平成が失われた20年とか、失われた30年とかで総括されることもあり、そのデータに基づいた事実関係を確認したくて、件名の著作を読んだ。
タイトルは「平成はなぜ失敗したのか~「失われた30年」の分析」野口悠紀雄著(幻冬舎)。
著者によると、1990年代からいろいろな指標において、日本の経済発展が足踏みをしていることがわかってくる。
GDPの伸び率、企業の売り上げ規模、賃金の上昇率などなどどれもこの30年横ばいの状況であった。
日銀の物価上昇目標2%も不発であったし、直近のアベノミクスも経済を大きく押し上げたとは言えないのは周知の事実である。
ではずばり、この失われた30年を取り戻すには、どうしたらよいのか、その処方箋はいかに。
著者によると、その処方箋は、産業構造の転換、もっとかわりやすく言うと高度な情報化を駆使する産業の勃興を推進するための規制緩和を進めることだと述べている。
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コメント
コメント一覧 (1)
規制緩和ですか。なるほどと思います。
日本は、労働生産性が低いのですが、なぜでしょうか。
従来型の日本的な制度をリセットするしかないですし、経営者も労働者も転換できるかに、全てはかかっていると思いました。
日本はよく、外圧によってでしか変わらないと言われます。
今回のコロナ禍もそうです。
これから日本の労働環境は激変すると思います。すでに財界はそういう働きかけをしていますね。
雇用されるのでなく、業務委託が増加するのではないかと思います。
会社は社会保険料の負担もなく、都合がいいですし、労働者側にも自分の裁量で働け、場合によっては高度な業務委託では高報酬も期待できるでしょう。
いすれにしても、高付加価値な生産性高い仕事がますます要求されていく。逆に淘汰の時代でもある厳しい社会になります。
変化に追従できるものが生き残るのとは真実だと思いました。
社労士も同じでしょう。選別、淘汰の対象は間違いありません。
大義名分の前に、生活できるか否か、その道は険しいものですね。