ジャンプ最新号(10号)の内容が含まれますので、未読の方はご注意下さい。

復活した虎杖が、早速、最強であることを証明しますが、いろいろな意味でヤバイ。
確かに、戦闘能力だけ見れば、宿儺が青ざめるレベルなのですが・・・・

虎杖悠仁が強すぎる。ただし半分呪霊化。・゜・(ノД`)・゜・。。

岩崎先生が描く虎杖は、顎がやや細くイケメン化していますが、顔立ちから察するに、彼の時間が止まったのは、20代より後ではなさそう。が、それより気になったのは、髪型。
宿儺は虎杖の体を乗っ取っていた時、前髪をかき上げていましたが、それっぽいオールバックなんですよね。術式ばかりでなく、癖まで似てきてる?
それから、前回考察したばかりですが、「美冬は虎杖の娘説」は、99.99%ナシですね。

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長い間、所在が不明だった虎杖が、人外魔境東京に出現。
特大の「穿血」を放って、呪術師とシムリア人の喧嘩を、両成敗する形になりましたが(「穿血」を浴びた呪術師とオスキ以外のシムリア人は、その場で失神した模様)、この出来事が、いつ起こったのかといえば、後の場面から判断して、憂花とダブラの決闘が開始されてからですね。
美野は、輸送機で憂花を新宿まで送り届けた後、この場に出くわしたものと思われ。
虎杖としては、行方不明の状態を維持したかったようで、美野に名前を呼ばれると、「・・・・バレた」と溜息をつきますが、その時、ビルの上階からオスキが飛び出してきます。

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斧を振り上げたオスキは、全力で斬りかかりますが、虎杖は斧の刃を、右手だけで受け止めてしまいます。そして、直接触れずに、ギャリギャリと音を立てながら、刃を掴みますが――そう彼は、宿儺が新宿決戦の対乙骨戦で見せた、“細かい斬撃をチェンソーのように指先に纏わせる”技を用いていたのです。
虎杖を間近にしたオスキは、雰囲気がカリヤンに似ていると感じますが、その瞬間にも虎杖は、空いている左手の指を鳴らして、一瞬で拳に炎を出現させると、「オマエは頑丈そうだし、まぁ、大丈夫だろう」などと言いつつ、「黒閃」でオスキをパンチ。
オスキは周囲のビルにぶつかりながら、数十メートル先まで飛ばされ、そこで気を失います。

次ぎに虎杖は、意図は不明ながら(宇宙人だけ痛めつけるのは、不公平だと思った?)、美野に対しても、「あーそこの兄ちゃん」などと呼びかけつつ、小さな「穿血」を飛ばします。
虎杖が後ろ向きのまま、ノールックで放った血液は、美野の頬をほんの少しだけ傷つけますが、美野は直ちに目眩に襲われ、吐いてしまいます――そう、虎杖の血液は、脹相がそうだったように、人間にとって毒性のあるものに変化していたのです。
そんな美野に向かって、虎杖は悪びれる様子もなく、こう言います。
「あっちでも呪術師がいっぱい倒れているけど、あんま気にすんな。そのうちヤバめの風邪みたいになると思うけど、2・3日休めば治るって教えてやれ、できれば宇宙人にもな」と・・・・

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憂花を間近で見てきた美野は、そんな虎杖の事もなげな態度に、マジでブチ切れます。
「アンタは何をやってたんだ!虎杖悠仁!なんで今更出てきた!アンタが戦わないせいで、憂花ちゃんは・・・・!」
心ある人間ならば、そう言って怒るのは、当然の反応でしょう。
ところが、そんな美野に虎杖は、こう告げるのです。
「もう虎杖悠仁なんて、どうでもいいだろって話。老兵は死なず、単に消え去るのみってな」

