2017年4月1日。
大阪南港の「インテックス大阪」で開催された乃木坂46の17枚目シングル『インフルエンサー』の全国握手会に参加した。
関西での坂道シリーズ(乃木坂46、欅坂46)の握手会といえば、「京都パルスプラザ」がおなじみだが、今回はより規模の大きい「インテックス大阪」。
ここで乃木坂の全国握手会が行われるのは、2012年夏のセカンドシングル『おいでシャンプー』以来、5年ぶりのこととなる。

個人的にも乃木坂の握手会レポートは久しぶりだ。
時間的にも精神的にも余裕が無かった2015年の半ば頃から半年ほどの間を除くと、乃木坂関連のイベントにはそれなりに参加していたのだが、レポートは書いていなかった。
今回久しぶりに書く気になったのは、2016年秋に加入した「三期生」の存在があったからだ。

三期生は、『お見立て会』や『3人のプリンシパル』公演で既にお披露目は済ませているとはいえ、全国握手会に参加するのは今回が初。
また、これまでの各イベントは東京のみでの開催だったため、関西では初お目見えとなる。

「全国握手会」の構成は、これまで同様、ミニライブと握手会というもの。
ミニライブでは、通常なら対象シングル収録曲を全曲披露するが、ユニット「女子校カルテット」のメンバー、桜井玲香、若月佑美が体調不良で欠席のため、『人生を考えたくなる』のみ披露されなかったのはとても残念だ。

ミニライブの締めは、三期生のために作られた『三番目の風』。
この曲も、ファンの前での初披露となる。
ダンスのキレなどはまだまだこれからという印象だが、一所懸命さが伝わるステージだった。
歌唱後には三期生単独ライブのサプライズ告知もあり、二期生の冷遇を知る者としては少々複雑な心境ではあったが……。

午後からはいよいよ握手会。
今回準備した握手券は12枚。
前回からミニライブ鑑賞のみで1枚消費するシステムに変更になったので、残りは11枚。
いつもの伊藤かりん、斉藤優里、斎藤ちはるがいるレーンは必須。
さらに今回は三期生全員と握手するのを目標とした。
これまで、乃木坂46、欅坂46(けやき坂46含む)の握手会活動実績のある全てのメンバー……もちろん、SKE48と兼任だった松井玲奈、さらには卒業生、活動辞退者を含む……と握手をしてきたので、当然といえば当然の目標だ。
三期生は、三期生同士2人1組。全部で12人なので、6レーン。
これで9枚消費。
残り2枚は、かりんレーンループと、印象の良かった三期生レーンに行くことに決めた。

以下、三期生で特に気になったメンバーを思いつくままに……。

・大園桃子(おおぞのももこ)

結成時の暫定センター。
彼女の周りには例えようのない異空間が広がっている。
とにかく超個性派だ。
訛りを気にしているのか、口数は少ないので、握手会人気を得るのは正直難しそう。
「化ける」のは間違いないと思うが、それが良い方向なのか、それとも悪い方向なのか……。
注目のし甲斐は、ある。

・山下美月(やましたみづき)

あっちゃんにもぱるるにもいくちゃんにも見える、「ザ・秋元組アイドル」。
目が綺麗で眼力もある。
媚びる感じがあまりないところと、圧倒的に気が強そうなところが吉と出るか、凶と出るか?

・向井葉月(むかいはづき)

完全にノーマークだったが、握手対応は良く、癒やされる感じ。
コミュ力はあるようなので、トーク力があればそれなりのポジションは獲得できるかも。

・与田祐希(よだゆうき)、久保史緒里(くぼしおり)

握手人気ではこの2人が双璧。
確かにいわゆる「神対応」。
推すまでもなく、三期生の中心的人物に育つはず。まずは要チェキ。

……さて、それでは今回決定した一推し、二推しメンバーを発表。

まずは二推し。

・梅澤美波(うめざわみなみ)

三期生だけでは無く、乃木坂46全体で最高身長のメンバー。
写真を見た時の印象は決して良くなかったが、実際に会ってみて大きく印象が変わった。
個人的には最初期のAKB48・篠田麻里子と被るところがある。
見た目はクールだが、実は情熱的で、ファンの気持ちをしっかりと受け止めている印象。
握手の時、2度強く握り返してきたメンバーは彼女だけだった。

そして一推し!

・岩本蓮加(いわもとれんか)

画像乃木坂46最年少の13歳。4月から中学2年生。
受け答えもしっかりしていて、最年少とは思えない。
三期生では一番ちゃんと会話が成立したメンバー。
笑顔が自然で親しみやすさもあり、話していて楽しい。
瀧本美織タイプで、左の目尻にホクロがある。美織ちゃんとは逆。
素直に成長してくれたら、将来乃木坂を引っ張って行く人物になれるはず。期待したい。

というわけで、この2人は同じレーンだったので、三期生レーン唯一のループを敢行。
最後はかりんレーンループで今回は打ち止め。

握手会の後、オフィシャルグッズを購入。
さらに手持ちの写真と交換で蓮加ちゃんのポスターをGETした。

三期生の総評。
最初、加入時の写真を見た時には、あまりにも粒が揃いすぎていて面白みに欠けると感じた。
ところが実際に会ってみると、印象は大きく変わった。
梅澤美波をはじめ、最初期のAKB48を思わせるメンバーが多い。
元々「AKB48公式ライバル」としてスタートした乃木坂46だが、一周回ってここに戻ってきたということだろうか。
ある意味「王道」である。
二期生を長い間飼い殺しにしてしまった反省からか、三期生は単独での「プリンシパル公演」や単独ライブなど、先輩たちとは一線を画した扱いになっているのも興味深い。
恐らく、欅坂46とけやき坂46の関係や、AKB48における「チーム8」の成功を踏まえ、同じグループ内にありながら、独立した「チーム」として成長させるつもりなのだろう。

深川麻衣や橋本奈々未が卒業し、恐らくそう遠くない将来、現在中心的なポジションにいるメンバーが次々と卒業して行くことも考えられる。
そうなった時、乃木坂46は生き残れるのか?
それには思い切った改革が必要だ。

「乃木坂を変えずに乃木坂を変える」

それが、乃木坂46の「永遠のテーマ」だと、かなり以前から思っている。
生駒里奈と松井玲奈の交換留学によって、「第一次乃木坂改革」は成し遂げられた。
今後は三期生を中心として、「第二次乃木坂改革」が始まるのだろう。
彼女たちがどんな「乃木坂46」を見せてくれるのか、心から期待したい。
乃木坂46が、AKB48やモーニング娘。を超える息の長いグループに成長することを祈りながら、今回のレポートを締めくくりたい。