2006年07月15日

絵画(まゆ)

小学生の頃、近所のデパートで初老の男性が、子供たちに絵を描かせてくれるイベントがあった。
 そして男性は出来上がった絵を見ながら、色んな事を話した。

 それが面白くて、期間中毎日のように友人と足を運んだ。

ある日、男性は私の絵を見て、
「あなたのお父さんは盲腸になるよ」
と言った。
描かれた物?使用した色?根拠は不明だったが、ただただ妙に頭に残った一言だった。

そして数年後(たぶん1〜2年後だったと思うが)、茶の間でのんびりテレビを観ていると、母が勢いよく襖を開け、「パパが盲腸で手術することになったわよー!」

 私の脳裏には、あの一言が一瞬にして浮かんだ。
(あたったよ、あのおじいちゃん!)
絵を見ただけで、どうして分かったんだろう?当時流行りのコックリさんやユリゲラーよりもスゴイと思った。

我が子が幼稚園の年少の頃の参観日。
壁にはぬりえが貼られていた。お皿にウインナー、果物、コップが描いてあり、子供達が色とりどりに塗っていた。

 さてさて我が子のはと探してみると・・・、ありました。黒いウインナー、黒いみかん、 黒いコップ・・・。この絵に潜んでいるものは・・・。
<うちの子、心に何か問題が?>
いえいえ、実は彼の大好物はチョコレート、胡麻団子、ココア、ブルーベリー、椎茸にひじき・・・etc。
 おおまかに言うと、皆<黒>。
コントに出てくる泥棒のヒゲの様な胡麻を、口の周りにつけながら、
「おいちいねぇ」
と満面の笑みの顔を思い出し、噴出しそうになるのを堪える母でした。

占い、予言、心理診断もいいけど、自分や身近な人だけが知っている
<本当のワケ>ってあるよね。

  

Posted by makotoroom at 15:33

2006年04月27日

春うらら(まゆ)

幼い頃、いつも可愛がってくれた近所の老夫婦がいた。

 美味しいお菓子が手に入ると、必ず私を呼びにやって来た。
 「旨いぞぉ」と戸棚からハイカラな箱を出し、私が口に運ぶと皆でニンマリ。

 その家には池があり、〈鯉のマンマの時間〉には麩をまくのを手伝った。
 鯉は大きな口を開け「シュッポン、シュッポン」とまるで掃除機。その食いつきには驚きと面白さがあり、渡された缶の中身が無くなるのをいつも惜しんだ。
まもなく五月の節句。あちこちの鯉のぼりから麩の香りを感じる季節である。

  
Posted by makotoroom at 00:24