そこは普通、「単に」ではなく「ただ」だろう、というツッコミはさておいて――
虎杖は、この後、「これでいいんだよね、先生」と呟いているので、「もう虎杖悠仁なんて、どうでもいいだろ・・・・」という台詞は、本編の最終回、新宿決戦を前にした五条の台詞、「もう五条悟とか、どーでもよくない?」から引いていることになります。
五条の言葉には、虎杖たち後進への期待が込められていましたが、虎杖も「今の俺ができんのは、2人の邪魔をさせないこと、いや4人か」と言いつつ、拳を握りしめているので、ここは助太刀などせず、(若い世代を代表する術師)憂花や真剣の戦いを見守る――ということでしょう。

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虎杖はまた、「心配しなくても、東京から出た呪霊は片しておくし、先輩の孫が負けたら、ケツくらい拭くさ」とも言っているので、「どうでもいい」とはいっても、世の中のこと全般を投げ出してしまっているわけではなさそう。
とはいえ、やはり、身近な人間を大切に思う、一般人の感覚を代表するような美野と比べてしまうと、虎杖は、その価値観、死生観が、不老不死化したことによって、目の前の出来事との関係性が希薄になり、俯瞰的になってるのは否定できないと思います。
「現には干渉しない」とされる、天元の境地に近づいてきているというか・・・・

(なお、本人が「先輩の孫」と発言しているので、「美冬は虎杖の娘説」は消えたと思われ)

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さて、魔虚羅との死闘を経て、「反転術式」に覚醒したダブラ。
彼は、本来は負のエネルギーである呪力同士を掛け合わせることで、正のエネルギーに変換し、爆発的に治癒力を高める――と、「反転術式」の原理を、速攻で理解します。
その正のエネルギーを、呪力の代わりに術式に流し込む、新たな応用技(地球で言うところの「術式反転」)についても思い至りますが、今度こそ、確実に一撃で、適応する前に魔虚羅を屠らなければならないと、更に思考を重ねます。

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五条に例えるなら、今のダブラは、「反転・赫」を覚えたところ。
この「反転・赫」と、従来の「順転・蒼」を衝突させることで、「虚式・茈」の発動が可能となったように、ダブラも、本来の術式「■■と光」と、ここで球状に描かれている、正のエネルギーに由来する技を組み合わせた新たな技で、魔虚羅を倒すことになりそう。
それにしても、魔虚羅の「‼」は、これで3回目。これはもう、式神には感情があると思った方が良さそうですね。確かに、玉犬は飼い犬っぽかったですが。

一方、真剣対マルは、マルが「混沌と調和」を発動して、植物を巨大化させたところから。
マルは、姉妹校交流戦に乱入した花御の如く、植物の枝や根を用いて物理的に攻撃するのと同時に、多摩川の水を跳ね上げ、その水を凍らせることで、真剣の動きを封じようとします。
が、里香のパワーはこれを上回り、氷を打ち砕いてマルの出鼻を挫くと、その隙に、真剣は足元の影の中から、鍔に飾りの付いた幅広の刀――「釈魂刀」を取り出します。

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真衣が命がけで構築した「釈魂刀」を、真希に託す場面――最近アニメで見たばかりだったこともあり、今回の『モジュロ』でも、グッときてしまったり。芥見先生はやはり、アニメとタイミングを合わせてる?

釈魂刀は、真衣が構築したレプリカと思われますが、真希が乙骨に嫁いだ後、どういう経緯を経たのかは不明ながら、乙骨の手によって、里香と一緒に指輪に封じられたのでしょう。
「今はただ、思いっきり振りなさい、力は乗せてあげるから」――里香に励まされた真剣は、釈魂刀を構えますが、その時、周囲の異常を、マルが感知します。
総監部も懸念していたことですが、ダブラと魔虚羅の戦いにビビった低級呪霊たちが、続々と大移動を始め、二人が戦っている二子玉川方面へも押し寄せてきたのです。
呪霊=カリヤンを案ずるマルは、「来ちゃダメだ!」と叫びますが・・・・

