2013年02月25日

カウンセラー(川村ポエム)

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人はふと立ち止まり

旅人として旅に出たくなるときがある


一生懸命歩いて

石ころにつまずき
向こう脛から血が滲み出ようとも


それでも歩いて

歩いて…。


そんな時

旅人が電車の窓から外をぼんやり眺めていると

隣に見も知らぬ人が腰かけて

いつしか自然と打ち解けて

ありのたけを話し

思いをぶつけ

時には

おでこがぶつかりそうになるくらい

見知らぬ人は夢中になって旅人の話に聞き入り

時には

我がことのように一緒に喜んでくれ

そして時には…

目に涙をためながら…。



いよいよ終着駅へとたどり着き

未来へ向かい

旅人が羽ばたきはじめるとき

見知らぬ人は

旅人が後ろを振り向くのさえも忘れ

元気に雑踏へと消えていく


その瞬間に喜びを感じるのだ


だから

いつしか隣にそっと座って

そして

いつしか忘れ去られている

そんな存在で

いつまでもありたい





Posted by makotoroom at 19:54