令和2年度の「キャリアアップ助成金」のガイドブックが更新されています。
関与先から新しいキャリアアップ助成金のご依頼をいただいたので、今年度の改正点を厚労省HPにて確認しました。
大きな改正はないものの、全体的には、支給要件が拡大された点と要件がより明確に厳しくなった点の2点が挙げられると思います。
●支給要件が拡大された点については以下の通り。
・選択的適用拡大導入時処遇最善コース
(社会保険加入の適用拡大を労使合意で採用し、適用拡大を行った場合に助成)
において、研修や評価の仕組みの導入を行った場合に10万円の支給
・賃銀規定等改定コース
で、5%以上基本給を増額かいていした加算を追加
●要件が厳しくなった点については以下の通り
・各コースにおいて、本人確認の書類が追加された
・正社員転換時の5%アップの要件がより明確に厳格化された
今は「雇用調整助成金」で多くの社労士が四苦八苦していると思うが、厚労省関係の助成金の一番多い活用は、この「キャリアアップ助成金」であることに変わりはない。
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コメント
コメント一覧 (2)
たろと申します。最近はなんだかなあと思うことしきりです。昔は助成金は「売り上げ」に換算して売り込みをかける営業戦略も多かったと記憶してますが、現在は全くそういう状況でなく、経営者がまじめに経費をかけて努力する会社に、かかった経費を一部だけ補助するというニュアンスです。決して売り上げに加算される性質じゃありません。ですが、相変わらず不正も多いからさらに厳しい基準になっていくというイタチごっこです。社労士の懲戒沙汰も毎月のように公表されてる始末ですね。もう時代は、就業規則に2,3行文章追加して貰えるような安直なものでないんですよね。
現在の雇用調整助成金も、来週19日にはもっと簡便な内容で申請できる内容を公表するそうですが、本来は、事業主自身で簡単に申請できることが一番大事なはずです。苦しい時だからこそ社労士に依頼せず、経費をかけず、経営者が自分でできるのが一番でしょう。
さらに、上限額も15000円とかになる話もありますが、じゃあ早く申請済ませた会社は、差額分をどうするんだという、また余分な追加申請の手間がかかる気配もあります。
もういいかげん、ケチケチ、チマチマやるのでなく、ドーンと大きく支給してしまえばいいんです。チマチマやってコロコロ変更を繰り返すので混乱を招き、ちっとも申請が進まないという負のスパイラルです。
これから第2の補正予算編成で、さらに追加変更が行われるでしょうが、助成金はまったく関与しないという社労士も多くいる原因がわかった気がします。連帯責任ということも大きい。過失の加減を相当に吟味してくれないと、やろうとはしないと思います。契約上で確約とっても、あまり意味はないでしょう。社労士の仕事でも食いつきがいいといわれる助成金の意味を考えてしまうこの頃です。失礼しました。
そうですね、助成金は要件が細かくなり過ぎて、やっている方も本来の支給目的とかけ離れたことに気を使わないとならないといった状況が続いています。
雇用調整助成金も「前広」?が当たり前の状況で、情報についていくのに一苦労です。
それでもって各社ごとに運用上の疑問点が100社あれば100通りあるといった有様で着地点が見えない中で作業をしている感じです。