質問してくるこの作家には、かなり面食らったのですが、
そこは年季の差、サラリーマンとフリーの人間の差なんでしょう。
何だかんだいって、結局、編集者と3人で、遅くまでバーで飲んで雑談することになり、
その時は、○○について書きたいと言っていましたが、これは実現しなかった模様。
それから10年も経った頃、その作家は、ある事をきっかけに世間の批判を浴び、
売れっ子から一転して、廃業状態に追い込まれることになってしまったのですが、
数年前に、鬼籍に入られたとのこと。
山の上ホテルと聞くと、バーで意気軒昂に語っていたその作家のことを思い出して、
少しだけ、しんみりとしてしまうのでした。
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ところで、その「山の上ホテル」ですが、建物の老朽化にともなって、昨年から休館。
お隣の明治大学が土地と建物を取得し、ホテルとして営業再開を目指すとのことですが、
あのアールデコ風のデザインは、残して欲しいですね。
同じく、お気に入りだった、日比谷の三信ビルは、やはり老朽化していたこともあり、
ミッドタウン日比谷の建設に際して取り壊され、跡にどんな建物が出来るのだろう、
と思っていたら、ただの広場になっていたという。・゜・(ノД`)・゜・。
建物内部の意匠は、ミッドタウン日比谷の地下街に受け継がれてはいるのですが、
地上部分がないのは、やはり寂しいものです。