2009年02月14日

文豪 ドストエフスキー(川村エッセイ)

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作家 ドストエフスキーの代表作は、「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」などが挙げられるだろう。


ドストエフスキーは人間の暗い闇の部分を鋭く指摘し、あからさまにする事に素晴らしく秀でた才能の持ち主だった。


ドイツの作家シラーや、フランスの社会主義者フーリエに傾倒しながらも、だんだんと人間の恐るべき本性に目覚めて行き、その事を視点に書かれて行った作品はまさに秀作と呼ぶにふさわしい作品揃いである。


心理学者のフロイトも、1928年に「ドストエフスキーと父親殺し」という論文を出している。


その内容というのは、

(ドストエフスキー)

・異常に強烈な情動性

・サド・マゾになる素質、犯罪者になる素質

・芸術家としての天分

・持病「てんかん」はヒステリー的なものではないのか。


という内容が主であったが、この「てんかん」をヒステリー発作だったのではないかというフロイト流の解釈の仕方に、私は非常に興味深さを持った。


まさに、エディプスコンプレックス(父親コンプレックス)をフロイトはドストエフスキーの中に感じ取っており、


・父親を賛美するが故、父親に取って変わりたい気持ち

・父親を亡き物にしたいという憎悪感


この両極の気持ち(両価性)のフラストレーションが発作につながっていたのではないか、という事がフロイトの推察であった。


それを考えると、ドストエフスキーがもし今の世の中の人であったのなら、検査の機械も当時に比べたらかなり進歩しており、脳波などを調べた時にまた症状としての違う見解もできたのかもしれないな、などと思わず考えてしまう。

ドストエフスキーは発作の時にどんな事を見、そして感じていたのだろう。

色々な文献を読んでいるとそこには、

・頭がスパークするような感じ

などと書かれている事がある。

きっと発作のエネルギー、ドストエフスキーの精神にはすごいエネルギーが満ち溢れており、それが文豪たる由縁だったのであろう。


Posted by makotoroom at 23:45