今月27日より放送が始まるNHK連続テレビ小説『てっぱん』。
2008年10月23日の記事でもお話ししたとおり、NHK朝ドラ……特に大阪放送局(BK)制作の作品は、「元ネタ」がこっそり……あるいはあからさまに仕込まれていることがある。
今回の『てっぱん』は「尾道が舞台」ということで、最初からテンションが上がってしまい、冷静に分析できていなかったが、ここへ来てようやくキャスト表を見て、実はとんでもない仕掛けが隠されていることに気づいた。
瀧本美織ちゃん演じるヒロインの名前が「村上あかり」、そのヒロインの母親役が「安田成美」さん。
これは明らかに仲里依紗版『時をかける少女』へのオマージュと言えまいか?
また、このドラマには、「尾道の寺の住職」役で、大林宣彦監督作品の常連で、いわゆる「尾道三部作」の全てに出演している「尾美としのり」氏が出演する。
「尾道の寺の住職」……。
大林映画ファンなら、ピンと来るはず。
『さびしんぼう』において、尾美氏が演じる主人公・井上ヒロキは、将来、寺の住職になることが示唆されている。
つまり、この設定は、『さびしんぼう』へのオマージュではあるまいか?
そして極めつけ。
その「尾美としのり」氏と、ヒロインの兄役「森田直幸」氏との共演。
この二人は、共に大林宣彦監督作品である『転校生』、および『転校生 さよなら あなた』で、主人公「斉藤一夫」を演じている。
「ダブル斉藤一夫」の共演というわけだ。
『転校生』、『時をかける少女』、『さびしんぼう』……。
「尾道三部作」の全てにオマージュが捧げられている今回の朝ドラ……。
ここまでやられたら、大林映画……特に「尾道三部作」が「青春のバイブル」ともいえるボクとしては、応援せざるを得ない。
それに加えて、ヒロイン・村上あかり役の「瀧本美織」ちゃん。
先日、仕事で訪れたNHK大阪放送局でたまたまお目にかかり、僅かな時間ではあったけれどお話をして、非常に感じの良い、清潔感のある女優さんだと思った。
まだ18歳ということだが、昨今の若いタレントにありがちなアホっぽさとか、妙に媚びるような態度はない。
ボクが
「めちゃくちゃ期待してるんでよろしくお願いします」
と言うと、
「絶対面白いんで、必ず観てください!」
とシッカリとした口調で、真っ直ぐボクの目を見て語ってくれた。
とても礼儀正しく、知的な印象だった。
現在放送中の『ゲゲゲの女房』が、非常に好評ということもあり、世間の目も非常に厳しいと思うが、美織ちゃんはもちろん、スタッフの皆さんにも精一杯頑張ってもらって、「尾道三部作」に対して恥ずかしくない名作に育て上げて欲しい物だ。
ちなみに、朝ドラファン的な見方をすれば、森田直幸氏は『ちりとてちん』で青木崇高氏演じる「徒然亭草々」の少年時代を演じた役者ということになろうが、その青木氏だって、仲里依紗版『時をかける少女』では、ゴテツ=あかりの父親役だったじゃないか……。
2008年10月23日の記事でもお話ししたとおり、NHK朝ドラ……特に大阪放送局(BK)制作の作品は、「元ネタ」がこっそり……あるいはあからさまに仕込まれていることがある。
今回の『てっぱん』は「尾道が舞台」ということで、最初からテンションが上がってしまい、冷静に分析できていなかったが、ここへ来てようやくキャスト表を見て、実はとんでもない仕掛けが隠されていることに気づいた。
瀧本美織ちゃん演じるヒロインの名前が「村上あかり」、そのヒロインの母親役が「安田成美」さん。
これは明らかに仲里依紗版『時をかける少女』へのオマージュと言えまいか?
また、このドラマには、「尾道の寺の住職」役で、大林宣彦監督作品の常連で、いわゆる「尾道三部作」の全てに出演している「尾美としのり」氏が出演する。
「尾道の寺の住職」……。
大林映画ファンなら、ピンと来るはず。
『さびしんぼう』において、尾美氏が演じる主人公・井上ヒロキは、将来、寺の住職になることが示唆されている。
つまり、この設定は、『さびしんぼう』へのオマージュではあるまいか?
そして極めつけ。
その「尾美としのり」氏と、ヒロインの兄役「森田直幸」氏との共演。
この二人は、共に大林宣彦監督作品である『転校生』、および『転校生 さよなら あなた』で、主人公「斉藤一夫」を演じている。
「ダブル斉藤一夫」の共演というわけだ。
『転校生』、『時をかける少女』、『さびしんぼう』……。
「尾道三部作」の全てにオマージュが捧げられている今回の朝ドラ……。
ここまでやられたら、大林映画……特に「尾道三部作」が「青春のバイブル」ともいえるボクとしては、応援せざるを得ない。
それに加えて、ヒロイン・村上あかり役の「瀧本美織」ちゃん。
先日、仕事で訪れたNHK大阪放送局でたまたまお目にかかり、僅かな時間ではあったけれどお話をして、非常に感じの良い、清潔感のある女優さんだと思った。
まだ18歳ということだが、昨今の若いタレントにありがちなアホっぽさとか、妙に媚びるような態度はない。
ボクが
「めちゃくちゃ期待してるんでよろしくお願いします」
と言うと、
「絶対面白いんで、必ず観てください!」
とシッカリとした口調で、真っ直ぐボクの目を見て語ってくれた。
とても礼儀正しく、知的な印象だった。
現在放送中の『ゲゲゲの女房』が、非常に好評ということもあり、世間の目も非常に厳しいと思うが、美織ちゃんはもちろん、スタッフの皆さんにも精一杯頑張ってもらって、「尾道三部作」に対して恥ずかしくない名作に育て上げて欲しい物だ。
ちなみに、朝ドラファン的な見方をすれば、森田直幸氏は『ちりとてちん』で青木崇高氏演じる「徒然亭草々」の少年時代を演じた役者ということになろうが、その青木氏だって、仲里依紗版『時をかける少女』では、ゴテツ=あかりの父親役だったじゃないか……。