呪霊の大移動はむろん、虎杖の目にも飛び込んできます。
総監部としては、呪霊を海側に誘導するよう、結界の仕様を調整したつもりでしたが、虎杖曰く、「大祓なしで増える呪いの数を、甘く見積もっていたのだろうな」とのこと。
つまり、昨秋の大祓が中止となり、その後もシムリア人対応のため、ほとんど討伐が行われなかったことで増えた呪霊の数は、総監部の想定を遙かに上回っていた、と。
(姿を消す前の虎杖が、他の呪術師たちと一緒に、大祓に参加していたのかどうかは不明。が、虎杖が最強だと、誰もが認めているということは、どこかで術式を披露していたことになるので、もしかすると、若い頃は参加していたのかも)

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着弾したのは、千代田区と大田区の辺り? こんなものを見せられたら、他の術師としては、「もうあの人一人で良くないですか?」とか、言いたくもなりますよね。今冬だけでも、何人も呪霊に殺されているわけですし。

虎杖は、「初めてのことだし、仕方ねぇか」と呟くと、さも当然のように「解」を発動。
その斬撃は、竜巻のように呪霊を切り裂きながら、都内の2箇所に着弾しますが、これによって、それぞれ半径2キロほどの範囲の呪霊が、一瞬にして消滅したものと思われ。
領域展開もしていないのに、これほどの規模の「解」を放つとか、宿儺もビックリでしょう。

かくして、呪霊の大移動は阻止されましたが、大量の呪霊=カリヤンが死んだことで、ルメル族のマルは、第3の目から落涙。その負荷の大きさに耐えきれず、術式が解けてしまいます。
(対決の邪魔をさせないと言っていた虎杖が、計らずも、真剣をめちゃアシストしてるw)
術式に頼れなくなったマルは、再び剣を手にして、剣戟による勝負に賭けますが、真剣の方も、このタイミングで、里香が離れていきます。
憑依が解けると、真剣の顔を覆っていた仮面のようなものが落ち、呪力も萎んでいきますが、「ありがとう、リカさん」、「頑張れ」という別れ際の遣り取りが、家族のようで良いですね。

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ところで、この件、マルが術式を発動できなくなったことで、里香の役割も終わったのかなと、最終ページを見るまでは何となく思っていました。
が、真剣が里香を去らせたのは、力を手放す“縛り”によって、更に速く動くため。
釈魂刀を構えた真剣は、マルの反応を上回るスピードで、彼の懐に飛び込んでいきます。
最後のコマ、血飛沫を浴びた道路標識は、二人の関係を象徴するかのような「Uターン禁止」。
そして、そこに重ねられた「決別の時――」という煽り文句。
マル、絶体絶命か・・・・というところで、以下次回。

釈魂刀には、魂を観測できる者が振るった場合、あらゆる物の硬度は無視できるし、魂も切り裂くことができる。また、釈魂刀によって付けられた傷は、(魂の輪郭を知覚しない限り)反転術式でも回復しない――という設定があります。
真剣が魂を観測できるのかどうかは不明ですが、マルはそも反転術式を使えないので(“縛り”という概念も、シムリアにはなさそう)、深手を負えば、普通に出血性ショックで死にそう。
瀕死となったマルを、(魂の輪郭を知覚している)虎杖が反転アウトプットで治すとか、そういった展開があれば、平和裏に事が収まる可能性もありそうですが、さて、どうなりますか。

とりあえず、今回、虎杖について判明したことをまとめると。

・「赤血操術」は、技、血液の量、血液の毒性など、脹相の全てを受け継いでいる。
・シムリア人の視点では、雰囲気が、地球人よりも呪霊=カリヤンに近い。
・打撃の際の黒閃は、標準仕様。100%狙って出せる。
・宿儺由来の技も、斬撃だけでなく炎も出せているので、「竈・開」までイケるはず。
・「解」による斬撃は、領域展開なしでも、長距離、広範囲に発動できる。


こんな虎杖から逃げ切ることが出来た、マサヨシの評価がうなぎ登りですよって。